コロナ禍で売上が落ち込んだネイルサロンに需要が急増! 人気急上昇中の「最強のネイルケアメソッド」創業者に聞く。ネイルサロンROSE ROSEオーナー寺木智子さん#1
最強のネイルケアメソッドを導入したら、仕事と育児のバランスがとても良くなったというネイリストさんを以前、「子育て応援メソッド」でご紹介しました。
ネイリストにもメリットの多い、最強のネイルケアメソッドを作ったのはどんな人? どうやってメソッドを構築したの? それをお聞きしたくて、創業者の寺木智子さんにインタビューさせていただきました。
寺木さんは、地爪にコンプレックスを抱える人が多いことに着目し、ネイルケアならジェル以外の幅広い層の需要が見込めると予想。ネイルケアを一から学び直し、ジェルを使わず3ケ月で地爪を育成する最強のネイルケアメソッドを作り上げました。
お話をお伺いしたのは…
ROSE ROSE オーナー
寺木智子さん
「最強のネイルケアメソッド」創業者。エステティシャン時代、LAのビューティショーで出会ったネイルアートに衝撃を受け、ネイリストを目指す。修行中に習ったバラのアートの感動が忘れられず、独立後サロン名をROSE ROSEに。数年前、爪にコンプレックを抱えている人が多いことに着目し、地爪育成ネイルケア専門サロンとしてリニューアル。最強ケアリストのディプロマを取得できるスクールも運営し、毎回講座は満員御礼。2022年6月には、初心者から最強ケアリストを目指すクラスも開講。
お客様を掴むためジュエリーショップに営業へ
――寺木さんは、元々エステティシャンだったそうですね。
はい、大手サロンでエステティシャンとして働いていました。社員旅行で訪れたL.A.ではじめてネイルの世界を知り、わたしもやってみたい!と心の底からときめいたんです。エステティシャンは爪を伸ばせないし、マニキュアも塗れない。そんなもどかしさがどんどん募り、結局5年でエステティシャンをやめ、ネイルの世界に飛び込みました。
――違う世界に飛び込むことに勇気が入りませんでしたか?
いや、いらなかったんです(笑)。ずっとやりたかったので。アルバイトをしながらネイルスクールに通い、28才のときにアメリカの州ライセンスを取得しました。当時は、日本にまだネイルサロンが少なかったので、これは自分でやるしかないと思い、「わたしこんなことをやっているので、お店でやらせてもらえませんか?」とジュエリーショップやブティックを営業で回る日々。地道な努力が実を結び、徐々にお店に呼んでもらえるようになったんです。爪がきれいになるとオシャレをしたくなるので、指輪も売れて、嬉しいことにだんだん評判が広まっていきました。
――すごい行動力ですね!
がんばりました! 2~3年はそんな感じでサロンを持たずにやっていたのですが、31才のときに、自由が丘でブティックをやっている方に使っていないスペースがあるからサロンをやってみないかというお話をいただきました。最初はまったくお客様が来なくて、他の仕事もしながら悪戦苦闘していましたが、折込チラシを出したらすごく反響があって、お客様が急に増えたんですね。同時にネイルを習いたいという人が出てきて、その3畳のスペースでスクールも始めました。
――そんな初期からスクール業もされていたのですね。そのときは何を教えていたのですか?
まだジェルがなかったので、ネイルケアとマニキュア、スカルプチュアを教えていました。その2年後には、今度は「自由が丘は女性が成功する街だから!」と独立を後押ししてくれる女性社長が現れたんです。。その言葉がすごく励みになって、いまでもその言葉を思い出すとがんばれるんですよね。
独立後、お客様もスタッフもどんどん増えて、ジェルが全盛のときは待っていても売上が上がっていく状況でした。でも、クーポンサイトの登場でジェルの価格破壊が…。気づいたらうちが自由が丘でいちばん高いくらいで。それでうちも安くしたのですが、当然売上が落ちて、苦しい時期がありました。
地爪にコンプレックスを持つ人の爪をキレイにしたい
――その逆境をどうやって乗り越えたのですか?
