【働き方別】ネイリストの給料相場と収入アップのためにできることを徹底解説
ネイリストに憧れる人のなかには、実際どのくらいの給料なのか気になる人もいることでしょう。また、ネイリストとして働いている人のなかには、自分の給料額が多いのか少ないのかが、気になっている人もいるかもしれません。
本記事では、ネイリストの給料額を働き方別に紹介するとともに、収入アップのための方法も紹介します。
【働き方別】ネイリストの給料の相場

厚生労働省が公表している令和5年賃金構造基本統計調査と、求人サイト「リジョブ」に掲載された求人データを基に、ネイリスト給料の相場を働き方ごとに紹介します。
なお、賃金構造基本統計調査の給料額はネイリスト単体のものではなく、エステティシャンなども含まれています。
また、ネイリストの給料はサロンの所在地や福利厚生の仕組み、そしてネイリスト本人の経験年数やスキルによっても異なるため、あくまでも参考値として捉えてください。
引用元
e-Stat|賃金構造基本統計調査1 一般_職種(小分類)DB
正社員の場合
令和5年賃金構造基本統計調査によると、ネイリストを含む美容サービス・浴場従事者の平均給与は約25万5,000円です。これは、ボーナスを含めた年収になおすと約320万6,000円になります。
なお、求人サイト「リジョブ」に実際に掲載された正社員ネイリストの給与額は下記の通りです。
月給下限 |
月給上限 |
|
正社員スタッフ |
216,858円 |
385,124円 |
※2025年4月現在のデータです。
リジョブのネイリストを対象にした求人情報によると、月給には大きな差があります。これは、未経験の場合や経験年数の長さなどから給料に差が出ること、そして顧客指名率やネイルサロンへの貢献度などによって変わるためです。
歩合で手取りが変わることも
ネイリストの給料形態はサロンによっても違い、完全に固定給の場合や固定給プラス歩合、完全に歩合で給与が決まる場合などがあるようです。
固定給が相場より低くても、歩合やインセンティブ、各種手当などがあることで平均より多くなる場合もあるため、求人情報にはよく目を通し、自分に合った条件のサロンに応募しましょう。
福利厚生・ボーナス・手当の有無はサロン次第
ネイリスト正社員であれば、健康保険・厚生年金・雇用保険・有休・産休などの福利厚生が用意されていることが多いです。ただし、その内容はサロンによって異なるため、求人へ応募する前に、よく確認しておきましょう。
各種手当やボーナスについても同様です。
サロンによっては資格手当や指名料などが支給されますが、支給額や指名料の還元率もサロンによって異なります。
また、ボーナスを支給しているサロンもありますが、支給の頻度や額は業績やサロンの規定によって決められます。
【最新】ボーナス・賞与あり ネイリスト・ネイルサロンの求人・転職・募集
残業代の支給について
残業はある場合も多く、内容は自主練習や講習のためなどさまざまです。しかし、残業代が出るかどうかはサロンによって対応が異なります。
サロンからの指示で残業する場合は出て、自主練習では出ないというパターンもあれば、自主練習でもスキルアップのためであり、サロン業務に役立つため、残業代が払われるというケースもあります。
店長になった場合の給料相場
店長になると、求人によっては30万円以上の月給が期待できます。多いところでは、役職手当やインセンティブなどで月50万円ほどを稼げる可能性も。
幹部クラスになるとボーナスが出ることも多く、年収が500万円以上になる場合もあるため、店長を目指してみるのもいいでしょう。
なお、リジョブに掲載された店長または店長候補の求人の給料は下記の通りです。
月給下限 |
月給上限 |
|
正社員 店長(候補) |
249,620円 |
410,649円 |
※2025年4月現在のデータです。
【4月最新】店長 ネイリスト・ネイルサロンの求人・転職・募集
アルバイトの場合
令和5年賃金構造基本統計調査によると、ネイリストを含む美容サービス・浴場従事者の平均時給は1,170円です。
なお、求人サイト「リジョブ」に実際に掲載された正社員ネイリストの給与額は下記の通りです。
時給下限 |
時給上限 |
|
アルバイトスタッフ |
1,136円 |
1,569円 |
※2025年4月現在のデータです。
引用元
e-Stat|賃金構造基本統計調査令和2年以降 短時間労働者_職種_DB1
