美容部員の給料はどれくらい? 収入UPのためにできることとは

美容部員は、百貨店やドラッグストアのコスメコーナー、コスメ専門店などで化粧品を販売する職業です。お客様の要望を聞き、美しさをサポートする華やかで魅力的な仕事ですが、実際に働くとなると収入が気になることでしょう。

今回は、美容部員の平均年収や月収はいくらなのかについて、ボーナスの有無、収入アップのポイントなどを徹底解説していきます。

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美容部員の給料はどれくらい?

はじめに、美容部員の平均月収や年収はどれくらいなのかについて見ていきましょう。どの企業やブランド・店舗に就職したか、勤続年数、役職についているかなどによっても異なりますので、今回は平均的な額について解説していきます。

美容部員の月給の相場とは

厚生労働省がさまざまな職業データを公開しているサイト「job tag」では、全国の美容部員の求人賃金は平均して22.4万円とされています。一方で、同じく厚生労働省が公開している「令和5年賃金構造基本統計調査」では、美容部員を含む女性の「販売店員」の月収は21万6,700円とされています。

なお、リジョブに掲載されている求人の給与データは、以下の通りです。

正社員 月給下限 月給上限 平均
スタッフ 213,504円 291,650円 252,577円
店長(候補) 231,894円 367,175円 299,535円
アルバイト 時給下限 時給上限 平均
スタッフ 1,064円 1,389円 1,227円
店長(候補) 1,073円 1,504円 1,289円
業務委託 月給下限 月給上限 平均
スタッフ 192,000円 360,000円 276,000円

※2024年1月現在

引用元
job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))|化粧品販売/美容部員 – 職業詳細
政府統計の総合窓口(e-Stat)|令和5年賃金構造基本統計調査

年収はどれくらい?

「job tag」では、年収の平均値も公開されています。データによると、美容部員の平均年収は357.7万円です。「令和5年賃金構造基本統計調査」のデータでは、美容部員を含む「販売店員」の女性の平均年収は約282万円です。

このように、販売店員全体の数値と比較すると、美容部員の給与水準はやや高いといえるでしょう。

年齢・役職・働く場所・雇用形態で変動する

美容部員の給料は、年齢・役職・働く場所によっても変動します。ここからは、細かく状況別にわけてそれぞれの年収について解説します。事前に先のことをある程度知ることで、美容部員としてのキャリアプランを描きやすくなるでしょう。

年齢別の給料などを確認することで、美容部員として働きだしたあと、どのような流れで年収が上がるのかを想定できます。

なお、こちらでも「job tag」と「令和5年賃金構造基本統計調査」のデータを参考に紹介しますが、前述の通り「令和5年賃金構造基本統計調査」のデータには美容部員以外の職業のものも含まれています。

年齢別|美容部員の年収について

ここからは、年齢ごとにわけた美容部員の年収について解説します。以下は、厚生労働省の「job tag」の美容部員の年齢別の年収データです。

年齢 年収
~19歳 246.13万円
20~24歳 288.49万円
25~29歳 335.4万円
30~34歳 361.43万円
35~39歳 385.16万円
40~44歳 414.89万円
45~49歳 399.98万円
50~54歳 381.19万円
55~59歳 361.99万円
60~64歳 295.35万円
65~69歳 250.61万円
70歳~ 219.82万円

このデータでは、一番年収が高い年齢は40~44歳です。このことから、基本的には勤続年数や年齢が上がることで一定の年齢まで年収が伸びていくことがわかります。

引用元
job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))|化粧品販売/美容部員 – 職業詳細

役職別

美容部員として経験を積む中で役職が上がることがあるでしょう。店長や副店長、リーダーなど役職がつくことで給料アップが期待できます。もちろん、任される仕事や責任の大変さはありますが、マネジメントする楽しさも感じられるはずです。

役職別の年収は、こちらも基本的にはブランドや会社ごとに異なります。しかし、役職が上がるごとに年収は大きく上がっていくでしょう。

働く場所

美容部員と一言でいっても、働く場所はさまざまあります。たとえば、化粧品ブランド・ドラッグストア・美容サロン・美容講師などがあるでしょう。働く場所によっても給料が変動するので、求人はいろいろな方向性から幅広く見るとよいかもしれません。

