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特集・コラム 2022-05-07

介護職はどんなお仕事なの? 仕事内容やお給料を紹介|介護職の魅力と大変なこととは

就職や転職を検討するにあたって、介護職に興味を持っている方も多いでしょう。介護職という職種が示す仕事の範囲は非常に広く、具体的にどのような仕事をしたいのかをよく考えることが大切です。

ここではその際に必要な基本的な情報として仕事内容や給料、仕事自体の魅力、職業としての将来性などを解説していきます。

目次
  1. 介護職の仕事とは? 仕事内容を紹介
  2. 介護職のおもな勤務先とは|サービスや勤務先別に仕事内容を紹介
  3. 介護職のお給料はどれくらいなの?
  4. 介護職の魅力と大変なこととは?
  5. 介護職に資格は必要? おすすめの資格とは
  6. これからでも目指すべき? 気になる介護職の将来性を解説
  7. 介護職は施設などで身体介護や生活支援をおこなうお仕事!

介護職の仕事とは? 仕事内容を紹介

介護職とは介護を必要としている人の生活を支援するために、「介護保険サービス」を提供する仕事です。

この仕事では、利用者が自力でおこなえないさまざまな活動をサポートすることがおもな目的となります。ここでは、そのくわしい仕事内容を確認しておきましょう。

身体介護|入浴や排泄の介助

介護職でおこなう仕事内容のひとつが身体介護です。介護を必要とする人のなかには日常生活における基本的な活動を自力でおこなうことが困難な方も多く、介護職の仕事ではそのサポートを担います。

具体的には入浴や排泄、移乗の介助などが該当し、利用者の生活スタイルに合わせた支援を臨機応変におこなうことが重要です。

生活援助|家事や買い物代行など

介護を必要としている人のなかには、生活における一部の活動のみを自力でおこなうことが困難な方も少なくありません。介護職の仕事では、そのような方を対象に生活援助もおこないます。

具体的には家事や買い物の代行が該当し、こちらに関しても利用者の生活スタイルや能力などに応じて臨機応変に対応しなければなりません。

介護職のおもな勤務先とは|サービスや勤務先別に仕事内容を紹介

介護職として働く人の勤務先は介護施設が非常に多いですが、現在では多種多様な介護施設があり、就職・転職活動をする際には勤務先の特徴をよく確認することも重要です。

つづいては、介護職のおもな勤務先と職場別の仕事内容を見ていきましょう。

訪問介護|利用者さんの自宅で介護

訪問介護では利用者さんの自宅を訪問し、入浴・排泄などの身体介護や買い物・家事の代行などをおこないます。

また、病院へ行く際の送り迎え、その際の受診手続きなどをするケースもあり、総合的な介護サービスを提供するためのスキルが不可欠です。

訪問介護はどんな仕事? 向いてる人とは?

通所介護(デイサービス)|日帰りで事業所に通う

デイサービスとも呼ばれる通所介護とは、普段は自宅で生活している利用者さんが定期的に施設へ通うことで身体機能の回復や家族にかかる負担の軽減を図るための介護サービスです。

ここでは利用者さんの送迎や身体介護、レクリエーションの実施などが介護職のおもな仕事となります。

デイサービスとは? 仕事内容を解説|デイサービスで働くには資格が必要なの?

通所リハビリテーション(デイケア)|日帰りでリハビリに通う

デイケアでも利用者さんは定期的に通うことが前提となりますが、こちらは日帰りでリハビリを受けることがおもな目的となります。

ここでは利用者さんの送迎などが介護職の仕事となり、別の資格を持っていればリハビリのサポートに携わることも可能です。

デイケアとは

介護付有料老人ホーム|介護サービスアリの高齢者向けの居住施設

介護付有料老人ホームとは、介護を必要とする高齢者を対象とした老人ホームのことです。

施設内では各々の利用者さんが必要とする介護サービスが提供されており、具体的には入浴や排泄などの身体介護が介護職のおもな仕事となります。

介護施設を知る!『住宅型有料老人ホーム』

グループホーム|認知症と診断された利用者さん向け

グループホームとは、認知症と診断された利用者さんが入居している介護施設です。

ここでも介護職は利用者さんの身体介護をおもな仕事としますが、認知症と診断された利用者さんは自力でできないことが多く、食事や着替えなどのサポートもおこなうこととなります。

