【子育て応援メソッド】 AsMamaで休めない日も安心。ナチュラルサイエンス赤星智子さん #1
美容業界で働くワーママ・ワーパパたち。子育てには目に見えない細かいお世話もあり、時間に追われている人も多いと思います。そんな多忙なママ・パパに「コレに助けられて仕事と育児を両立しています」というものをインタビューする企画がスタート! その対象は、人、組織、グループ、制度、モノ、テクニックなど多岐にわたります。
第一回は、赤ちゃんから大人までデリケート肌向けの「ママ&キッズ」が大人気の「ナチュラルサイエンス」。直営店homeファクトリー東京店・店長の赤星智子さんは、22才から5才まで4人のお子さんを持つママでもあります。前編では、利用されている子育て支援制度や宅配サービスについて伺いました。
美容部員としてのキャリアはすでに27年
――――ナチュラルサイエンスは何年目ですか?
「いま2年半です。高校卒業後、地元の北海道で大手国内化粧品メーカーに就職し、18年間勤務しました。でも、どうしても東京に住んでみたかったので、思い切ってそこを辞めて上京したんです。1年半だけ専業主婦をしてみたのですが、どうにも世間から取り残されている感じがして、やっぱり美容の仕事に戻りたいという気持ちが沸々と湧いてきました」
――――それでどんな行動に?
「企業からダイレクトにオファーをいただけるサイトに登録したところ、何社かオファーをいただきました。アメリカ発のサイエンスコスメ企業が、エステサロンを立ち上げるためにエステもメイクもできる美容部員を探しているということで、そこに決めました。そのサロンは、エステをしてお帰りではなく、メイクまで仕上げるというコンセプトだったので、スタッフ全員がフェイシャルもボディもメイクもやらなくてはいけなかったんです。元エステティシャンの方に、私が未経験のボディエステを教わり、私はメイクを教えるという形で勉強しました」
――――そのサロンでもさまざまなキャリアアップをしたのですね。
「そうですね。お客様も、女性でパイロットですとか、弁護士や医学博士などハイクラスの方が多かったので、接客する上でもさまざまな学びがありました。エステサロンの立ち上げに携わり、サロンも軌道に乗って、5年経ったころ、私の役目は終わったかなと感じたので、さらなるやりがいを求めて、エージェントから紹介されたナチュラルサイエンスに入社しました。高校を卒業してから27年間、ずっと美容部員なんです」
バタバタの毎日だけど4人の子ども全員大好き
――――4人のお子さんがいらっしゃるそうですが、どんな生活ですか?
「上は22才から下は5才まで、二男二女の子どもがいます。自分が子どもを持つまでは、子どもに興味がなかったのですが、いざママになってみたら、他人様の子まで好きになってしまって。今では、お客様のお子様とのふれあいも、仕事の楽しみになっています。でも、一日のスケジュールはこんな感じで、まさにバタバタの毎日です(笑)」
――――本当に忙しそうな一日ですね。
「主人は、月~土が仕事で、日祝のみ休み。私は祝日も仕事なので、家族全員が揃う日は月に2度ほどなんです。主人は朝が早い仕事なので、保育園の送りは私が、お迎えは主人が行くことにしています。翌朝が早い主人は、夜は早めに寝たいんですよね。でも、私は帰りが遅いので、会話をする時間があまりとれません。なので、保育園の明日の持ち物とかは、主人が写メしたものをラインで送ってもらって、私が用意するという感じです。
私が遅番の日は夜8時まで仕事なので、主人が子どもたちの夕食とお風呂までやってくれています。早番のときは、家族で食事をとります。それでも家に帰ると8時になってしまうため、お惣菜を買って帰ったり、パルシステムのお料理セットにも助けられています」
パルシステムのお料理セットが超便利
――――お気に入りのメニューはありますか?
「『産直豚肉のチンジャオロースセット』です。肉も野菜もすべての材料が切られていて、調味料も全部揃っているセットです。ちゃんとレシピも入っていて、その通りに作れば、味付けもバッチリ! レシピと言っても、炒める順番を確認する程度の簡単なものなので、本当にラクチン。もう、パルシステムのお料理セットの大ファンなんです。他にも、カシューナッツ炒めや海鮮焼きそばとか、おいしいメニューがたくさんありますよ」
必要に応じて3つの子育て支援サービスを使い分ける
――――子育て支援サービスは利用されていますか?
「北海道が実家で、東京には身内がいませんので、普段の育児を分担できる大人が主人以外いないんですよね。ふたりで全部やるのは限界があるので、必要に応じて子育て支援サービスを利用しています。いちばん下の子の出産のときには、ファミリーサポートを利用しました。上の子を朝6時にファミサポさん宅に送っていき、ファミサポさんに保育園に連れていってもらいました」
――――ファミサポさんはどうやって見つけたんですか?
