新規のお客さまには圧倒的な結果を見せる！ 『AnFye for prco』のリピート率を高める極意に迫る
「ジュエリーシステム」の開発で人気店に成長した『AnFye for prco』。髪のダメージに悩むお客さまが数多く足を運ぶサロンには、20代から50代まで幅広い年齢の方々が訪れています。そんな『AnFye for prco』が安定した集客を実現している背景には、結果で集客するスタイルや、個人に集客を任せないサロン運営術がありました。
後編では高いリピート率の秘密に迫ります。
高いリピート率を誇る理由とは？
————リピート率を高めるコツはありますか？
「私はリピートを生む方法は大きく2つに分かれると思っていて、1つ目は『期待で集客する』スタイルです。時折お客さまから、『どんどんきれいになるので、また来てください』と再来を促すサロンの話を聞くことがあります。これは、次回に期待させてリピートにつなげるやり方です。本当にきれいになるとは思いますが、お客さまはそれまで我慢して通い続けることはできないでしょう。途中であきらめて、サロンを変えてしまう方が多いと思います。
そこでより効果的なのは、その日にその場でお悩みを解決する『結果で集客する』スタイルです。そして、『この状態をキープするために、定期的にサロンに足を運んでくださいね』とお願いすれば、ほとんどの方は戻ってきてくださいます。ちなみにサロンには遠方からいらっしゃるお客さまも多く、なかには3ヵ月に1回の出張に合わせて髪のメンテナンスに訪れる方もいらっしゃいますね」
２号店目オープンの時に直面した大ピンチ
————サロンを運営するうえで、もっとも難しいと感じたことを教えてください。
「私はサロンで店長を経験せずにフリーランスになったので、『どのように指導すれば、若手のモチベーションが上がるのか』など、スタッフとの人間関係の築き方が何よりも難しいと感じました。今振り返ると、オープン当初はお客さまを第一に考えるあまり、スタッフへのフォローを怠っていたと思います。そのため、スタッフについてきてもらえない時もありましたね。
とくに印象に残っているのは5名までスタッフが増え2号店をオープンしたタイミングで、2人が辞めてしまったことです。2名と3名に分かれて運営していく予定でしたがそれが実現できなくなり、結果3ヵ月間は２号店をオープンすることができませんでした。ただ家賃を払っているだけの状態が続いて（笑）。その経験があるからこそ教育については注意して取り組んでいます」
サロンの役割は日々の仕事を作ること
————それでは、どのような指導を心掛けているのでしょうか？
「基本的には『後輩を怒ってはいけない』と伝えています。感情をぶつけても反省はしづらいですから。失敗した時には本人が一番自覚しているので、次からの対応についてアドバイスを送るだけでよいと考えています。
また、お互いを思いあってサロンワークにあたることも日頃から伝えていますね。スタッフ間の関係は注意をしていなければ、スタイリストはアシスタントに対して『手伝わせてやっている』、アシスタントは『手伝ってやっている』となってしまいます。だから、お互いが『手伝ってもらっている、手伝わせてもらっている』と考えることがとても大切なんです。他には集客を個人に任せないことも意識して取り組んでいます」
————なぜ個人に集客を任せないのでしょうか？
「サロンの役割は日々の仕事を作ることなので、売上を伸ばしたいからといって『個人集客に力を入れてほしい』とスタッフに言うのはおかしいと考えています。また自己集客に費やす時間が、スタイリストの負担になるとも感じていますね。
集客は私たち経営陣ががんばって、スタッフにはお客さまに集中してほしいです。もちろん禁止しているわけではないので、自己発信を止めることはありません。1人ひとりが伸び伸びと働ける環境を、これからも目指していきたいと思っています」
————最後に今後の目標を教えてください。
「店舗数を増やして仲間を集めたいです。現在の目標はこのエリアで5店舗を展開することで、そのために来年中には3店舗目の出店を考えています。また最近になって髪質改善というニッチだった分野がメジャーになってしまったので、新しい武器も考えたいと思っています（笑）。ビジネスチャンスは意外と近くに転がっているはずなので、周りが『少し嫌だ』と感じていることを、拾い集めていきたいです」
リピート率を高める極意
オリジナル商品の販売も年々実績を高めているという『AnFye for prco』。リピート率を高めるための極意をまとめると、下記の3つでした。
１.「結果で集客する」スタイルでリピート率を高める
２.お互いを思いあったサロンワークで、よい空気感の美容室を作る
３.個人に集客を任せないことでスタッフの負担を減らす
これまでの道のりを振り返り「美容師になる前から常に逆算して物事を考える性格で、それがサロン経営においてプラスに働いているのかもしれません」と笑顔で話す吉田さん。専門性を持ったサロンの出店を考えている方、高い技術力を肌で感じたい方は、ぜひ足を運んでみてください。
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