介護施設を知る!『グループホーム』

特別養護老人ホーム|要介護度3以上の方が対象

特別養護老人ホームとは、要介護度3以上の方を対象とする介護施設です。

利用者さんは寝たきりの方や重い認知症を患っている方が多いことから、日常生活でおこなうあらゆる活動を対象とした身体介護が介護職のおもな仕事となります。

介護施設を知る!『特別養護老人ホーム』

介護老人保健施設|要介護度1~5までの方が対象

介護老人保護施設とは、要介護度が1~5であることを入居条件とする介護施設です。

この施設では医師や理学療法士などが利用者さんのケアにあたり、介護職はそのサポートとして利用者さんの身体介護をおこないます。

介護施設を知る!『介護老人保健施設』

ショートステイ|短期間入所

ショートステイとは、最長30日間の短期滞在を前提とした介護施設です。

この施設は普段介護をおこなっている利用者さんの家族が、仕事などで一時的に介護をおこなえなくなる際などに利用されるケースが多く、ここでも身体介護やレクリエーションの実施などが介護職のおもな仕事となります。

『ショートステイ』で働くための基礎知識

小規模多機能型居宅介護|デイサービスに必要な介護をプラス

小規模多機能型居宅介護とは訪問介護と施設での介護を組み合わせ、利用者さんが可能な限り自宅にて自力で生活できるようサポートをする介護手法です。

このサービスはデイサービスに利用者さんが必要とする介護をプラスしたような構成となり、介護職は利用者さんの希望に合わせた身体介護などをおこないます。

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介護職のお給料はどれくらいなの?

介護系の仕事に就くうえで、どれくらいの収入が得られるのかを知っておきたい方は少なくありません。

このことは介護職に関しても同様であり、待遇の変化も含めて給与事情に関してもよく理解しておくことが大切です。ここでは、介護職の給料について解説していきます。

介護職のお給料を資格別に紹介|令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果

2020年度におこなわれた介護従事者処遇状況等調査では、介護職の平均給与は31万5,850円であることがわかっています。また、資格別の給料に関しては以下のような結果が示されました。

介護福祉士…32万9,250円
社会福祉士…35万3,020円
介護支援専門員…36万8,030円
実務者研修…30万3,230円
介護職員初任者研修…30万1,210円

また、資格を持たない介護職に限定した平均給与は27万5,920円となっており、資格の有無が給与に大きな影響をおよぼすことがわかります。

介護職の給与は上がった?|介護職員処遇改善加算とは

介護職の給与額を大きく左右するのが、「介護職員処遇改善加算」と「介護職員処遇改善支援補助金」です。

これらの利用の有無によっては、業務内容が同じ事業所でも給与の差が大きく開くことがあります。ここでは、上記それぞれの制度について確認しておきましょう。

介護職員処遇改善加算とは

介護職員処遇改善加算とは介護施設などで働くスタッフの処遇を改善する取り組みをおこなうことで、施設に対して加算される制度です。

通常、この加算はスタッフの給与額に反映されることから、結果的に個々のスタッフの処遇をさらに改善することとなり、介護職に従事する人にとっては働きやすい環境・待遇の整備が進む点でメリットがあります。

介護職員処遇改善加算の算定要件とは? 5つの加算区分を詳しく解説 2019年10月からはどうなる?

介護職員処遇改善支援補助金とは

介護職員処遇改善支援補助金も、基本的な仕組みは前述した制度と同様です。スタッフの給与を増加させることを目的とした補助金を、一定の条件を満たした事業所へ支給することとなっています。

ただし、こちらの制度は処遇改善の対象となるスタッフが介護職に限定されておらず、介護職以外のスタッフの処遇を改善することでも取得条件を満たすことが可能です。

介護職員処遇改善支援補助金とは? 目的と取得要件について解説

介護職の魅力と大変なこととは?

介護職にはこの仕事ならではのやりがいもあれば、この仕事だからこそ生じる困難もあり、実際に働くうえではそれらの両方を知っておくことも大切です。

ここでは、職業としての介護職の魅力と大変なことについて解説していきます。

介護職の魅力とは|感謝してもらえる・社会に貢献できる

介護職では、利用者さんから感謝してもらえることが大きな魅力のひとつとして挙げられるでしょう。

また、今日では介護を必要とする人や家族だけでの介護が困難となっている人も少なくないため、社会に貢献できる点もこの仕事の魅力です。

介護職の大変なこととは|体力的につらい・失敗できないストレス

介護職には、体力的につらいと感じる人が少なくないという特徴もあります。また、仕事上失敗できないことがストレスに感じることもあるでしょう。

そのほか、シビアな仕事のわりに給与が少なめというイメージも定着しつつありますが、昨今では上述したような補助金制度の開始などにより、業界全体での改善が進んでいます。