フリーランス(業務委託)の場合
ネイリストのなかには、フリーランスとして働く人も少なくありません。そんなフリーランスの働き方のひとつが「業務委託」です。
業務委託の報酬は完全歩合制となっているケースが多いため、基本的には施術を行う数に比例して報酬も増えます。施術を行う回数が少ないと報酬も少なくなってしまう可能性もありますが、サロンによっては最低ラインの保証金額を設定しているケースもあります。
求人サイト「リジョブ」では業務委託ネイリストの求人も掲載しており、その月給額は以下の通りです。
業務委託 |
月給下限 |
月給上限 |
スタッフ |
215,897円 |
528,979円 |
店長(候補) |
232,000円 |
621,428円 |
※2025年4月現在のデータです。
フリーランスのネイリストには、業務委託以外の働き方もあります。詳しくは、下記の記事もチェックしてみてください。
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ネイリストがフリーランスになるメリットと注意点とは? 選べる働き方や必要な準備を紹介
講師業の場合
ネイリストには、お客様への施術を行うほか、ネイル技術を指導する講師として働く道もあります。
ただし、ネイリストの講師になるためには、認定講師の資格やネイリスト検定の上位資格を取得したり、多くの経験と実績を積んだりと、ワンランク上を目指す努力が必要です。
求人サイト「リジョブ」ではネイリストの講師求人も掲載しており、その給料額は以下の通りです。
講師 |
下限 |
上限 |
正社員(月給) |
245,472円 |
398,903円 |
アルバイト(時給) |
1,278円 |
2,053円 |
業務委託(月給) |
291,666円 |
808,333円 |
※2025年4月現在のデータです。
【4月最新】講師・インストラクター ネイリスト・ネイルサロンの求人・転職・募集
独立開業した場合
独立開業した場合は、一概にいくら稼げるとはいえません。人気店になれば、ネイルサロンで正社員として働く以上の収入を得られる可能性もありますが、事業が失敗すれば、収入どころか借金を抱えて閉店に追い込まれるおそれもあります。
経営や集客の手腕が試されるため、施術以外のスキルも必要です。
ネイルサロンで働いているあいだにお客様と信頼関係を築き、独立したあとに自店へ足を運んでくれるような固定客を増やしておくとよいでしょう。
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ネイリストについてのよくある質問

ネイリストを目指す人は、平均的な給与額のほかにも、知りたいことは数多くあるでしょう。
ここでは、ネイリストについてのよくある質問について解説します。
ネイリストの資格は必要?
ネイリストになるために必須の資格はありません。
しかし、求人によっては、ネイリスト技能検定やジェルネイル技能検定を取得済みの人のみを対象としたものもあります。ネイルに関する資格を持っていることで、応募できる求人の幅が広がる点は、資格取得の大きなメリットと言えるでしょう。
ネイルに関する資格には、種類も多くあるため、おすすめの資格やその詳細については、下記の記事を参考にしてください。
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ネイリスト資格のなかに国家資格はある? 持っておきたい民間資格とおすすめ勉強方法を紹介
ネイリストは生活できない?
ネイリストは「給料が安い」という話を耳にしたことがある人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
ただし、ネイリストの給料は働くサロンの待遇や働き方によって異なるため、就業条件等は就職前にしっかりと確認しておきましょう。
駆け出しの頃は指名が少なかったり収入が少なかったりする可能性もありますが、経験を積み、技術を磨き続けることで収入アップにつなげましょう。同じサロンで働き続けていても収入アップが見込めない場合は、転職を検討してみてもよいかもしれません。
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ネイリストは生活できないって本当?給料の実態と収入アップのためにできることを紹介
ネイリストで年収1,000万円は目指せる?
