お客様の心をつかみたい! 美容部員の接客技術とポイントまとめ
美に関心のある人なら、一度はなってみたいと思うのが美容部員なのではないでしょうか。美容部員の仕事というのは、お客様の要望や悩みに合わせてメイクアップをしたり、的確なアドバイスをしたりすることです。ビューティーアドバイザーやビューティーカウンセラーなどと呼ばれることもあります。
ここでは美容部員として活躍するためには、どのように接客をするのが理想的なのか、どのようなポイントに気をつければいいのかについてご紹介しますので、参考にしてくださいね。
お客様に喜んでもらいたい! 美容部員の接客の本質とは?
美容部員というのは、お客様に喜んでもらうためにメイクを施す、あるいは美容に関してのさまざまなアドバイスを提供するのが仕事です。なによりも女性と接すること、コミュニケーションすることが好きな性質の人が向いています。
人をきれいにして喜ぶ顔を見るのが好きな人、接客をすることによって充実したひとときをお客様に過ごしてもらうのが生きがいだと感じる人であれば、難なく美容部員が務まるはずです。まずは、先輩美容部員の接客のポイントを参考にしてみるとよいでしょう。
どんなことに気をつければいいの? 美容部員の接客技術とポイントを解説
売れる美容部員というのは、接客でどのような点に気をつければいいのでしょうか。お客様に好かれる美容部員になるための技術やポイントをご紹介します。
笑顔で親しみやすい雰囲気を作ろう
お客様は「きれいになりたい」という欲求と同時に、楽しいひとときを過ごしたい、ストレスを解消したいと考えて訪れます。ですから、つねに笑顔を忘れず、親しみやすい雰囲気を演出することが大切です。
お客様が癒されるひとときを求めているのに、仏頂面でお迎えしたのでは、ブースに入る気も失せてしまう可能性もあります。表面的な作り笑いではなく、心からの笑顔を浮かべる習慣がつけば、お客様も積極的に来てくれるようになるでしょう。
身だしなみを整えてブランドの顔になろう
美容部員というのは、必要以上に着飾ったり、化粧を派手にしたりする必要はありません。しかし、お客様にとっては勤務する化粧品メーカーを代表する「顔」なわけですから、身だしなみはきちんと整えておく必要があります。
清潔感があり、男性・女性を問わず好感を与える身なりをしていれば、お客様は自然と集まってくるでしょう。メイクはもちろんのこと、髪型などもお客様から見て不快に感じられないようにする工夫が大切です。お客様よりも高級な衣類を身に着けるのも、控えておいたほうが無難でしょう。
声のトーンや音量は大丈夫?
美容部員において、メイクアップのスキルに長けていること、化粧品の知識を豊富に身につけていることはとても大切です。また、声のトーンや音量にも気を使うことも非常に重要になってきます。大きすぎる声やかん高い声のトーンでは、お客様を疲れさせてしまうことにもなりかねません。
自分が話している声のトーンや音量を客観的に判断し、シチュエーションに合わせて使い分けるようにしましょう。仕事が忙しい、あるいはトラブルに見舞われていても、イライラした声でお客様に対応をしてはいけません。
ほどよい距離感を保って接客をしよう
お客様にもいろいろなタイプがありますから、むやみやたらに馴れ馴れしくするのも考えものです。なかにはほどよい距離感をもって接したほうがいいというお客様もいらっしゃいますから、その辺りはわきまえておきましょう。
適度な距離感を保ちながら、お客様の名前などはしっかりと把握しておいて、プロフェッショナルな提案をするのが優秀な美容部員の条件です。自分の悩みを聞いてほしいというお客様に対しては、率直な応対を心がけましょう。
お客様に合ったお声がけをしよう
優れた美容部員は、その場の雰囲気を素早く読み取って、お客様それぞれに合わせたお声がけができるものです。何度もしつこく声をかけたり、お客様の肌の状態を批判したりするような言葉がけはNG。
間違っても、「お肌が荒れていますね。クレンジングはきちんとなさっていますか」などといった失言はしないようにしましょう。このようなお声かけをしてしまうと、お客様の気持ちを傷つけてしまうリスクがあります。「お客様のチークの色、とても素敵ですね」といったような、ポジティブな声がけができるようになれば一人前でしょう。
所作や言葉選びに注意しよう
所作や言葉遣いに気をつけるのも、美容部員にとっては大切な心がけのひとつです。敬語というのは一朝一夕にはできませんから、つねに丁寧な言葉遣いで話しができるように訓練することも重要といえます。
お客様の立場に寄り添ったアドバイスは必要ですが、だからといってお友達感覚で馴れ馴れしい言葉遣いをするのは避けるようにしましょう。お客様がラフな言葉で話しかけてきても同調せず、丁寧な言葉遣いをキープすることは非常に大切です。
商品やサービスの知識をしっかり身につけておこう
美容部員というのは、扱っている化粧品の成分や効果などの知識を提供するプロフェッショナルでもあります。そのため、お客様に専門的なことを質問された場合にも、きちんと答えられなければなりません。
新商品が出たときなどは、その商品の特徴や目新しい効能・成分などについてよく勉強をしておくようにしましょう。お客様に正しく有益な情報をお伝えすることも、美容部員の役目です。また、自社の製品だけではなく、他社の製品も研究して比較検討ができれば理想的でしょう。
適切な説明やカウンセリングができるようになろう
人気のある美容部員というのは、製品の特性や使い方などに関して、簡潔でわかりやすい説明をできるかどうかが求められています。
そのため、お客様ひとりひとりのタイプの違いをよく理解して、それぞれに適したアドバイスができるような工夫をしたいものです。表面的なアドバイスだけではお客様も飽きてしまう可能性もありますから、キメの細かいアドバイスができるように勉強しておくようにしましょう。
強引・しつこく勧める接客はNG!
化粧品というのはそれほど安い買い物ではありませんから、お客様にしつこくおすすめしたり、強引に売りつけたりする態度はNGです。あくまでも、お客様の要望に沿ってアドバイスをする程度にとどめておくようにしましょう。
美容部員の説明やアドバイスがよければ強引におすすめしなくても、お客様は買ってくださるものです。さらに、美容部員自身も普段から肌を整えてきれいにメイクしていれば、「私もこんなメイクがしたい」というお客様が出てくるはずですよ。
この人が接客してくれたよかった! を目指そう
優秀な美容部員というのは観察力が優れており、お客様の顔を一度見たら忘れないものです。お客様の顔を見たら、「この間お買い求めいただいたファンデーション、使い心地はいかがですか?」「先日お選びいただいたアイシャドウにぴったりのチークカラーが到着いたしましたが、ご覧になられますか?」などとそれぞれのケースに合わせて対応してみましょう。
そうすることで、「自分のことを覚えていてくれた」とお客様側も感動してくれる可能性があります。最初のうちは上手にできなくても、徐々に接客技術を磨いていくのがおすすめです。