400種以上のネイルチップを作りながら考案したニュアンスネイルがウリ！『Nail salon No.6』の満足感を支える施術法
『Nail salon No.6』は、屋根裏部屋のような雰囲気に包まれた下北沢のネイルサロン。その人気の秘密を探っていくと、地域柄を意識したデザインと、肌荒れを防ぐ「フィルイン」というオフ方法がありました。
前編では、常に400～500種類ものネイルチップを作成し、その反応を見ながら、サロンのコンセプトとなるようなデザインを作り上げていった過程や、「フィルイン」というオフ方法についてなど、顧客満足につながる施術法についてお聞きしました。
今回、お話を伺ったのはオーナーのchihiroさん。
chihiroさん
ネイリスト歴7年。新宿や自由ヶ丘のサロンで腕を磨き、2019年9月1日に『Nail salon No.6』を下北沢にオープン。長持ちネイル、ニュアンス系、天然石アート、女性らしいナチュラルカラーが得意。また、透明感のある大人ネイルやくすみ系カラーでも支持を集めている。趣味はゲーム、夢の国、映画鑑賞、都市伝説など。
デザイン、ケアを両立し顧客満足度をアップ！
下北沢らしい個性的なデザインが人気
————まず『Nail salon No.6』は、どのようなサロンでしょうか？
『Nail salon No.6』はネイルデザイン、ケアの両方に力を入れているサロンです。デザインがどんなに素晴らしくてもケアを怠ればネイルの持ちが悪くなりますし、ケアだけを充実させてもお客さまは来店したいとは思いません。この2つが両立することで初めて、顧客満足度をあげることができると考えています。まずデザインには「下北沢」という地域の個性を反映しているんです。
————「下北沢を意識したデザイン」とは、どんなものでしょうか？
ニュアンス系を前面に打ち出しており、ちょっと個性的なおしゃれを好む方々からとくに好評です。下北沢には、不思議な雰囲気やエッジの効いたファッションをまとったお客さまが多く集まってきます。そこで、オープンの際に「ニュアンス系を強みにしようかな」と。ちなみに「ニュアンス系」にもいろいろな種類があり、私たちは試行錯誤をしながら「下北沢っぽいニュアンス系」を作っていきました。
お客さまの反応を見ながらたどり着いた、くすんだ色が混じり合うシモキタっぽいニュアンスネイル
デザインのこだわりについて話すchihiroさん
————どのようにして「下北沢っぽいニュアンス系」を作ったのでしょうか？
「シモキタに愛される傾向を知りたい！」という想いから、さまざまなネイルチップを作り、お客さまの反応を確かめていきました。ちなみに、下北沢の方々が好きなテイストは、ピスタチオカラーやベージュなどのくすんだ色合が混じり合っているデザインだったんです。
このネイルには、いろいろなモノを包み込むような雰囲気があるので、もしかしたらカルチャーが複雑に入り乱れる「下北沢」という街とマッチしているのかもしれません。
————ちなみに、サロンには何種類くらいサンプルがありますか？
約400～500種類くらいのサンプルが並んでいて、流行りを見ながら、その都度入れ替えています。また毎月1日に新作を発表しており、その数はだいたい6～8個ですね。新しいデザインには、スタッフの個性が詰まっていて1つひとつに異なった魅力があります。このデザインのバリエーションも、お客さまから支持されている理由の1つだと考えています。
「フィルイン」の導入で肌荒れを抑え、ネイルの持ちもアップ！
丁寧にケアをすることで、デザインも映えるように
————続いて「ケア」について教えてください。
機械で表面のジェルを削りベースだけを残す「フィルイン」というオフの方法を取り入れています。フィルインの特徴は2つ。1点目は反り爪や鷲爪など、地爪のフォルムに悩んでいる方の爪を、きれいに整えることができます。
整えられたベースの上には、ジェルがムラなくきれいにのり、ネイルの持ちがとてもよくなります。「いつもすぐに取れてしまっていた」という方でも、1ヵ月周期でご来店いただけるほどで、この満足度がリピートにつながっていると感じています。
2点目の特徴は、肌荒れを抑えられることです。
————なぜ、フィルインは肌荒れを抑えることができるのでしょうか？
アセトンを使わないからですね。通常のオフでは「アセトン」という薬剤を使って、ジェルネイルを浮かせてから器具を使ってはがしていきます。「アセトン」は強い薬剤なので手の潤いを奪い、肌荒れのもとになってしまうこともあります。
昨年あたりから、コロナ予防のアルコール消毒の影響でお客さまの肌あれが目立つようになってきています。肌荒れしている場所にアセトンを使うととても沁みるので、フィルインでのオフはお客さまにとてもご好評をいただいています。
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トレンドに敏感な下北沢の若者から支持される『Nail salon No.6』。顧客満足度をあげる施術法についてまとめると、ポイントは下記の3つでした。
顧客満足度につながっている『Nail salon No.6』ならではの施術法
1. デザインとケアのどちらも充実させる
2. デザインチップの反応から、地域柄にマッチした下北沢っぽいニュアンスネイルを作り出す
3. 「フィルイン」の導入で、ネイルの持ちをアップ＆ダメージを緩和
後編では、『Nail salon No.6』のもう1つのこだわりである空間作りのポイントと、リピート率を上げるために努力していることなどを詳しく聞いていきます。
お客さまにストレスを与えないため、施術机はオーダーメイドまでしているという徹底ぶりや、お客さまが想像している以上の完成度でリピーターを増やしているお話など、役立つ情報が満載です。後編もお楽しみに！
▽後編はこちら▽
施術デスクの幅にまでこだわる徹底ぶり！『Nail salon No.6』のリピート率を高めるサロン作りのコツ>>