ネイリストが年収1,000万円を稼ぐことは可能です。ただし、そのハードルは非常に高いです。
主な方法としては、業務委託ネイリストとして活躍する方法のほか、独立開業によってサロンを経営する方法があります。
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ネイリストが年収1,000万を目指すには? 年収UPを目指せる方法と独立開業について紹介
ネイリストが収入をアップするための4つの方法

ネイリストの平均年収はわかりましたが、今以上にネイリストが収入をUPさせる方法はないのでしょうか。つづいては、ネイリストの給料を増やす方法を紹介します。
1. 資格を取得する
実は、ネイリストは、必ずしも資格を取得していなくても業務に就ける職業です。しかし、さまざまな資格が存在するため、資格を取得することで好条件での就職につながる可能性があります。
そこで、ネイリストの資格としておすすめのものを見ていきましょう。
JNEC|ネイリスト技能検定 1級
この試験は、国際的に通用するネイリストの育成を目指している日本ネイリスト検定試験センター(JNEC)が主催する検定試験です。正しい技術と知識の向上を目的とした実践に役立つ資格となっています。試験は1〜3級にわかれており、レベルに合ったものを受けることになるでしょう。
たとえば、1級の試験を受ける場合、受験資格はネイリスト技能検定試験の2級を取得している方となります。この試験では、トップクラスのネイリストとして必須となる総合的な技術、そして知識も求められます。
試験自体は各級共通で、実技試験と筆記試験によって判定されますが、1級の実技試験では50点満点中38点以上が合格基準です。
引用元
JNEC|JNECネイリスト技能検定試験 概要
JNEC|ネイリスト技能検定試験 実技採点基準
JNA|ジェルネイル技能検定 上級
日本ネイリスト協会(JNA)が実施するこの試験は、お客様が安心して施術を受けられるようにし、なおかつ健全なジェルネイルの普及を目的としています。ネイリストのプロとして、サロン内でジェルネイルの施術を行うために必要な理論と技術の修得について問われます。
こちらの試験は初級・中級・上級に分かれているのが特徴です。上級試験を受ける場合、ジェルネイルのスペシャリストとして必須となる総合的な知識および技術の修得を求められます。試験内容は実技試験のみですが、実技試験は100点満点中70点以上の点数を取らなければなりません。また受験資格として、中級に合格していることが必要条件になります。
引用元
JNA|JNAジェルネイル技能検定試験
JNA|第31回 JNAジェルネイル技能検定試験【初級・中級・上級】
JNA|ネイルサロン衛生管理士
JNAが定める「ネイルサロンにおける衛生管理自主基準」の普及を目指し、安全で適切な衛生管理を行えることを認める資格です。所定の講習を受講し、筆記テストに合格することで取得できます。
JNA|認定講師資格
JNA認定講師は、ネイリスト技能検定1級に合格しディプロマを取得した日から1年以上が経過していて、ネイルサロン衛生管理士やジェルネイル技能検定試験上級などいくつかの指定された資格をもっていること、プロとして実務経験があることなど厳しい条件がある資格です。
資格取得までのハードルが高い分、資格手当などで高収入につながりやすく、講師としてスクールで教えたりセミナーを開いたりなど、キャリアの幅を大きく広げる可能性が高まるでしょう。
2. 技術・接客力を磨いて指名を増やす
収入UPを目指すのであれば、地道な努力で指名率を増やしていきましょう。具体的には、ネイルの技術を向上させる、それぞれの顧客が好むデザインを理解する、接客スキルを磨くなど、技術やスキルアップをすることです。
そうすることで、お客様からの指名を増やすことにつながります。サロンによっては、指名料が給料にプラスされるところもあるので、収入UPも見込めるでしょう。
3. キャリアアップする
ネイリストとしての技術やスキルを磨くことで、キャリアアップを目指すことも可能です。たとえば、サロン内での昇格という方法があります。下記でどのようなキャリアアップ例があるのかを確認しましょう。
店長として働く
キャリアアップの具体例としては、まず店長の昇格を目指すという方法があります。
店長としての業務は、ネイリストとしての業務はもちろん、そのほかにもサロンで働くスタッフの管理、サロンの売上管理などの業務もこなさなければなりません。しかし業務が多いぶん、収入も多くなることがあります。
なお、前述したように、リジョブに掲載中のネイリスト店長の求人情報では、25〜40万円以上の月給を得られるサロンなども多いです。頑張ったぶんだけしっかりと給与に反映されるようになっており、収入UPを目指せるでしょう。
