本当に欲しい人材って? 採用担当のホンネ【H 店長 米澤賢吾さん】#2
「こんなスタイリストになりたい!」という理想をかなえるには、技術を磨く努力はもちろん、経験の積み重ねがものを言います。その体験の場となるのがサロン。そこで、人気ヘアサロンの採用担当者に、求めている人物像を直撃しました。さらなる高みを目指している人を応援します!
全国に22店舗も展開している人気サロン、Hの採用にまつわるホンネをうかがう2回目は、実際にどんな人物が採用されたのか、その人物像をご紹介します。
今回お話しを伺ったのは…
H 店長の米澤賢吾さん
都内サロンを経て、アパレルメーカーにデザイナーとして勤務。美容師として再出発するため、2010年にアシスタントとしてHに入社。2018年には店長に就任し、サロンワークのかたわら店舗の運営管理を担っている。
「中途採用にありがちな、変なクセやプライドがなかったのが決め手です」
—-今年で2年目になる大竹龍之介さんの経歴はとてもユニークですね。
そうなんです。彼は学校を卒業してから別のサロンに就職したものの、そこを辞めてモデルをやりながらフリーターをしていたんですよ。
たまたまHで撮影をしたとき、彼がモデルとして来ていて、「ちょうどアシスタントがいないんだけど、興味ある?」って聞いたら、「ぜひ!」ということでトントン拍子で決まりました。
—-中途採用でも、他の新人と同じように一からカリキュラムを受けるんですか?
そうです。新卒の人たちと同じカリキュラムをこなしてもらいます。でも、彼はそれを嫌がっていないんですよね。「美容師として一人前になりたい!」という気持ちがすごく強くて、すごく熱心に練習していますよ。
中途採用の人は別のサロンや別の職場を経験しているせいか、Hのように雰囲気ができあがっているところに入ると、どうしても異物感みたいなのが出ちゃうんですよね。でも、彼にはその異物感がなく、すんなりHに溶け込めたんです。あと中途にありがちな変なプライドやクセもなかったし。
—-大竹さんにはどんなことを期待していますか?
彼は顔もいいし、やる気もある。Hという会社を牽引していって欲しいですね。
ROOKIE’S FILE 大竹龍之介さん
2017年日本美容専門学校を卒業し、都内サロンに就職。第一志望のサロンではなかったこともあって退職し、モデルをしながらフリーターに。2019年にHへ。
—-美容師を目指した理由は?
高校時代にもモデルをしていて、高2の時にサロンで撮影があったんです。そのときのスタイリストが格好よくて、「自分もあんな風になりたい!」と思ったのがきっかけです。
—-新たにHに就職を決めた理由は?
「美容師になりたい」という気持ちはずっとあったので、たまたま撮影で誘ってくれたのが、いいきっかけになりました。
前のサロンも仕事がイヤになった訳ではなく、人間関係が原因で辞めたので、Hのようなアットホームな雰囲気は本当に楽しいです。前は朝から晩まで練習があって、体力的にもキツかったですね。Hは上下関係はきちんとありつつ、仕事が終わったら一緒に食事をしたり遊びに出かけたり、プライベートでの交流もある理想の職場です。
—-将来、どんな美容師を目指している?
僕をHに誘ってくれた先輩に追いつくのが目標です。お客さまともスタッフとも和気あいあいとして「楽しそう」と思われるような雰囲気を作れたら…と思います。
採用担当のホンネから分かった3つのポイント
1.サロン見学では自分で考えて自発的に行動すること。
2.指示があるのを待つのではなく、積極的にコミュニケーションをとること。
3.笑顔を絶やさず、いつも明るい雰囲気を心がけること。
サロン研修のときの「お客さまに触れなければ何をやってもいい」という自由度の高い条件がとってもユニーク! 自由度が高い分、求められるモノは大きくなります。最初は分からないことだらけなのは当たり前。スタッフと積極的にコミュニケーションをとって、「役に立ちたい」という気持ちをアピールすることも重要なようです。
▽前編はこちら▽
本当に欲しい人材って? 採用担当のホンネ【H 店長 米澤賢吾さん】#1>>