たとえば、美容スクールの講師や個人経営で繁盛しているサロンなどで勤める場合は、売り上げによっては年収がさらに上がる可能性があります。自分のスキルに合わせて、働く場所を選ぶとよいでしょう。

雇用形態

美容部員の正社員は月給制が多く、契約社員は日給制や時給制が多いのが特徴です。2020年に法令によって「同一労働同一賃金」が定められたため、勤務内容と勤務時間が同じであれば、正社員と契約社員の給料にあまり差は出ないようになっています。

勤める前に出勤できる勤務日数を確かめ、正社員と契約社員のそれぞれのメリットを調べてからどちらの雇用形態がよいのかを選択してみましょう。

アルバイト・パートの場合|時給はどれくらい?

リジョブの求人では、美容部員スタッフのアルバイト・パートの時給は1,064〜1,389円となっていました。東京都内では1,200円前後の求人が多いのですが、地方になると1,100円前後と時給が低くなる傾向があります。

一方、「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、美容部員を含む「販売店員」の女性の時給は1,140円となっています。

正社員や契約社員と比べると月給は低くなりますが、短時間で働きたい方やシフトの融通を利かせたい方にはアルバイト・パートの働き方がおすすめです。

引用元
job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))|化粧品販売/美容部員 – 職業詳細
政府統計の総合窓口(e-Stat)|令和5年賃金構造基本統計調査

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美容部員で収入アップするポイントとは

美容部員で収入をアップしていくにはどうしたらよいでしょうか。収入がアップするポイントについて解説します。美容部員として活躍することで収入アップを狙っていきましょう。

1. インセンティブを増やす|販売業務で成果を上げる

インセンティブ支給の制度を設けている企業であれば、販売実績に合わせて給料にインセンティブが上乗せされます。美容部員の仕事では、インセンティブの制度を設けている場合が多く、ここに力を入れることで収入アップできるのです。

接客スキルを磨いたり、美容知識を増やしたりして販売実績を伸ばすことで給料をUPさせることが可能です。販売実績が上がるように、日々営業努力を積み重ねていくとよいでしょう。

2. 実績を積んで役職につく|長く勤める

勤続年数と実績を積み重ねて、店長やマネージャーなどの役職につくと基本給を上げられます。美容部員の役職としては、会社によっても異なりますが、店長・副店長・マネージャー・リーダなどがあります。

役職がつくということは、それだけ責任が重くなり仕事内容も多くなりますが、自分の裁量が大きくなり仕事の幅が広がるでしょう。入社時点ではアルバイト・パートでも、長く勤めて実績を積み重ねることで役職につける可能性もあります。

3. 美容に役立つ資格を取得する|資格手当て

特定の美容系資格を取得することで、資格手当てを支給してくれる企業もあります。パーソナルカラー検定や日本化粧品検定など、美容に関する民間資格は多いです。

このような資格をとることで、給料が上がるだけでなく、知識や技術を活かしてお客様に質の高い接客ができるメリットもあります。以下では、美容部員として取得するとメリットになるような資格について紹介しているので目を通してみてください。

国家資格|美容師免許

美容師や理容師になるために必須となる美容師免許ですが、美容部員が美容師免許をもっているメリットも大きいです。美容師免許は国家資格なので信頼度が高く、知識と技術の証明にもなります。

ヘアスタイルだけでなく、メイクなどの美容全般の知識を必要とする資格ですので、美容部員でも資格を活かせるでしょう。メイクだけでなく、トータル的に美容のアドバイスができることが強みです。

関連記事
美容師の資格と取得方法を紹介|キャリアアップに役立つ資格5選

民間資格|日本化粧品検定

日本化粧品検定は文部科学省後援の公的資格で、化粧品・美容に関する知識の向上を目的としています。資格は1~3級にわかれており、それぞれ求められる知識が異なっているのが特徴です。

1級になると化粧品の中身や成分に加え、ボディケアやオーラルケアなどに関する理解と、化粧品に関するルールなどといった専門的な知識が求められます。2023年には受験者数がのべ132万人を超え、近年注目度が高まっている資格です。

4. 正社員になる|契約社員・パートなどの場合

現在、契約社員やパートとして働いている場合は、正社員を目指すことで給料をUPできる可能性があります。また、正社員登用制度が設けられている場合には、試験を受けたり、長く勤めたりすることで正社員になることも可能です。

