本当に欲しい人材って? 採用担当のホンネ【NAILSGOGO 清水美結さん】#1
「こんなネイリストになりたい!」という理想をかなえるには、技術を磨く努力はもちろん、経験の積み重ねがものを言います。その体験の場となるのがサロン。そこで、人気の美容系サロンの採用担当者に、求めている人物像を直撃しました。さらなる高みを目指している人を応援します!
今回は、NAILSGOGOで採用を担当している、代表取締役の清水美結さんにホンネをうかがいます。
今回お話しを伺ったのは…
NAILSGOGO 代表取締役 清水美結さん
『NAILSGOGOスクール』学院長、『NPO法人日本ネイリスト協会』本部認定講師。2000年、世田谷に『ネイルサロン東京MSアート』を設立。2011年4月、『ネイルサロンNAILSGOGO』『NAILSGOGOスクール』を設立し、2012年 12月『ネイルサロンNAILSGOGO』を渋谷に移転。これまでに、『INTERNATIONAL NAIL EXPO ネイティフル 優勝』をはじめ、『益若つばさ賞 受賞』、『INTER NATIONAL NAIL EXPO メンズネイルケア 優勝』、『58th CIDESCO WORLD CONGRESS 世界の伝統美 花魁にて準優勝』など、世界の舞台で高い評価を得ている。
「選考では、感性の鋭さをチェック!」
――まずNAILSGOGOは、どのようなサロンでしょうか?
NAILSGOGOは女の子の「可愛い!」を、すべて叶えるサロンです。そのため、お店ではパッケージ化された内容ではなく、付け放題&やり放題のメニューをご提供しています。ちなみに最近は、人気アニメのキャラクターなどを描く「痛ネイル」のオーダーが増えてきました。ポップ&キュートでありながらも洗練された緻密なデザインの他に、技術力の高さにも自信があります。
――サロンでは、どのような技術を提供していますか?
「フィルイン」という技術をご提供しています。「フィルイン」は「アセトン」という薬剤を使わずにオフをする技法なので、お客さまは施術中に余計なダメージを負うことがありません。そのため、サロンには爪にお悩みを抱えるお客さまが多く足を運んでくださっています。
ちなみに、私は2007年にネイルスクールを開講し、これまでに多数のネイリストを育成してきました。長年の経験がありますから、技術力と指導力には自信があります。
――それでは、採用はどのような流れで進むのでしょうか?
一次選考と二次選考の2ステップに分かれており、一次選考ではこちらで指定しているネイルチップを提出してもらっています。ネイル作品の詳細は、ここでは秘密ですね(笑)。
一次のチェックポイントは、「アーティスト気質であるか」です。ネイリストには、「職人タイプ」と「アーティストタイプ」の、大まかに2つのタイプがあります。「職人タイプ」は、「決まった型を黙々と作ることが得意なネイリスト」と、言い換えてもよいかもしれません。
そして「アーティストタイプ」は、自分の感性に従って、うわぁ~と描いていくことが得意なネイリストです。NAILSGOGOは、どちらかというとアートが強いサロンなので、私は「感性が鋭い方のほうが向いているな」と思っています。
――「アーティスト気質」について、もう少し具体的に教えてください。
単純に「絵を描くことが好き、得意」という性格を持っている方です。私は「技術は後から伸ばすことができても、性格を変えることは難しい」と、思っています。サロンでは、本当にさまざまなオーダーがあり、時には、私たちがまったく知らないキャラクターをお願いされることもあります。
そのため、私がすべてのネイルの書き方を教えることはできません。つまり、ネイリストには、日頃から探求心を持って、よりよいアートを目指して勉強をする姿勢が求められています。これは、「もともと絵が好き」という気質を持っていないと、難しいかなと。
次回は、二次選考の際にチェックしているポイントや、清水さんが採用を決めた人材のひとりをご紹介します。
▽後編はこちら▽
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