5年くらい前、ある経営塾で出会った女性が、「爪が汚くて恥ずかしいからネイルサロンに行けない」とおっしゃったんです。ネイルサロンは派手にしたり、華やかにするところだから、自分が行くような場所じゃないと。ずっとその言葉が頭に残っていて…。そういう地爪にコンプレックスがある方にこそ、ネイルサロンに来てほしいと思ったんですね。
当時、ネイルケアのサロンが流行り始めたという噂も聞くようになり、改めてネイルケアを学び直しました。ネイリストさんが開催するセミナーに参加して、お友だちや生徒さんにベースコートやオイルをあれこれ試してもらって、いいところをとり入れながらオリジナルメソッドの構築を模索しました。メソッドを何人かのモニターさんに試してもらったら本当にキレイになったので、これはいけるなと! ジェルを使わず3ヶ月で地爪を育成できる「最強のネイルケアメソッド」が誕生しました。
――ついに最強のネイルケアメソッドが完成したのですね。
当時、まだサロンはジェルネイルでしたが、わたしがネイルケアを始めたことを聞きつけた後輩が習いたいということでメソッドを作ったんです。ネイリストには教えているけど、お客様には提供していなかったんですね。でもいずれ、こことは別にもう一軒ネイルケア専門サロンを出したいなと思っていたので準備はしていたのですが、そこへコロナが…。お客様がパタッと来なくなり、このままだとお店が潰れてしまう、どうしよう。じゃあもうここをネイルケア専門店にしてしまおうと決意しました。そこからは、コンサルをお願いして、ホームページも全部作り替えて、インスタで告知してと、どんどん進んでいきました。
――コロナ前に新たなコンテンツができ上がっていたなんて、神様の思し召し?
そうなんですよ。コロナ禍以降、どこのネイルサロンもお客様が来なくなって、ジェルをやめたり、ジェルをやめた後の爪の傷みに悩むネイリストが増えて、最強のネイルケアメソッドの需要が急激に増えたんですね。
――コロナ禍以降に生まれたものかと思っていました。
コロナ禍に背中を押された感じですね。ちょっと話は変わりますが、ジェルネイルの利用率は、女性で9.8%、男性で3.2%というデータがあります。ネイルサロンを利用している方って、ほんの一部なんですよ。最強のネイルケアメソッドは、いままでネイルサロンを訪れたことのない人もターゲットにできるので、メソッドをとり入れたネイルサロンは売上が上がっているんです。
――最強のネイルケアメソッドで爪がきれいになるのはなぜですか?
具体的な施術は、シンプルな甘皮ケア。重要なのは、3ヶ月間定期的に来店してもらうことです。そのために最強のネイルケアメソッドは、お客様ひとりではなくネイリストと二人三脚で進めていきます。ネイリストがホームケアのアドバイスをしたり、お客様に3ヶ月でちゃんとキレイになるんだというマインドを持ち続けてもらうためにカウンセリングをさせていただきます。
――カウンセリングとは、どんなものですか?
最初のうちはお客様も張り切って来てくださるのですが、4~5回目くらいで中だるみする方も…。それは、地爪が2~3回目で急激にキレイになって、4~5回目くらいはあまり変わらないことが多いからです。その中だるみの時期を乗り切ってもらうために、ネイリストのカウンセリング術があります。お客様に3ヶ月後の明るいゴールを想像していただき、いかにホームケアを続けてもらい、いかに爪を大事に生活してもらうかを伝え、楽しんで通っていただくようにアドバイスさせていただいています。
「最強のネイルケアメソッド」が人気急上昇中の理由
「最強のネイルケアメソッド」が人気急上昇の理由は、以下の3つです。
1.地爪にコンプレックスがある人が予想以上に多かった。
2.売上が落ち込んだネイルサロンに需要が高まった。
3.ネイリストと二人三脚で行うメソッドである。
後編では、最強のネイルケアメソッドのセミナーが毎回満員御礼と大人気の理由をお伺いします。