本当に欲しい人材って? 採用担当のホンネ【Chara 総店長 大西けん太さん】#2
「こんなスタイリストになりたい!」という理想をかなえるには、技術を磨く努力はもちろん、経験の積み重ねがものを言います。その体験の場となるのがサロン。そこで、人気ヘアサロンの採用担当者に、求めている人物像を直撃しました。さらなる高みを目指している人を応援します!
Charaで採用を担当している総店長の大西けん太さんにまつわるホンネをうかがう2回目は、実際にどんな人物が採用されたのか、その人物像をご紹介します。
今回お話しを伺ったのは…
Chara 総店長 大西けん太さん
スタイリスト歴20年以上。ヴィダルサスーンアカデミー・サンタモニカを卒業後、都内にて腕を磨き、15年ほど前にCharaに入社。得意な施術は毛量、流れ、クセを見ながらのドライカット。また、デザインパーマでも支持を得る。趣味は、読書、ゲーム、海外ドラマなど。
「美容師の適正を見て、力を発揮できるポジションを用意する」
――面接の詳細を教えてください。
1対1のスタイルで面接官は私や各店の店長など、その時にタイミングが合った役職者が担当しています。聞いている内容は、志望動機をはじめとした当たり前の質問よりも、学生生活の活動やプライベートの過ごし方などです。
また、美容師として「自分のタイプを把握できているか?」も意識して聞いています。ファンを獲得するためには自分の強みを伸ばすことが大切なので、接客でお客さまをつかむのが得意なのか、技術をウリにするのかなど、客観的に自分を見る力の有無はとても大切です。
基本的にはこのステップで合否を出しますが、もう一度面接を行うこともあります。
――どのような時に二次面接を行うのでしょうか?
「もう少し話を聞いてみたい」と思った時です。二次面接では、一次とは違うスタッフが面接官を担当します。聞く内容は、一次にヒアリングした情報をもとにより深く聞いていくイメージです。中途採用の場合は、技術チェックを行うこともあります。
――採用したい人物像について教えてください。
第一印象がよい方です。やはり接客業ですから、その人がまとっている雰囲気はとても大切だと思います。また、サロンワーク以外でも活躍してくれると思うので、指導能力の高さもチェックしているポイントです。
ちなみに、これまでに採用に関わってきたなかで『技術的に不器用なことはそれほど不利ではない』と感じていて、むしろ『教育にまわった時にしっかりと後輩に説明ができる』という長所にすらなると思っています。感覚でなんとなくこなせてしまう天才肌よりも、考えながらたくさん練習を積みますからね。
その美容師の適正を見て力を発揮できるポジションを用意することも、採用に関わる私たちに任されている仕事だと思っています。
――入社2年目の安良城彩香さんを採用した決め手はなんでしょうか?
決め手は雰囲気が良かったからです。また、アルバイトとして一緒に働いたことも採用を決めた大きな理由ですね。ちなみに、バイトを始めたきっかけはCharaに同じ学校の先輩が働いていて紹介を受けてのことでした。「紹介」というのは、ある程度の信頼がないとできませんから、最初からかなり安心感がありましたね。
ROOKIE’S FILE 安良城彩香さん
沖縄県出身の24歳。沖縄専修学校ビューティーモードカレッジ卒業後、都内のサロンを経て2年前にCharaに入社。得意な施術は、ヘアアレンジとスタイリング。2020年スタイリストデビュー予定。
――スタイリストを目指した理由は?
お客さまをきれいにして、よろこんでいただける素敵な職業だと思ったからです。
――就職先としてCharaを選んだ理由は?
入社前に短期のバイトをした時に、アットホームでフレンドリーなスタッフが多くてすごく居心地がよかったです。また「自分らしさを出せるお店だな」とも思いました。
――将来の目標は?
地元の沖縄で妹とサロンを出店したいです。そのために、シャンプー、マッサージ、接客などの技術を高めていきたいですね。
採用担当のホンネから分かった3つのポイント
1.面接では客観的に自分を見る力を持っているかをチェックする
2.適正を見て、力を発揮できるポジションを用意する
3.知人からの紹介を大切にする
最近と少し前の学生の違いは、SNSへの意識だという大西さん。「SNSに依存していると感じることもあるので、少し気になりますね」と話します。連携のとれたチームワークの秘密をより深く知りたい人事の方は、Charaを訪れてみてはいかがでしょうか。
▽前編はこちら▽
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