本当に欲しい人材って? 採用担当のホンネ【Sac. 武田亮介さん】#2
「こんなスタイリストになりたい!」という理想をかなえるには、技術を磨く努力はもちろん、経験の積み重ねがものを言います。その体験の場となるのがサロン。そこで、人気ヘアサロンの採用担当者に、求めている人物像を直撃しました。さらなる高みを目指している人を応援します!
恵比寿で唯一の一軒家サロンSac.の採用にまつわるホンネをうかがう2回目は、実際にどんな人物が採用されたのか、その人物像をご紹介します。
今回お話しを伺ったのは…
Sac. 代表 武田亮介さん
ベルエポック美容専門学校を卒業後、原宿のサロンに入社。14年ほど腕を磨き、2018年4月13日にSac.をオープン。趣味は読書、AmazonPrime鑑賞など。得意なスタイルは、まとまりのあるボブカット。「毎日のセットが簡単で可愛くなる!」とお客さまから厚い支持を得る。
「採用の決め手は、明るさ、接しやすさ、負けず嫌いな性格」
――面接はどのようなスタイルを採用していますか?
アシスタントを含めた僕たちスタッフ全員と学生1~2名の集団スタイルで行っています。このスタイルを採用した理由は、指導をする際に責任感が芽生えると思うからです。もし、僕たち幹部だけで決めてしまったら、スタッフは教育にあまり前向きになれないと思います。
しかし全員で面接を行っていれば、「自分も関わったからしっかりと指導をしよう」と思うはずです。Sac.は小さなサロンなので毎日顔を合わせますから、全員でチーム作りに取り組むことは大切だと思いますね。
――面接では、どのような質問をしているのでしょうか?
志望動機などの基本的な質問をはじめ、スタッフそれぞれが気になることを聞いています。スタイリストとアシスタントでは聞きたい内容が違い、1人ひとり価値観も異なるので、仕事だけの話ではなく、いろいろな質問を聞くことは大事かなと。
ちなみに、採用の際にもっとも意識してチェックしているポイントは明るさです。技術は後からでも身に付きますが、元気と明るさは持って生まれた資質ですからね。お客さまには、美容師が持っているエネルギーは伝わるのでポジティブな雰囲気をまとっている学生は魅力的です。
――入社1年目の星明夏さんを採用した決め手を教えてください。
決め手は人柄です。具体的には面接を通して明るさ、接しやすさ、負けず嫌いな性格を感じて、面接後にはスタッフ全員が「この子はいいね」と。また出身が北海道で夢を追いかけて上京した行動力も魅力的でした。実際に入社後はコツコツと努力を重ねているので、これからの成長が楽しみです。
ROOKIE’S FILE 星明夏さん
北海道出身の21歳。札幌ベルエポック美容専門学校を卒業後、Sac.に入社。憧れの人は、モデル・アイデザイナーとして活躍中のNANAMIさん。最近のマイブームは、貼るだけネイル。「デザインが豊富で可愛いくて、メンテナンスも簡単です。ポリッシュのようにポロポロと汚い落ち方をしないので気に入ってます!」
――スタイリストを目指した理由は?
小さい頃から「美容に関わる仕事をしたい!」と思っていたことが理由です。美容学校の先生をはじめ業界の方々の話を聞くなかで「美容師は夢のある仕事だな」と思い、この世界に進むことを決めました。
――就職先としてSac.を選んだ理由は?
技術力に惹かれたからです。学生の頃から「腕のある技術者になりたい」という気持ちがあり、美容学校の先生に相談したところ教え子である代表の武田を紹介してくれました。実際に話すなかで「技術力の高いサロンで修行を積んでいた」ということを知ったので、「Sac.で働きたいな」と。
――将来の目標は?
サロンワーク以外にも雑誌やセミナーなど、たくさんの場所で活躍したいです。せっかく東京に出てきたので「有名になりたい!」という気持ちももちろんあります。刺激的な毎日を送っている美容師になることが、私の夢です!
採用担当のホンネから分かった3つのポイント
1.新人に対し責任感を生むために、スタッフ全員で面接をする
2.面接では人柄を重視してチェックする
3.教育に力を入れて若手が育つ環境を整える
採用の際に、SNSのフォロワー数はとうにチェックしていないという武田さん。「僕たちもSNSに力を入れ始めたばかりなので、一緒に取り組めたらいいなと思っています」と笑顔で話します。採用に悩んでいる人事の方は、Sac.の採用方法を参考にしてみてはいかがでしょうか?
▽前編はこちら▽
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