本当に欲しい人材って? 採用担当のホンネ【Sac. 武田亮介さん】#1
「こんなスタイリストになりたい!」という理想をかなえるには、技術を磨く努力はもちろん、経験の積み重ねがものを言います。その体験の場となるのがサロン。そこで、人気ヘアサロンの採用担当者に、求めている人物像を直撃しました。さらなる高みを目指している人を応援します!
今回は恵比寿で唯一の一軒家サロンSac.で採用を担当している、代表の武田亮介さんにホンネをうかがいます。
今回お話しを伺ったのは…
Sac. 代表 武田亮介さん
ベルエポック美容専門学校を卒業後、原宿のサロンに入社。14年ほど腕を磨き、2018年4月13日にSac.をオープン。趣味は読書、AmazonPrime鑑賞など。得意なスタイルは、まとまりのあるボブカット。「毎日のセットが簡単で可愛くなる!」とお客さまから厚い支持を得る。
「自主性を促す教育スタイルで、若手を育てる!」
――まず、Sac.はどのようなサロンでしょうか?
Sac.は、「髪と空間を通し、あなたの人生に新たなきっかけを」コンセプトに掲げている美容室です。そのため、サロンではスタイルを作るだけではなく「新たな気持ち」と「新たな可能性」を作ることを目指しています。ちなみに、「Sac.」という名前は「Space&Start」を組み合わせて作った造語です。
――空間作りのこだわりについて教えてください。
空間作りはオープンの際にとくに力をいれたポイントで、まずは「一軒家であること」にこだわりました。一軒家に決めた理由は、もっとも落ち着ける空間について考え時に、アパートの一室や店舗用の物件ではなく家が思いついたからです。そこで物件を探していたところ、見つけたのが恵比寿の一軒家でした。立地や雰囲気がとてもよかったので「ここにしよう」と決めましたが、少し古い建物だったので大幅なリノベーションを行いました。
柱をなくしたり、床を張り替えたりと大きな改造をして、そのまま使っている部分は窓のサッシぐらいですね。新規のお客さまからは、「こんなに居心地のよい美容室は初めてです」と、よく言っていただけます。
また、サロンの入口に小さな庭を作ったこともこだわりのポイントです。四季の移り変わりとともに少しずつ表情が変わって癒されますね。
――その他にこだわりはありますか?
こだわりは「衛生&清潔」の徹底です。たとえば、1人ひとりのお客さまに専用のクロスをご用意しています。施術前には、きれいに畳みビニールに入れてから席にご準備しており、「このサービスはとてもうれしい」と、お客さまから好評です。
またセット椅子の肘掛け、トイレの電気、流しのボタン、トイレットペーパーホルダー、ドアノブなど、手の触れる場所には接触感染防止テープを貼り付けています。他にも、紫外線消毒器を設置していることも好評です。機械は、お客さまの目に留まる受付に置いており、シザーなどの道具は使用後にすぐに消毒しています。
ちなみに、サロンは一軒家なので、もともと風通しがよく設計されています。セット面と窓の距離感もかなり近いので、かなり安心感がある空間ですね。現状を考慮して、清潔の徹底を伝えることは、とても大切だと思っています。
——採用の流れを教えてください。
採用は、大きく3段階に分かれています。まずはサロン見学です。このステップはとくに必須ではないので、電話があればその都度対応しています。地方の学生の場合は見学のためだけに足を運ぶことが大変なので、面接日に合わせてサロンの設備を紹介することが多いですね。
続いては書類選考で、このステップで不合格になることはほとんどありません。履歴書を送ってもらい大まかな学生の情報を確認して、合否の参考にしています。そして最後が面接です。30~60分ほどお話を聞いて、最終的な判断をしています。
現在はまだ、それほどたくさんの応募が来ることはないので、3ステップで問題ありませんが、状況を見ながら毎年アップデートをしていきたいですね。
次回は、採用の詳細や武田さんが採用を決めた人材のひとりをご紹介します。
▽後編はこちら▽
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