インストラクター・認定講師として働く
インストラクターや認定講師として、ネイリストの仕事と並行してネイルを教える仕事をすることで、収入アップにつながる可能性もあります。とくに認定講師の場合、資格が必要ではあるものの、取得すれば資格手当が支給されるサロンもあるので、収入UPにつながるでしょう。
前述したリジョブの求人におけるネイリストの講師は、おおむね月給24万円からで、業務委託の場合50万円以上を目指せることもあるので、高収入に期待できます。
独立開業を目指す
独立開業で収入アップが目指せるとは一概にいえませんが、努力次第では収入UPが期待できます。もちろん、一定数の顧客を確保する努力が必要となることは忘れてはいけません。
しかし、雇用されて働くのと、自営業でネイルサロンを営むのとでは、売上から発生する自分への収入がかなり違います。
実際に独立開業を行った、Lovlの代表ネイリストである中村キャベツさん。急遽一人で開業することになったサロンの開業について、以下のようにお話されています。
「友人と共同で開業する予定だったのに、予定外に1人で開業することに。ノープランでプレッシャーだらけのなか開業したものの、過去のお客様やSNSのおかげで初月から安定した売上を獲得。
たくさんの失敗を経て、上の人の言うことによく耳を傾けて聞いて、自己理解を深めておくことが大切だと感じました。」
引用元
ノープランで独立!サロンと共に成長した7年【Lovl 代表ネイリスト 中村キャベツさん】#1
開業に興味がある方は、こちらもあわせてチェックしてみてください。
ネイルサロンを開業するには?必要資金や開業の手順・成功させるためのポイントを紹介
4. 経験を活かしてより条件のよいネイルサロンへ転職する
これまでネイリストとしてネイルサロンで勤務してきた経験があるのであれば、よりよい条件のネイルサロンに転職するという方法もあります。
ある程度技術を磨いて、経験を積んでいるのであれば、自身の望む条件や収入UPが期待できる求人を探してみましょう。
自分に合ったネイルサロンを見つけるポイントとは?
自分の希望条件について、まずは洗い出してみましょう。働く条件には、給与や雇用形態・勤務地・勤務時間・休日・福利厚生・技術力アップ・サロンの雰囲気など、さまざまなものがあるでしょう。これらのなかから、優先順位を立ててください。
そして、優先順位が高いものを基準に転職できそうな勤務先を探してみましょう。きっと自分に合ったネイルサロンがみつかりやすくなるはずです。また、もし可能であればお客様として、足を運び、雰囲気などを確認してみてもよいでしょう。
自分に合ったネイルサロンを探すならリジョブがおすすめ

希望条件や優先順位が決まったら、いよいよ転職に向けた職場探しです。求人を探すにはさまざまな方法がありますが、自分に合ったネイルサロンを探す際には、求人サイト「リジョブ」をおすすめします。
リジョブは美容業界に特化しており、ネイリストの求人を豊富に掲載。「経験者歓迎」や「独立・開業支援」など、キャリアアップを目指す人にぴったりの条件もあります。
勤務地やサロンの雰囲気なども、働くうえでは重要です。リジョブはそういったこだわり条件も用意しており、お店の施設形態・立地・規模・客層など、細かに指定できます。
求人のページには、勤務条件や給料・福利厚生だけでなく店内の写真やサロンのこだわり・PR・オーナーの声など、事前に知りたい情報が満載です。
ネイリストの給料はスキルや経験年数で大きく違う!自分に合った方法で収入アップを目指そう

ネイリストの給料は、雇用形態によって異なることはもちろん、スキルや経験年数にも大きく左右されます。
正社員の場合は、歩合制が取り入れられていることも多く、その還元率はネイルサロンによっても異なるため、差が出やすいです。
そういった給料事情を考慮したうえで収入アップを目指すなら、資格を取得したりキャリアアップしたりする方法があるほか、より好条件のサロンに転職する方法もあります。この記事で紹介したことを参考に、自分に合った方法で収入アップを目指しましょう。
転職先を探す場合は、求人サイト「リジョブ」をぜひ活用してください。リジョブは転職満足度※98%と利用者の評価が非常に高く、ネイリストの求人が豊富です。自分好みの条件を指定できるので、きっとあなたにぴったりの求人が見つかるでしょう。
※リジョブ経由で採用された1,242名を対象に実施した満足度自社調査より(実施期間:2023年2月8日〜2023年3月8日)
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