工藤由布(YU-U) interview#1 :これまで1000を超えるヘアアレンジを披露。天気が毎日変わるように、髪型も毎日変わって当たり前!

Instagramに投稿していた自身のヘアアレンジが注目され、フォロワーが5万7500人にものぼるYU-Uこと工藤由布さん。その人気ぶりが出版社の目に留まり、2016年1月に『人気インスタグラマー YU-U発! ヘアアレンジの便利帳』 を発表。8月29日には第2弾『ボブ&ミディアム YU-Uヘアアレンジの見本帳』が出版されます。そんな工藤さんに本制作やInstagramにおいてのこだわり、ヘアアレンジを始めたきっかけ、さらには夢をつかむための心の持ちようなどをインタビュー。美容師ならではの優しさのなかに1本スジの通った強さがあり、これだけ活躍できる理由が分かりました!

――ヘアアレンジ本第2弾が発売(8月29日)されるということで、まずは今回のコンセプトを教えてください。

「私が自分でやるヘアアレンジという趣旨は1冊目のときと変わってはいないんですが、このときはレングスがスーパーロングだったんですね。2冊目の制作にあたっては、ロングに髪を切ってから一度撮影し、ミディアムに短くしてまた撮影をして、そこからさらにボブに切って撮影をしました。一般の人がマネしやすい長さのパターンを全部撮りましたね」

工藤由布さん

――髪を切るというのは自分からの提案だったんですか?

「編集さんから切る考えはありますかと聞かれて、きっかけがあったら切ろうとは思っていますと伝えたら、『それじゃあ』ということで、レングス別に誌面展開することになりました(笑)。1冊目はスーパーロングだったので、そうなるとやはりニーズも限られてくるんですね。もっとみんながマネできるようにしたかったので、このタイミングで切ることにはなんのためらいもありませんでした」

――何回も髪を切るとなったら、撮影も長期間におよんだんじゃないですか?

「前の1冊目が冬の発売(1月15日発売)だったので、次は春夏のイメージでいきたいという編集さんからの要望があり、8月発売を目標にすることとなりました。逆算して4月の末から撮影が始まりましたね。といっても毎日ではなく、お店の営業に支障ないのが前提なので、定休日の月曜日や公休を利用して進めていったという形です。私のスケジュールに合わせてくださった編集さん、ライターさん、カメラマンさんにはとても感謝しています」

工藤由布さん

――本に載っているスタイルはInstagramからの流用ですか? それとも撮り下ろしですか?

「1冊目もそうなんですけど、全部撮り下ろしです。とくに2冊目はいろんなコンセプトを考えて、朝時間がない人用、会社に行くとき用、遊びに行く場合用など、レングス別以外にもそういう流れをつくっています。全体の数としては、具体的な体数は分からないんですが、かなり多いですよ」

――2年前(2014年)にInstagramを始めたときから、トータルでどのくらいのスタイルを作りましたか?

「はっきりと数えたことはないんですけど、1000は超えていると思います。アレンジって幅が広くて、大胆にチェンジするものもあれば、ちょっとした変化を楽しむものもあるんですね。例えば、ひとつに結ぶだけでも、低めに結ぶのと、真ん中で結ぶのと、高めに結ぶのとでは、印象が変わります。お団子にするのでもそうです。そういう細かいところもあるので、気づいたら、そんなにたくさんやっていたんだなって感じです」

工藤由布さん

――ヘアアレンジのアイディアは枯渇しないんですか?

「そもそも髪型のアレンジって、その日の気分で決めていいと思います。私は、朝起きて天気予報を見て、気温と天候を確認したら、まずクツを決めるんですね。例えば、土日だったら忙しいのでスニーカーになるとか。足元が決まると、今度は服が決っていき、その次に髪型になるんです。雨だったら髪を巻いても取れちゃうなあとか。この前、この服を着たときにこの髪型をやったから、今度は違うようにしてみようとか、そういう感じです。だから髪の毛のアレンジって楽しいですよ。確かに、実際に似た髪型もあります。そういうときは、頭の形がよく見えるように工夫したり、ヘアアクセサリーで雰囲気を変えたりすると、新しいものに変化していきます」

――下から決めていくわけですね。

「はい。髪型をInstagramに投稿するときは、髪だけを載せるのではなく、作り方のコツもいっしょに伝えることが重要なんですね。やっぱりやり方が分からないと、マネしたい気持ちが半減すると思うんです。だからInstagramだけでなく、本の制作においても、コツはこだわりました」

工藤由布さん

――コツを伝えるとは、例えばどういうことですか?

「Instagramに関しては文字で説明するとともに、動画をつけるとか。本の場合はプロセス数を増やすことですね。普通のアレンジ本だと、完成の写真に対してのプロセスが2~3カットなんです。すると、1番目と2番目の間が飛んでいるので、どうすればいいんだろうという疑問が出てくるんですね。私は美容師だから分かるけど、一般の方だったら分からないと思うんです。1冊目を出版するときの最初の打ち合わせで、プロセス数を多くして分かりやすくしたいという話をさせていただきました。そうしたら編集さんも『こちらもプロセスを増やしたいんです』とおっしゃってくれたんです。私がInstagramに日々上げているアレンジに対する細かい説明に共感を抱いていたということだったので、始めから意見が一致していました。なので、たかがお団子ヘアでも10カットくらい撮らせていただいています。ちょっとずつ手を動かして動画みたいになれば、分かりやすく伝えられるじゃないですか。1冊目が発売されて、いろんな人の読んだ感想に『とっても分かりやすかった』『今まで見た本では分からなかったところの謎が溶けました』という声をたくさんいただけたのは、プロセスの多さのおかげだと思っています」

――ひとつのアレンジにかかる時間はどのくらいですか?

「3分くらいで終わるものもあれば、10分以上かかるのもあります。ロング髪をアイロンで全部巻くとなると、それなりに時間がかかってしまうのは仕方ありません。今回の2冊目の本では3分、5分、10分といった形で、アレンジに対しておおよその所要時間も明記しました」

工藤由布(YU-U) interview#2 :ヘアアレンジを毎日投稿しても、全員にコメントを返しても、好きなことだから面倒とは思わない。 >>

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