SNSの研究とパーソナルカラー診断の導入で、スタイリストデビューの年に社内新規指名1位に!美容師・齋藤大智さん
「Of HAIR銀座店」と「GRAN CLUB Of HAIR」に勤めるスタイリスト齋藤大智さん。透明感カラーやパーソナルカラー診断を取り入れたメニューで20代から30代の女性を中心に人気を集めています。前編では、スタイリストデビューの年に「Of HAIR」全店舗のなかで新規指名No1を獲得した人気の秘訣をご紹介。そこにはSNSを使った集客の工夫はもちろん、齋藤さんの努力の日々がありました。
今回、お話を伺ったのは…
齋藤大智さん
北海道出身。北海道理容美容専門学校卒業後、「Of HAIR」に入社。理容所登録のある「Of HAIR銀座店」と「GRAN CLUB Of HAIR」の2店舗に勤務する。入社2年目の終わりにジュニアスタイリストデビューを果たし、3年目には「Of HAIR」全店舗のなかで新規指名No1を獲得。5年目になる現在もパーソナルカラー診断の資格を生かしたカラーを中心に、人気を集めている。
透明感カラーとパーソナルカラーを打ち出し、社内の新規指名数No1に!
――「Of HAIR」全体のなかで新規指名数No1とのことですが、スタッフは何名くらいいるのですか?
「Of HAIR」全体で8店舗ありスタッフは約100名ほどです。毎年社内で部門ごとに表彰があり、僕はジュニアスタイリストになった一昨年から現在まで新規指名数No1を獲得しています。
――スタイリストデビューしてすぐにそれだけの指名が入るのはすごいですね。どのようにして集客を行っているのですか?
主にインスタグラムを使って集客を行っています。最近はTik Tokもはじめました。つねにトレンドを意識しながらお客さまのお悩みを解決する動画を投稿しています。
――お客さまのお悩みを解決する動画とは?
SNSでは「透明感カラー」と「パーソナルカラー」を推しています。「透明感カラー」は多くの女性の悩みである色落ちの際の赤みを抑えるカラーのこと。中明度から低明度のグレージュに近いアッシュの色を入れることで、カラーから時間が経ってもきれいな状態をキープできます。
「パーソナルカラー」は肌や瞳の色から導き出す自分に似合う色のこと。パーソナルカラー診断の資格を取得し、お客さま1人ひとりに合ったカラーを提案することができます。資格を取得するまでは主に「透明感カラー」を推していました。最近は「パーソナルカラー」をメインで打ち出しています。
カラーの投稿で集客し、総合的な技術力でリピート率をあげる
――それでもスタッフが約100名いるなかでスタイリストデビューとともに1番になることは大変だったのではないでしょうか。
そうですね。今は独立してしまったのですが、当時は社内にSNSに強い先輩がいて、その方にアドバイスをいただきながら、とにかくがむしゃらにやっていました。当時は1日8投稿くらいしていたんですよ。そのなかでヒットしたものを分析して、どんどんブラッシュアップした結果、集客につながったのだと思います。
また入社1年目のときからモデルを募集しカラーやカットの練習を行いました。休みの日もほとんど練習に費やし、技術力も同時に高めることに。昨年くらいまではおそらく社内で1番モデルの数が多かったです。モデルさんは写真に慣れており、画面が華やかになるのでインスタグラムでも好評でした。
――新規で来ていただいた方にリピートしてもらうために心掛けていることを教えてください。
すべての施術を丁寧に行うことです。たとえばカラーの場合は前処理剤からトリートメントまで今なんのためにどんな技術を使っているのかを1工程ずつ説明しながら進めていきます。また場所によって塗りわけをしたり、塗る量を変えたり、カラー材を丁寧に塗ることも大切にしている点です。さらに施術の最後にどのくらいで色落ちして、次のカラーの目安はいつ頃かをお伝えすることで、次回予約の確率があがっていると思います。
――カラー以外でお伝えすることはありますか?
カットカラーで予約が入ることが多いのですが、カットについてもどのような技術を使って何をしたのかをお伝えしています。SNSはカラーの投稿が多いですが、ご来店いただいた際にはカラーだけではなく総合的に技術が高い美容師なんだ、とわかってもらえることが大切です。
知識を増やしながら流行を追い、お客さまの求めているものを的確に提案する
――デビュー当時から現在まで多くのお客さまがご指名されているとのこと。長く人気を得るために大切なことは?
お客さまの求めているものを的確に提案できることだと思います。そのために僕はパーソナルカラー診断など、その方に合ったカラーを的確に再現する勉強をしてきました。また、トレンドを追うために、インスタグラムや中国版のインスタグラムと言われているレッドブックなどで流行っているものを検索したり、気になる美容師さんのオンラインサロンに参加したり、いつでもそのとき1番流行っているスタイルを提案できるように知識を増やすことも欠かせません。
――たくさん努力されてきた結果なんですね。つねに学び続けるモチベーションはどこからきているのでしょうか。
おかげさまで多くのお客さまにご指名していただいていますが、先輩方や弊社の社長など技術力も提案力も格段にレベルの高い方が業界にはたくさんいるんです。その方たちに追いつきたい、負けたくないという気持ちはずっと持っていますね。つねにまわりに自分より輝いている方がいる、尊敬できる存在や環境のよさがモチベーションにつながっていると思います。
また僕の両親は地元の北海道で美容室を経営しており、親に自慢できるような自分でありたいという思いも原動力のひとつです。
齋藤さんが新規顧客数No1になった3つの理由
1.SNSで透明感カラーとパーソナルカラーを打ち出した
2.インスタグラムで1日8件以上の投稿を行い、内容をブラッシュした
3.休みの日も練習を重ね、総合的な技術力をあげた
後編ではパーソナルカラー診断の具体的なメニュー内容はそれによる売上への反響を伺います。資格を取得してから売上が約30%あがったという齋藤さん。今後のパーソナルカラーの活用についても伺いました。
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