ヨガインストラクターが取るべき資格を紹介!資格取得は必須?種類や取得方法を解説
ヨガインストラクターとは、ヨガの正しいポーズや呼吸法を指導する人のことをいいます。これからヨガインストラクターを目指す方にとって、ヨガの深い知識を得ることは必須の条件です。
その条件を満たすために、資格の取得を検討する方は多いのではないでしょうか。今回の記事では、ヨガインストラクターの資格について必要性や資格の種類、取得方法をご紹介します。
ヨガインストラクターになるには?
はじめに、ヨガインストラクターになるには資格が必要なのかを解説します。結論からお話しますと、ヨガインストラクターには必須の資格はありません。未資格でも、ヨガを指導する技術があればヨガインストラクターになることが可能です。
ただし、ヨガは流派によって呼吸法やアーサナ(ポーズ)などが異なり、指導するにあたっては正しい知識と技術が求められます。そのため、インストラクターはヨガについて学び、正しく理解していなければいけません。
ヨガの正しい知識や技術を得るためには、体系的に学ぶ必要があります。資格は必須ではないと前述しましたが、資格取得の過程で講座やレッスンなどを受けることによって、ヨガについて体系的に学ぶことができるでしょう。そのため、必須ではないとはいえ、資格取得を目指すことをおすすめします。
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ヨガインストラクターを目指すのに資格は必須ではない
先ほど述べた通り、ヨガインストラクターになるのに必須の資格はありません。しかし、民間資格は存在し、なかには難易度が高く権威のあるものや、認知の広いものもあります。
資格を取得するメリットとは?
ヨガインストラクターの資格は、保有していなくても仕事ができます。そのため、資格の保有が必要ないと考える方がいるかもしれません。しかし、資格を取得することで得られるメリットがあります。資格取得のメリット3つをご紹介します。
1. 知識や技術をより深く学べる
資格を取得することで、独学よりも効率よくヨガインストラクターに必要な知識を得ることができます。知識のみではなく、インストラクターにとって重要な指導方法も学ぶことができます。指導の手順や相手に合わせたプランの考え方を資格を通じて学べることは、インストラクターとして活動する上で非常に役立つことでしょう。
2. 働き方を選べる|応募できるスタジオも増える
ヨガインストラクターは、資格を持っていなかったとしても活動することができます。しかし、資格の保有を採用条件のひとつにしているスタジオも少なからずあります。資格取得は働くことのできるスタジオの選択肢が増え、もしくはフリーランスなど、働き方の幅を増やしてくれるため、活動しやすくなるでしょう。
3. 独立してヨガ教室を開ける
ヨガインストラクターを目指す方の中には、将来的にフリーランスとして活動することを目標にしている方もいることでしょう。独立してヨガ教室を開いたり、業務委託・出張ヨガインストラクターにしても資格を有していることはアピールする要素になります。
お客様がヨガ教室やインストラクターを選ぶ際に、資格の有無は少なくともひとつの判断材料となるため、資格があれば信頼を得ることができるでしょう。
ヨガインストラクターの資格を取得するには?
ヨガインストラクターになるためには、いくつかの方法があります。自分で独学で学ぶ、養成学校へ通う、通信教育で学ぶなど様々な方法があるようです。
ヨガスタジオで実施している養成講座を受講する
スクールのインストラクター養成講座を受講するのが一番手っ取り早い方法です。
数限りないほど多くのスタジオやスクールがありますが、まずはインストラクターの養成講座を行っているところを探しましょう。
ヨガ関連の団体が主宰しているところであればたいていインストラクター養成コースが準備されています。
反対に、町中のヨガ教室には少ないので、指導者としての認定証などがもらえるかどうかも調べましょう。
ヨガインストラクター専門養成学校に通う
ヨガインストラクターを目指せる専門学校があります。
YMCメディカルトレーナーズスクール、大原スポーツ公務員専門学校、東京スポーツ・レクリエーション専門学校など、スポーツインストラクター系の専門学校では、ヨガインストラクターになるための勉強ができます。
専門学校に来ている人は指導者を目指しているので向上心が高く、どの学校もカリキュラムの内容はとても充実しています。
趣味で通うのとは異なり、仲間もできて挫折することも少なくなりますし、集中して学ぶには良い環境と言えます。
ただし、ヨガだけの指導者になりたいのであれば、専門学校ではあまりにも多岐にわたる学業を積まなければならず、負担も期間もかかり過ぎますから、どこまでスポーツの専門家になりたいのかも良く考えましょう。
通信講座で学ぶ
通信講座では、テキストやDVD教材などが送られてきて、それを自分で活用しながら勉強します。
通信のメリットは、自分のライフスタイルに合わせていつでもどこでも勉強することができることです。
養成講座は全部で50時間以上のボリュームがありますから、もし仕事をしながらだと通うのはなかなかたいへんです。
けれどもヨガは座学よりも実践が大切ですから、通信講座だけではインストラクターとして足りないかもしれません。 見学や、実習には自分から積極的に参加しましょう。
また、たったひとりで学習していると、挫折したりレッスンもいい加減にやってしまう可能性もあります。本当に通信講座が、自分に向いているのか考える必要があります。
ヨガインストラクターの資格の種類と取得方法
ヨガ資格には、日本国内だけでなく、海外でもさまざまな団体が認定しているものがあります。ここからは、ヨガインストラクターにおすすめの資格について見ていきましょう。
全米ヨガアライアンス|RYT200・RYT500
