本当に欲しい人材って?採用担当のホンネ 【GARDEN マネージャー 深谷 修さん】#1
「こんなスタイリストになりたい!」という理想をかなえるには、技術を磨く努力はもちろん、経験の積み重ねがものを言います。その体験の場となるのがサロン。そこで、人気ヘアサロンの採用担当者に、求めている人物像を直撃しました。さらなる高みを目指している人を応援します!
今回は流行を意識したスタイルの提案と同時にヘアケア剤などの開発も手がけるヘアサロン、GARDENで採用を担当しているマネージャーの深谷さんにホンネをうかがいます。
今回お話しを伺ったのは…
GARDEN マネージャーの深谷 修さん
都内の別サロンから2006年GARDENに入社。2009年にGARDEN harajuku店長に就任。2014年にはマネージャーに。2019年にGARDEN aoyamaへ異動し後輩の指導にあたる。
「技術よりも人として魅力のあることが大事なポイントです」
—-常に新しいことを発信しているGARDEN。現在にいたるまでの歴史を教えてください。
2006年、原宿に200坪の大型サロンをオープンしたのが始まりです。それからキッズルームやロッカールームを併設した郊外型の店舗をつくったり、ニューヨークにも進出。現在はGARDENだけで9店舗展開しています。
—-サロンの創業以来、大切にしていることは何ですか?
美容は教育産業であり、人間育成でもあることですね。今、つぶれてしまっているサロンは、受け継ぐべくスタッフがいないケースがほとんど。人は集まれば利益を上げられます。従業員ファーストでサロンを経営することで、従業員の満足度を高めることが重要です。GARDENでは10年以上かけて、教育体制を練り上げてきました。採用してから一人前になるまでのキャリアプランを1人1人に意識させること。人が成長していけば、会社は衰退しません。入社してくる社員たちには、日々やりがいを感じて欲しいですね。
—-GARDENが求めている人物はどんな人ですか?
当たり前なことを、当たり前にできることですね。身近なことでいえば、挨拶、笑顔、マナーがしっかりできることでしょうか。
髪を切りにいらっしゃるお客さまは、技術だけを求めているワケではありません。美容師その人に会いにいらっしゃる。その思いにふさわしくあるように、人として魅力的であることが大切だと思っています。当然なことですけれど、愚痴を言わない、人の嫌がることをしないことって重要ですよね。こういう人物の周りには自然と人が集まってきます、友だちが多い、というのは人としての魅力があるかどうかのバロメーターかもしれませんね。
—-深谷さんが面接や試験で重視していることは何ですか?
一番は人間性ですね。面接の時、声が大きくてフレッシュさがあって、正直で素直なところがあるかどうかを見ています。
ただ四六時中、人と関わる仕事をしている私でも、採用では何を基準にしていいのかよく分かっていません。ただ「この子に髪を切って欲しいかどうか」は基準の1つですね。
ビジネスマナーとか話し方のマナーについては、会社で新人研修を行っていますので、面接のとこに身についていなくても構いません。
—-GARDENに入社すれば叶うことは何でしょうか?
その人が叶えたいと思うことはすべて叶えます。もちろん、その人の努力次第ですけど。
海外出店を考えてもいないとき、ある新人が「自分はN.Y.のサロンで働きたい」って言い出したんですよ。彼は英語の勉強をみっちりしたし、海外での生活についてもかなり情報を集めていました。それで会社も彼の夢を応援しようということになり、2014年に「GARDEN New York」がオープンしました。
何かひとつ、夢でも目標でも決めてくれれば、その方向に進むための後押しは惜しみません。
次回は、深谷さんが採用を決めた人材のひとりをご紹介します。
▽後編はこちら▽
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Salon Data
GARDEN harajuku
住所 東京都渋谷区神宮前6-28-6 Qplaza harajuku6F
TEL 03-5774-0091
定休 月曜
URL http://www.garden-hair.jp