ヨガ、写真、Web制作、すべてに挑戦して理想の生活を叶える。ヨガインストラクター・マナさん
ひとつの仕事にとらわれずに興味のあることにはどんどんチャレンジしていきたい。今回お話しを伺うマナさんはそんな思いを持って、ヨガインストラクターとカメラマンのアシスタント、さらにはWeb制作の勉強をしています。前編ではどのようにして仕事の幅を広げていったのかをご紹介。もともとはひとつのことを続けることに憧れがあったというマナさんは、自分と向き合うことで大きく考えが変わったそう。現在はさまざまな分野に挑戦を続けているとのことで、その働き方に迫ります。
今回、お話を伺ったのは…
マナさん
ヨガインストラクター
石川県金沢市在住。ネイリストとして自宅でサロンを運営していたが、心身ともに疲れているときにメンタルにもアプローチできるヨガの存在を知り、勉強を開始。地元石川県にあるヨガ兼エステの会社に転職する。その後、職場を関東に移し、ヨガのインストラクターとして活動。同時にオイルマッサージの資格も取得。2020年にはコロナ禍などを理由に夫と一緒に石川県に戻り、人材派遣の会社に勤務しながら副業でヨガインストラクターの活動を継続する。現在は会社を退職し、フリーランスとしてヨガを教えながらWebデザインやホームページの制作などを勉強中。さらに週末はカメラマンの夫の撮影のサポートを行う。
ヨガ、撮影、Web制作など多岐にわたって活動
――さまざまな仕事をされているとのことですが、具体的な内容を教えてください。
メインはフリーランスとしてヨガのインストラクターをしています。月に2回、キャンドルヨガというリラックス系のレッスンを実施。さらに春からは、新しくオープンするシニア向けの健康施設の会社さんからお声掛けをいただいていています。仕事の内容は、運動指導のほかに施設のコンセプトを考えたり、スタジオの内装を検討したり、運営全般にわたること。まだ検討中なのですが、そこが決まると大きな仕事になりますね。それ以外は観光客の方に向けて、お寺で一緒にヨガをしたり、自分でイベントを組んだり、さまざまな場所で不定期にレッスンを行っています。
――そのほかの仕事はいかがですか?
夫がカメラマンなので、そのアシスタントとしてご依頼していただいた方との打ち合わせやスケジュール管理、当日の段取りや照明の調整など写真を撮るためのサポートを行っています。私たちが決めているのはスタジオではなく、ご依頼された方の思い出の場所に出張して撮影するということ。そのため結婚式の前撮りなどカップルやご夫婦からのご依頼が多いです。こちらも夫婦がそろって対応をすることで、お客さまの緊張がほぐれたり、話が弾んだり、信頼感につながっていると感じています。
さらに昨年からWeb制作の勉強も始めました。DTP、イラストレーション、フォトショップ、ドリームウィーバーなどを学んでおり、近いうちに仕事にしていく予定です。
自分らしく働くために異業種の仕事にも積極的にチャレンジ
――ヨガ、カメラマンのサポートと充実されているように思えますが、なぜ追加でWeb制作の勉強も始めたのですか?
Webのスキルがあれば写真の編集やホームページの制作など、現在の活動をより充実したものにできるかと思ったからです。それから、私も夫も日本や世界を旅することが好きなので、ひとつの場所や仕事にとらわれずに自由に働きたいと思ったのも理由のひとつ。仕事の幅を広げるために始めました。
もともとはひとつの仕事を長く続けることに憧れを持っていました。しかし私はいろんなことに興味があって、いろんな場所で働いてみたいという思いが強く、自分には向いていないなと気づいたんです。今でも継続できる人は魅力的だと思っていますが、環境や仕事を変えるのは恥ずかしいことではなく、自分らしさなんだと思えるようになりました。
――考えが変わったきっかけは?
東京から石川に戻ることを決めた際に、自分の気持ちと向き合ったことが大きいと思います。当時は東京のヨガの会社に勤めていたのですが、千葉への転勤を打診されたんです。コロナ禍になったばかりで帰省するのも難しくなっていたので、それならば夫と二人で思い切って仕事を辞めて、地元に帰ろうと決めました。その際、今後どのように働いて生活していくのか、今までの自分を見直して考えたんです。
ネイリストからヨガインストラクターに転身してからこれが2回目の転職。最初は人と比べて仕事が続かないことに落ち込んだりもしたのですが、思い返すといろんな土地に行って、いろんな仕事をして、それはすべて自分のいい経験になっていると気づきました。自分らしく生きるためには必ずしもひとつのことを貫く必要はないんだと。そのときにいろんな場所で自分の興味のある仕事をたくさんやりながら生きていこうと決めたんです。
人との関係を大切にすることで次の仕事につながる
――現在はフリーランスでヨガのインストラクターをされているとのことですが、お仕事はどのようにして獲得されているのですか?
地元の知り合いや、美容関係の友人から依頼があったり、ときには自分から声をかけたりしています。最初の仕事がネイリストだったことや、石川でもヨガの会社に所属していたこともあり、当時のつながりがまだ生きている感じですね。友人でヨガをしたいという人がいたら積極的に集まってヨガができる環境を作るなど、人とのつながりを大切にしていった結果、輪が広がっていった気がします。
――ほかにもさまざまなコラボなど広くイベントをされているそうですね。
それも人とのつながりがあるからこそできていることだと思います。過去にはヘアメイクの友人と一緒にワークショップを行いました。久しぶりに会った友人から、「体の外からアプローチするメイクだけでなく、なかから整えるヨガもプラスしてお客さまをよりきれいにしたい」と提案してくれたことがきっかけになったんです。それからカフェとコラボをしてヨガの後にお抹茶をいただきながら自分のやりたいことを探すイベントを行ったこともあります。
個人では自分の理想の未来を書き出す手帳のワークショップを行ったり、栄養価の高いお菓子をみんなで作ったり、心と体、両方から美容と健康にアプローチできるイベントにすることを心がけてきました。
自分らしい生き方をするためにマナさんが行った3つのポイント
1.人と比べず、自分の本当の気持ちと向き合う
2.理想の生活に向けて興味のあるスキルはすべて身につける
3.人とのつながりと自分の思いを大切にしてイベントを行う
後編では、カメラマンのご主人と一緒に仕事をすることもあるというマナさんに、夫婦が一緒に働くことの楽しさや、続けるためのコツを伺います。お互いの話をしっかりと聞く時間を持つことが夫婦円満の秘訣だそう。おふたりの理想の働き方に向けた行動を参考にしてみてください。