ネイルの認知度を高めるために奔走しました。私の履歴書 Vol.20【ネイリスト 黒崎えり子さん】#2

ネイルサロン「erikonail」の主宰者であり、自身が経営する「黒崎えり子ネイルビューティカレッジ」の学院長である黒崎えり子さん。ネイル業界のパイオニア的存在として、業界を牽引してきました。前編では、黒崎さんのネイリストになるまでのきっかけや国際大会で優勝した秘話などを伺いました。ネイリストという仕事の認知度を広げるために奮闘した黒崎さん。後半では、自身の知名度が上がったきっかけや今後の展望などを伺いました。

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国際大会出場後

自分の技術を伝えていきたいと思うようになり、スクールを開校ました

——国際大会で1位を獲ってから、何か変化はありましたか?

1位になる前から少しずつ取材は頂いてたんです。スカルプチュアのアート『カプセルネイル』という爪の上でカプセルネイルのパーツがコロコロ揺れるデザインを考案し、女性ファッション誌などで紹介して頂いたら、テレビや雑誌などの取材が増えました。

君島十和子さんと出会いがあり、サロンワークの間に大好きなメイクやコスメの話をしていたらそれを編集対談形式の連載をさせて頂くことに。ネイルの連載よりも実は美容誌の連載が先でした。ただ、当時はコンテストに出ながらサロンワークや取材を受けていたので休みなく働いていました。

——そのころにネイルスクールも立ち上げたと伺いました。

はい。2000年に会社も新しく株式会社になり、同時にネイルスクールを立ち上げました。これも転機の1つですね。私の技術を自分のものだけでなく後世に伝えていきたいと思いましたし、自分の技術を最初から教えることができれば、サロンワークをスタートさせた時にお互いにとって良いと思ったのがきっかけです。どんどん生徒の数が増えて、その度に最善の方法を考えて変えていく必要があったので大変なこともありました。

——他にも何か転機はあったのでしょうか?

ネイリストという仕事がまだあまり世間に認知されていなかった当時、認知度を上げるために、雑誌の表紙でモデルさんにネイルをしたときには、クレジットにネイリストとして名前を記載してほしいと頼んだりしました。名前が書かれたことでネイリストもチームの一員として感じられるようになりました。

また、自分の顔写真がパッケージについているネイルチップを販売して頂いたことで、認知度が上がるきっかけになったと思います。チップのデザインは200種類以上、累計200万個以上売れたそうで、よく「私もこのチップ使っていました」と言っていただけることが今でも多くあります。パッケージに顔写真がついているのはなかなかなくて、斬新だったと思います。あとは、男女ともに見る人の多いテレビ番組やNHKに出演させて頂いたことで、ネイリストという職業の認知度も高まったのではないかと思います。

プライベートでは、子どもを産んだことも転機です。子を出産して、スタッフに任せることも多くなりました。今は自分の予定もあり子どもの予定もあるので、子どもがいない時代とは大違いです。スタッフのおかげで私はなんとかやってこられたなと感謝しています。

——今、働き方が色々変わっていますよね。

ネイリストは技術者ということもあり、働き方は変えないと難しいと思っていて、うちの会社でも働きやすい環境を作るようにしています。女性しかいない会社なので、特に出産後の働き方はうまく折り合いをつけてやっていかないと難しいと思います。さらに、ネイルも昔ほど盛り上がっているわけではないので、自分でやっていこうと思ってもなかなか難しいこともあります。だから出産後も復帰しやすい環境を作っていくことが大事だと思います。

今後の展望

ネイルにとどまらない、美容を絡めた何かができればと思います

——スカルプチュアがまた流行るのではないかと言われている今、スカルプチュアについてどう思われますか?

スカルプチュアは技術が足りないとお客様に、長持ちしない、浮きやすい、痛いなどネガティブなイメージを持たれてしまうので、しっかり技術を習得しているネイリストがどれだけいるかですね。スカルプチュアをやって、心地悪いと思われたらそこで終わってしまうので、そこがスカルプチュアの難しいところだと思います。実際、日本の生活にあっているのはジェルネイルの方なのかなと思います。ただ、スカルプチュアはネイリスト冥利に尽きる高度な技術なので、習得しないのはすごくもったいないと思います。

スカルプチュアは今でも検定やコンテストがあるので、基本的なことはスクールで教えています。うちのスクールは卒業までに技術的な基礎をしっかり教えることを大事にしています。スカルプチュアなど基本的なことができて、プラスアルファでアートだと思います。アートはセンスもあったり、好みがあるので、あくまでプラスアルファな要素だと思っています。

——センスという言葉が出てきましたが、黒崎さん自身はどのようにしてセンスを磨いているのでしょうか?

私自身、小物やポーチ、アクセサリーなど可愛いものが大好きなんです。雑誌を読んだり、看板の色や花の色みが可愛いなって思ったら、インプットして身の回りのものからヒントを得て生かしています。

センスはどの職業を通じても大事だと思います。努力も絶対に必要だと思います。努力をしてこそ伸びるものだと思います。現役で頑張っているトップコンペティターの方々も、日々とても練習していますから。

——今後の展望について教えてください。

スタッフも頑張ってくれて、きちんとerikonailとしてやっていける部分があるので、これからも技術をきちんと伝えてきたいです。あとは美容が好きなので、美容を絡めていろんなことができたらいいなと思います。世の中も高齢化社会になっていますが、いつどんな年齢でもキレイでいたいという気持ちは変わらないと思います。視野を広げる提案や美容技術の提供に取り組んでいきたいです。

黒崎さんの成功の秘訣

1.自ら道を切り拓く
2.人との出会いを大切にする
3.人の倍努力をする

▽前編はこちら▽
努力し続け叶えた1位。私の履歴書Vol.20【ネイリスト 黒崎えり子さん】#1>>

取材・文/梅澤 暁
撮影/中村 早

Salon Data

erikonail OMOTESANDO(エリコネイル 表参道)

住所:東京都渋谷区神宮前5-1-3 Omotesando Keyaki bldg. 8F
TEL:03-3409-5577
営業時間:月~金 11:00~21:00
土・日・祝 10:00~19:00

erikonail GINZA(エリコネイル 銀座)

住所:東京都中央区銀座5-8-17銀座プラザ58 5F
TEL:03-6252-3300
営業時間:月~金 10:00~21:00
土・日・祝 10:00~19:00

URL:https://www.erikonail.com/

School Data

黒崎えり子ネイルビューティカレッジ(表参道校)

住所:東京都渋谷区神宮前5-1-3 Omotesando Keyaki bldg. 5F
TEL:03-3409-2211
営業時間:月~日(受付10:30~19:00)

黒崎えり子ネイルビューティカレッジ(名古屋校)

住所:名古屋市中村区名駅南1-23-14 ISE 名古屋ビル9F
TEL:052-587-2131
営業時間:月・水・木・金・日(受付10:30~19:00)

URL:https://www.erikonail.com/school/

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