働き方を変えることで解消できることも|シフトや勤務する事業所の変更

介護職でつらいと感じることが多くなったら、働き方を変えることで問題を解消できることがあります。

たとえば、勤務時間帯や勤務先を変更すれば気分も刷新でき、前向きな気持ちで日々の業務に従事できるようになることから、自分に合った働き方を選ぶことが大切です。

介護職に向いているのはこんな方

介護職は、介護を必要とする人やその家族を手助けする仕事です。そのため、人の力になることに喜びを感じ、率先して行動を起こせる人ほど、この職種には向いています。

また、介護職ではスキルアップや新たな資格取得により給与面も含めた待遇がよくなっていく仕事でもあるため、向上心を維持しながら働ける人もまた適性は高いでしょう。

介護職に資格は必要? おすすめの資格とは

介護職に就くうえで必要な資格は存在せず、無資格でも就職することは可能です。しかし、より多くの収入を得たり、勤務先の選択肢を増やしたりするためには、なんらかの資格を取得しておいたほうが有利となります。

つづいては、介護職を志望する方におすすめの資格を見ていきましょう。

介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)

介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)は2013年に名称が変更されただけではなく、修了試験の実施、30時間の実習の廃止、スクリーニング時間の増加、認知症ケア科目の追加など変更がありました。

この試験には、年齢や学歴などに関する条件は設けられていません。130時間程度のカリキュラムを修了したのち、修了試験に合格できれば資格を取得できます。

介護福祉士実務者研修(旧ホームヘルパー1級)

この試験は、ホームヘルパー1級と介護職員基礎研修を合体したものです。介護を提供する能力を習得することを目的として実施されています。

この資格を取得するためには、決められた450時間のカリキュラムを修了しなければなりません。また、介護福祉士を目指すうえでは必須の資格ともなっています。

介護系の国家資格|介護福祉士

介護福祉士は、介護系の唯一の国家資格です。介護職のなかでも、キャリアアップに関わる資格のため、難易度はやや高めに設定されています。

資格を取得する方法は、以下のとおりです。
・介護福祉士養成施設で必要な知識や技能を修得し、資格を取得する
・福祉系の高校にて指定された教科目・単位数を修了し、国家試験に合格する
・介護の業務に関する実務経験(3年以上)を経たのち、国家試験に合格して資格を取得する

ケアマネジャー(介護支援専門員)

ケアマネジャーとは、介護を必要とする人やその家族の要望に見合った施設などを紹介する職種です。

また、ケアプランの作成などの業務も発生することから、幅広い介護知識が必要となり、その過程では介護の現場で働いた経験も活かせます。

ケアマネジャー(ケアマネージャー)とは

これからでも目指すべき? 気になる介護職の将来性を解説

介護業界は人手不足だといわれていることもあり、その需要は高いといわれています。つづいては、介護職の将来性について見ていきましょう。

75歳以上の人口割合は増加していく

今後も75歳以上の人口は増加していくことが推測されますが、75歳以上の人口が増加していくということは、自ずと高齢者が増え、介護を必要とする人が増加するということでもあります

少子高齢化社会が進み、高齢になった親の介護を担う子どもは減少傾向です。それによって介護サービスに頼る家庭が増えることが推測されます。このことから、介護の仕事が減少するということは考えにくいでしょう。

介護業界は人材不足|厚生労働省「第8期介護保険事業計画に基づく介護人材の必要数について」

厚生労働省は、介護に必要となる人数を2023年には約233万人、2025年には約243万人、2040年には280万人と「第8期介護保険事業計画に基づく介護人材の必要数について」で公表しています。つまり、2023年までに現在の人口に対して、約22万人が必要ということです。

今後高齢者の増加にともない、介護の需要は高まっていくことが推測されていますが、実際の介護業界は慢性的な人手不足という現状となっています。

現在の需要はどれくらい? 求人情報でリアルな需要をチェック

2022年5月時点の東京都を対象にした介護職の求人情報をチェックしてみると、リジョブケアでは、東京都だけでも540件以上の求人がヒットしました。

また、ひとつの施設だけでなく、系列の介護施設と一緒に募集していることが多くなっているようです。そのため、介護職がいかに需要の高い仕事であるということがわかるでしょう。

東京都 介護職の求人検索結果(2022年5月30日時点)

介護職は施設などで身体介護や生活支援をおこなうお仕事!

介護職は施設で高齢者や障がいのある人に対して、身体介護や生活支援をおこなう仕事です。資格がなくても勤務できますが、資格を取得することで自身の給料UPや質の高い介護の提供につなげられます。

現在でも介護職の需要は高い状況ですが、今後、さらなる少子高齢化社会が進むことにともない、介護職の需要はますます高まることが推測されます。介護の仕事に興味を持った方は、資格取得なども含めて検討してみるとよいでしょう。

引用元サイト
厚生労働省 令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果

厚生労働省 「介護職員処遇改善加算」のご案内

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