正社員は契約社員やパートと比べて基本給が高いだけでなく、インセンティブやボーナスがあるなどのメリットがあります。

社員登用制度のある店舗への転職もおすすめ

現在、働いている企業に社員登用制度がない場合は、登用制度のある企業へ転職するのもおすすめです。

まずは、求人サイトで社員登用制度がある企業を調べてみるとよいでしょう。契約社員やパートで入社したあと、経験を積んで社員登用を狙うという方法もあります。

5. 経験を活かして条件のよい企業やブランドに転職する

現在、働いている企業に社員登用制度がない場合は、登用制度のある企業へ転職するのもおすすめです。

まずは、求人サイトで社員登用制度がある企業を調べてみるとよいでしょう。契約社員やパートで入社したあと、経験を積んで社員登用を狙うという方法もあります。

自分にぴったりな職場を探すには?

化粧品を販売する美容部員は、美容業界のなかでも華やかなイメージが強く人気が高い職業のひとつです。そんな美容部員として働くにあたって、自分にぴったりな職場を探すにはどんな方法があるのでしょうか?

ここでは、求人を探す方法を2つ紹介します。

1. エージェントを利用する|美容業界に強いエージェントがおすすめ

一つめは、就職・転職エージェントを利用する方法です。アドバイザーが担当に付き、希望条件や人柄、スキルなどを考慮して企業とマッチングしてくれるサービスです。

エージェントのなかには特定の業界に特化しているものもあるので、美容部員の求人を探すなら美容業界に強いエージェントを利用するのがおすすめです。

2. 求人サイトで探す|美容業界に強い求人サイトがおすすめ

二つめは、ハローワークやリジョブなどの企業が運営する求人Webサイトを利用する方法です。各企業が求人情報を掲載し、利用者は条件を指定して求人を探すことができるサイトで、パソコンやスマホなどインターネットに接続できる端末があれば、いつでも求人を探すことができます。

求人Webサイトも、エージェントと同じく美容業界に強いものがあります。リジョブは美容業界に特化した求人Webサイトですので、特におすすめです。

美容部員が履歴書で押さえておきたいポイントとは?

美容部員の就職・転職活動では、履歴書が欠かせません。履歴書の作成で押さえておきたいポイントを見ていきましょう。

履歴書で大切なのは、丁寧に書くことです。走り書きや殴り書きにならないよう、誰が見ても読める丁寧な字で作成しましょう。誤字や脱字など、間違えてしまった場合は、修正ペンや二重線、訂正印などで修正せず、新しく作成し直してください。

自己PRや志望動機では、企業がどんな人材を求めているか把握し、自分のスキルや経歴がマッチしているようにアピールしましょう。

関連記事
美容部員の履歴書はどう書く?ポイントやマナーを押さえよう

美容部員の面接で好印象を与えるには?

履歴書と同じく、就職・転職活動と切り離せないのは面接です。美容部員の面接で好印象を与えるポイントを見ていきましょう。

面接でまず大切なのは、服装です。美容部員は美容業界の職業なので、ファッションやメイクのセンスをアピールしたくなるかもしれません。しかし、面接はあくまで面接です。派手すぎたり華美すぎたりする服装は、かえって悪印象を与えてしまう可能性も。

面接という場にふさわしい、清潔感のある服装を心がけましょう。

また、面接では面接官からの質問に対して回答をします。どんな面接でも共通する定番の質問から、美容部員ならではの質問までありますので、事前に回答を想定しておくと、スムーズに答えることができるでしょう。

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美容部員でさらなる収入アップを目指そう!

今回は、美容部員の平均年収や月収について紹介しました。ボーナスなどについても企業やブランドによって異なりますが、役職を上げたり、経験を活かして条件のよいブランドへ転職するなどで給料アップも見込めます。

今の収入に満足していない場合は、広い視野を持って求人情報を探すなど行動を起こすのも一つの方法です。さらなる収入アップを目指して、新しい一歩を踏み出してみましょう。

リジョブでは、豊富な求人数の中から、詳細な検索条件で自分にぴったりな求人を探すことができ、未経験OKの求人もたくさん掲載されています。リジョブを利用して、美容部員になるという夢を叶えてみてください。

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