「小3の娘が小学生になるとき、区役所に相談して、条件の合う方を何人か紹介してもらいました。紹介してもらった方と面談して、見ていただける曜日や時間など条件が合う2名の方にお願いしています」
――――ファミサポさんのお宅で預かってもらうんですか?
「はい、そうです。40代前半の方と50代後半の方のおふたりにお願いしています。50代の方は、お孫さんもいらっしゃって、月曜はAちゃん、火曜はB君と何人ものお子さんを預かっているベテランさんです。風邪の治りかけで、まだ完全に回復してないけど、今日はどうしても仕事を休めないというときにお願いしています。子どもとの関わり方も上手ですし。食事をお願いしてなかったときも、『家の子にもお弁当を食べさせるから、食べさせてもいいですか?』と言ってくださったり。とても頼りにしています」
――――おばあちゃんみたいな存在ですね。
「まさにそんな感じです。頻繁にお願いしているわけではありませんが、本当に困ったときに助けていただいてますね」
――――ファミサポさんだけで回せてますか?
「あとは、『AsMama(アズママ)』にも登録しています。全国各地で親子交流イベントが開催されていて、その交流会で仲良くなったママたちと連絡先を交換するんですね。そうやってつながったママたちの中で、子どもの送迎や託児を頼りあう仕組みです」
――――そんな素敵な組織があるんですね。
「例えば、A子さんから『子どもがちょっと調子が悪いんだけど、どうしても仕事に行かなくちゃいけないので預かってくれるママさんいますか?』っていう一斉メールがきます。それに対応できるB子さんが、『私、預かれるよ』って返信をすることで託児が成立します。
遠距離だと難しいと思いますが、私がいま住んでいる区の中で協力しあいたいママたちとつながっています」
――――面識のある方限定というのが安心ですね。
「そうなんです。それに、お友達同士で預かりっこをすると、ケガをしたときお互いに気まずい思いをしますが、『AsMama』だと保険が適用されるので、預けるほうも預かる側もお互いに安心なんですよね」
――――実際、利用されたことはありますか?
「はい。仕事が休みの日に、他のお子さんをお預かりしたことがあります。中間地点の駅で待ち合わせて、私の自宅で預かりました。食事も普通に食べさせて、「こんなの食べさせたよ」とママさんに食事の写メを送ったら安心されてました。仕事終わりのママさんとまた同じところで待ち合わせして、お子さんを引き渡して任務完了。1時間500円の1コイン制なんです。保育士資格をお持ちの方にお願いすると、プラス200円だったかな」
――――赤星さんのお子さんをお願いしたことはありますか?
「はい。娘が、風邪の治りかけでまだ微熱があったのですが、仕事に出ないといけなくて。保育園だと微熱があると預かってもらえないので、そのときは6時間預かってもらいました。もともとママ友だった方に『AsMama』を紹介したら登録してくれたので、そのママさんにお願いしました。娘も、お友達のママさんなので、嫌がることもなく楽しく過ごせたようです」
――――病児保育も利用されたことがあるそうですが。
「子どもの熱が続いてしまって、あまりにも続けて仕事を休むと、ちょっと迷惑かけちゃうなというときに利用しています。初日は仕事を休んで病院を受診し、自宅で看て、病院の帰りに『明日の病児保育、空いてますか?』って予約状況を確認するんです。受け入れ人数が10人とか少ないので、とくに風邪が流行る時期は激戦なんですけどね。
高熱があるとか、ご飯も食べられないとか症状が重いお子さんが優先で、インフルエンザ、おたふくかぜなど長期自宅療養が必要で、長くお休みがとれない場合に利用します」
――――病児保育で面倒みてくれるのは保育士さんですか?
「保育士さんと看護士さんです。病院に保育施設が併設されているので、こまめに検温、診察、投薬もしてくれるので安心です。利用料は所得によって違って、私の場合は1日3000円(お弁当付き)でした。たまたま自転車で行ける距離のところにあるのでときどき利用しています」
――――子育て支援サービスを利用するときに気をつけていることは?
「子どもも、久しぶりに会う人に長時間預けられるのは嫌がったりしますよね。なるべく寂しい思いをさせたくないので、極力夫婦でみるようにして、本当に困ったときだけお願いするようにしています。娘はどこでもへっちゃらなんですが、息子はママっ子で…。病児保育も『嫌だ~』って嫌がるときは、会社に『申し訳ありませんが、お休みさせてください』って連絡します。会社が理解を示してくれるので、本当にありがたいと思っています」
子育て支援サービスをうまく利用するための極意
子育てと仕事を両立させるために、さまざまなサービスを利用されている赤星さん。上手に利用する方法をまとめると以下の3つでした。
1.なんでも家庭内でやらなきゃと思わない
2.子どもの気持ちも考える
3.感謝の気持ちを忘れない
後編では、会社のサポート体制や、赤星さんのエイジングの悩みを解決してくれるスキンケア、子どもと一緒に使えるアイテムについて伺います。
▽後編はこちら▽
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取材・文/永瀬紀子
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