RYT200・RYT500は、全米ヨガアライアンスが認定している資格で、数あるヨガ資格のなかでも、世界でもっとも認知度が高いと言えるでしょう。ヨガインストラクターに興味がある人なら、一度は目にしたことのある資格名ではないでしょうか。
取得方法
RYT200は、全米ヨガアライアンスの認定校で200時間のプログラムを修了することで取得できます。
RYT500はRYT200の上位資格で、より専門性の高いスキルを身に付ける必要があります。RYT200の200時間を修了している場合は300時間のプログラム修了が、RYT200を取得していない場合は500時間のプログラム修了が取得条件です。
RYT200・500ともに、カリキュラムや費用はスクールによって異なるので、各スクールのホームページなどで確認してください。
インド中央政府認定|YIC
ヨガの本場であるインドでは、インド中央政府が国家資格として認定するヨガの資格があるほど。そんなインド中央政府の認定資格を日本でも取得できるようおこなわれている講座が、YICです。
取得方法
YICは日本ヨーガ・ニケタンという団体が開催しているヨガインストラクター講座で、全10回の講座でヨガ指導の理論と実技について学習することができます。
引用元
日本ヨーガ・ニケタン:認定ヨーガ教師養成講座(Yoga Instructor Course/ YIC)
認定NPO法人 日本ヨガ連盟
日本国内には、認定NPO法人 日本ヨガ連盟という団体があります。日本ヨガ連盟では、ヨガ指導をおこなえる人材育成のために、養成講座を開催しています。
また、ヨガインストラクターの意識・スキル向上に加え、社会的認知を高めて活躍の場を広げるための、資格認定制度も。日本ヨガ連盟が認定している資格は、次項で詳しく紹介します。
取得方法
日本ヨガ連盟が認定している資格は、いくつかあります。
そのなかでも、もっとも基本と言える「ヨガインストラクター」の資格は、日本ヨガ連盟が開催するヨガインストラクター養成講座を修了し、試験に合格すれば取得することが可能です。
その他に、「ベビー&ママヨガ・産後ヨガインストラクター」や「メンタルヘルスサポートヨガインストラクター」など、より細分化されたオプション資格もあり、それぞれの講座を受講すれば取得できます。
一般社団法人 全日本ヨガ協会
一般社団法人 全日本ヨガ協会では、ヨガを学ぶための環境に応じて、個々の目的ごとのAJYAヨガインストラクターライセンス認定試験という資格試験を実施しています。いくつかの資格がありますが、「これからヨガインストラクターになりたい」という人は、まず3級・2級の取得を目指してみてください。
取得方法
全日本ヨガ協会では、資格取得に対応した講座が開催されています。
3級の取得には47時間の講座を、2級の取得には3級のカリキュラムに加えさらに67.5時間のカリキュラムの修了が必要です。講座の修了後、それぞれ実技・学科試験を受け、合格すれば資格を取得できます。
ヨガインストラクターの働き方
ヨガインストラクターに関する資格を取得したら、いよいよヨガインストラクターとして活動します。資格取得後のヨガインストラクターには、どのような働き方があるのか見ていきましょう。
正社員・パート
一つめは、正社員・パートでの働き方です。ヨガスタジオや、ヨガプログラムを実施するフィットネスジムなどに就職し、ヨガレッスンを担当します。
スタジオによっては、未経験でも採用していることがありますので、そういったスタジオへの就職を目指すとよいでしょう。
フリーランスとして業務委託
二つめは、フリーランスという形で業務委託契約を結ぶ方法です。ヨガスタジオなどに所属するという点は正社員・パートと同様ですが、業務委託契約を結ぶため、社員ではなく個人事業主となります。
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独立開業
三つめは、独立し自分でスタジオを開業する方法です。好きな場所に理想のスタジオを作ることができますが、集客・経営・実際のレッスンなど、すべての業務を自分でおこなわなければならないため、未経験からでは難易度が高いかもしれません。
ヨガインストラクターの給料相場は?
ヨガインストラクターを目指すにあたって、給与も気になる要素の一つ。求人サイト「リジョブ」に掲載されているヨガインストラクターの求人情報をもとにした給与データは、以下の通りです。
正社員 | 月給下限 | 月給上限 | 平均 |
スタッフ | 234,691円 | 528,560円 | 381,626円 |
店長(候補) | 254,971円 | 543,654円 | 399,313円 |
アルバイト | 時給下限 | 時給上限 | 平均 |
スタッフ | 1,197円 | 1,870円 | 1,534円 |
店長(候補) | 1,080円 | 1,840円 | 1,460円 |
業務委託 | 月給下限 | 月給上限 | 平均 |
スタッフ | 250,000円 | 500,000円 | 375,000円 |
※2024年1月現在
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未経験からの採用もある!ヨガインストラクターの求人を探してみよう
ヨガインストラクターには必須の資格がなく、未経験OKの求人もあるため、今から目指すことも不可能ではありません。
ただし、必須の資格がないとはいえ、民間の資格は存在します。ヨガの資格は講座と紐づいているものが多く、ヨガの正しい知識や技術を体系的に学べます。また、資格を取得することで、さまざまなメリットも。
学校に通ったり社会人として仕事をしたりしながら資格の勉強をするのは大変かもしれませんが、時間をうまく使って資格の取得をおすすめします。
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