初めてお客様にメイクしたときは緊張で手が震えました ファンケルBA佐野緑さん#1
年齢を問わずファンの多い無添加スキンケア、ファンケル。佐野緑さんは、高校時代の自己流ダイエットで負ったダメージをファンケルのサプリとスキンケアに助けられたことから入社を熱望。入社5年目、高島屋ひとすじの人気BA(ビューティーアドバイザー)です。
前編では、メモの取り方を改善することで接客が上達したこと、初めてのメイクは緊張で手が震えたけれど、母を練習台に自信をつけていったお話を伺いました。
お話を伺ったのは…
ファンケル横浜高島屋店
BA佐野緑さん
高校時代、自己流のダイエットで体と肌にダメージを負い、ファンケルのサプリとスキンケアに救われる。その経験から高校卒業後は専門学校に進み、栄養士の資格を取得。大好きなファンケルで仕事ができればという夢を募らせ、2019年ファンケル入社。玉川高島屋S・C店を経て、現在横浜高島屋店勤務。がんばり屋さんの歴5年目BA。
肌が内側から潤うのを実感。ファンケルの商品が大好きに
――まずBAを目指したきっかけを教えていただけますか。
高校生のときに自己流のダイエットが原因で拒食状態になってしまい、肌もボロボロになってしまった経験があるんです。そのときにお世話になったのがファンケルのサプリメントと化粧品でした。
――そのときはどんな商品をお使いになったのですか。
基本的な栄養素が足りていないことは自分でも分かっていたので「マルチビタミン&ミネラル」というサプリを飲みました。間違ったダイエットのせいで乾燥や毛穴の広がりも気になっていたので、無添加モイストリファインシリーズの化粧液と乳液でスキンケア。使うごとに肌が内側から潤うのを実感でき、ファンケルの商品が大好きに。できることなら将来はファンケルで働きたいなと思うようになりました。
入社後1週間は「ファンケル大学」で基礎研修
――入社一年目はどんなことをするのですか。
入社後1週間は「ファンケル大学」という教育機関で、会社理念の理解や美容と健康に関する専門知識、接客応対などを学びます。
――ファンケルは研修がとても充実しているそうですが、なにか印象に残っている研修はありますか。
ファンケル大学で学んだ後に、工場で製造過程を見学したことが印象に残っています。
ガラス越しにどんなふうにサプリメントが作られているかを実際に見ることで、お客様が飲みやすいように実に様々な工夫がされていることを知りました。粒の大きさはもちろん、丸みを作ったり、のど越しをよくするための工夫など、その後の接客に役立っていることがたくさんあります。
――研修後の配属店は希望を出すのですか。
この店に行きたいと希望を出すわけではありません。わたしの場合、通勤時間が自宅から1時間半以内の転居を伴わないエリアで異動が伴う「エリア限定正社員販売職」になるのですが、入社後に配属されたのは玉川島高島屋S・C店でした。
――配属店が決まってすぐはどんな心境でしたか。
学生時代、ファミレスでアルバイトしていたのですが、元々人と話すのがちょっと苦手だったので本当に接客できるのかなという不安もありました。でも、玉川島高島屋S・C店のお客様は年齢層が高いこともあり、実習生のバッジを見て「がんばってね」と優しいお声をかけていただくこともあり、それがとても励みになりました。
メモのとり方を改善することで接客が上達
――配属後は、どんなことが大変でしたか。
伝えたいことを自分の頭の中で組み立てるのがちょっと苦手で、お客様にうまく伝わってないなと感じることがありました。
――それを克服するためにどんな対策をとりましたか。
自分の中できちんと整理できいてないことが原因だと分かったので、まずはメモのとり方を改善しました。それまでは、自分が書いたメモなのに後で見直すとグチャグチャで自分でも何を書いたのか分からないことがあって。先輩にアドバイスをもらいながら、大事なことを箇条書きにして、その都度先輩から教わることを付け足していったら、後で見直したときにとても分かりやすく。自分の頭の中ですっきりまとまることで、お客様にもうまく伝えられるようになりました。
――栄養士の資格を取得していたことは強みになったのでは?
自分の中では知識を持っていたつもりでしたが、お客様の生活スタイルによって、また医学的な範囲まで話が及ぶと実力不足を感じることが多かったですね。
――それにはどんな工夫を?
お客様がいないときを勉強の時間にあててもらいました。先輩のアドバイスに従い、商品の良さを伝えるだけでなく、お客様の悩みに合わせてサプリがどんな働きをするのか、また他社商品との違いも伝えられるように頭に入れました。頭に入れた後、先輩にお客様役になってもらいロールプレイング。ひたすらこれを繰り返しました。
――メイクは難しかったですか。
最初は緊張で手が震えました。顔色が悪いから明るく見せたい、目を大きく見せるにはどうしたらいいかなどお悩みがあって、そこから商品を選んで、学んだテクニックを使っていく。人それぞれ骨格が違うし、お悩みもそれぞれなので自分の顔にメイクするのとは違うんですよね。
――メイク上達のためにはやっぱり場数を踏むことでしょうか。
はい。自分の顔で練習するのはもちろん、玉川高島屋S・Cにはちょうど母親くらいの年代のお客様が多かったので、母を練習台にさせてもらったことも。母も最初は納得いかないような顔をしていましたが、回を重ねていくうちに「いいんじゃない」と言ってくれるように。そういうのも自信になりましたね。
――入社後「やった!」と思ったできごとは?
疲れがまったくとれないというお客様に、自分も愛用している「マルチビタミン&ミネラル」をご紹介したところ、後日来店いただいたときに「疲れがとれて楽になった。とてもいいみたい」と言われたときは嬉しかったですね。
後編では、入社2~3年目にどんな経験を積んでキャリアアップしてきたのか、また新人時代を振り返ってみてどんな学びがあったのかお伺いします。
撮影/大崎聡
取材・文/永瀬紀子