美容師なら完璧に抑えよう!スタイリング剤の種類

美容師にとってスタイリング剤は研究が欠かせないアイテムの1つです。国内最大手の化粧品メーカーによれば、現在市販されているスタイリング剤の数は約800アイテムとなっています。この膨大なスタイリング剤の中から評判や成分などを元にいいアイテムを選び出し、お客様のヘアスタイルをより綺麗に見せるのが美容師の仕事です。ここではスタイリング剤の種類をまとめ、特に使う場面の多い3種類のスタイリング剤について解説します。お客様に日常のヘアセットのアドバイスをするための知識として役立ててください。

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スタイリング剤の種類・ジャンルのまとめ

スタイリング剤の種類は、主なものに分類するだけでもかなりの数になります。ワックスはショートの髪型で毛束感やボリュームを出す、毛先を遊ばせるなどの目的で使われます。ロングでも流れをつけるためによく使用されます。ハードスプレーなどと違い髪を完全に固めるものではないので、セットした後に手ぐしで直すこともできます。

スプレーは主にソフト・ナチュラル・ハードの3タイプに分かれます。髪をキープしたい時はハードタイプ、艶を出したい時はソフトタイプというのが主な使い分けです。ソフト・ナチュラルタイプのスプレーであれば、ワックスのように後から手直しをすることもできます。また、ブラッシングする時に髪の通りをよくするためのブラッシングスプレーもあります。からまった髪をほぐすための潤滑油のような役割を果たし、切れ毛や枝毛を防ぐ効果もあります。

ムースはヘアフォームとも呼ばれます。男性によく使われるハードセットタイプから、女性向けのストレート用・パーマ用などがあります。男女共通でよく使われるものではダメージケア用もあります。泡状のため手を使って髪の毛全体に浸透させやすいのが特徴です。

ジェルはジェルローション・セットジェルなどと呼ばれることもあります。ジェルローションは主にロングヘア向けの艶出し用で、セットジェルは髪を固めるためのものです。糊に近い原理で髪を固めるため、スタイリング剤の中でも特に高いキープ力があります。オールバックやリーゼントなどの髪型でよく使われるものです。

ヘアクリームはミディアム・ロング向けのものです。髪を固める目的は一切なく、うるおい感を演出する、パサつきを抑えるなどの目的で使われます。ヘアミルクと呼ばれることもあります。似たスタイリング剤ではヘアオイルもあり、クリーム・ミルク以上に光沢があります。ヘアオイルとは逆に水分をメインとするスタイリング剤がヘアウォーターです。寝癖を直す、ワックスなどをつける前に髪を扱いやすくするなどの目的で使われます。保湿成分を含むアイテムの場合、ヘアケアの効果も期待できます。

手やくしを使わずブローやカーラーでセットをする場合には、ブロー用・カーラー用のスタイリング剤が便利です。フォーム状・ミルク状・霧状などのタイプがあり、髪を適度になめらかにして癖づけをしやすくします。ワックスやスプレーと同様、セット後に髪の形をキープする効果もあります。特にブローでセットをする時は、熱によるダメージから髪を守ることも必要です。ブロー用のスタイリング剤は、そのためのヒートケア成分も配合されているのが特徴です。

スタイリング剤の種類は、主なジャンルだけでもこのように多数あります。これらの違いを言葉でしっかり整理しておくと、お客様にヘアセットのアドバイスをする時もより的確な説明ができるでしょう。

パーマスタイルを作りやすいスタイリング剤は?

スタイリング剤の中でもパーマに向いているものはムースとワックスです。特によく使われるのはムースで、濡れた髪を自然乾燥させるだけでもスタイリングができます。より完璧にセットしたい場合にはドライヤーを使ったブローも加えます。時間がない時は簡単にムースをつけるだけでも十分でしょう。

ワックスは、ムースよりもさらに動きを出したい時に使います。自然なパーマにしたい時はムースだけ使用しますが、インパクトが強めのパーマにしたい時にはワックスも併用します。毛先の遊びを加えるためにピンポイントで使うこともあります。

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スプレータイプのスタイリング剤の種類&使い分け

スプレータイプのスタイリング剤は、固さによって「ソフト・ナチュラル・ハード」の3段階に分かれます。ナチュラルをミディアムと呼ぶ、ハードの上にスーパーハードがあるなどメーカーによって分類は違います。しかし、大体3段階の固さに分かれます。

ソフトタイプは艶出しスプレーとも呼ばれます。主にロング・ミディアム向けです。目的は髪の流れを作ることと髪のケアをすることで、ヘアケア用の油分・水分を含んでいます。特にヘアアイロンなど熱を与える道具を使ってセットをする時には、艶出しスプレーを使う方がいいでしょう。

ハードタイプは男性のショートヘアなど、髪を強く立たせる時に使います。ワックスで立たせた後の仕上げとして併用することも可能です。粒子が細かいものと大きなものがあり、細かい方が髪の毛全体になじみやすくなります。反面、髪のキープ力が落ちるのがデメリットです。一方、粒子が大きいものは髪全体になじませるには技術が要りますが、キープ力は高くなります。粒子が大きいタイプは使いすぎると不自然に見えやすいので注意が必要です。

濡れ髪を作りたい時におすすめのスタイリング剤は?

濡れ髪を演出したい時はジェルローション・ヘアクリーム・ヘアオイルなどを使用します。男性はジェルを使い、女性はヘアクリームやヘアオイルを使うというパターンが主流です。ジェルはアイテムによって固さが違いますが、セットジェルと呼ばれるタイプはワックス以上に髪を固めることもあります。男性が濡れ髪を作るためにジェルを使う時は、セットジェルではなく、ジェルローションを使うようにしてください。

女性が濡れ髪や艶髪を演出するためのアイテムでは、他にもヘアミルク・ヘアミストなどがあります。女性用の濡れ髪のスタイリング剤は、セットよりトリートメントが主目的になっていることも多く、他のスタイリング剤より髪にやさしいのも利点です。

スタイリング剤の種類は膨大にありますが、美容師の多くはそれぞれの長所と短所をよく理解しているでしょう。お客様にとって本当にいいスタイリング剤をおすすめしたい気持ちも強いはずです。しかし、サロンが提携しているディーラーとの付き合いもあり、特定のスタイリング剤だけをすすめなければいけないということもあるでしょう。

もしサロンで使用するスタイリング剤や販売する商品に疑問がある場合は、勤務するサロンを変えることも1つの選択肢です。サロンオーナーの中には正しい商品だけを勧めるポリシーを持っている人も多くいます。多くのサロンの情報を調べれば、スタイリング剤や薬剤の使用について自分が求める方針に合致する店舗が見つかるでしょう。

そのような店舗を探すためには、店舗のホームページやブログと合わせて求人情報も小まめにチェックする必要があります。いい店舗ほどいい美容師がすぐに集まるため、求人情報も出回りにくいのが普通です。しかし、定期的に求人情報をチェックしていれば、そのような人気店の求人にも応募することができます。

サロンの求人情報を調べる場合には、美容の転職求人情報に特化したサイトを利用するのがいいでしょう。一般の求人情報サイトと違って無駄な情報がない分、効率的に目当ての情報を探せるからです。美容の求人情報に特化したサイトでは、たとえばリジョブなどが人気です。年々多くの美容師が利用するようになっており、一般の求人情報には掲載されていないサロンの情報もリジョブなら見つかるケースがよくあります。スタイリング剤の使用や販売に関して正しいポリシーを追求したい人も、その他の理想を求めている人も、まずは手始めとしてリジョブなどのサロンを見てみるといいでしょう。”

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