理容師の自己PRの書き方|おさえておくべきポイントや注意点とあわせてスキル別に例文を紹介
どんな理容室の求人に応募するときにも必要とされるのが、履歴書です。履歴書には、氏名や学歴といったプロフィールだけでなく、自己PRや志望動機も記入する必要があります。
この記事では理容師の自己PRに焦点を当て、履歴書に書くときにおさえておくべきポイントや注意点、あわせて例文を紹介します。自己PRをどのように書けばいいか悩んでいる人は、参考にしてくださいね。
自己PRでチェックされていること
自己PRでは、自己分析ができているかどうか・長所や短所を理解しているかどうか・理容師に必要なスキルを備えているかどうかなどがチェックされています。
必要なスキルとは、具体的には接客や提案なども含んだ高いコミュニケーション能力や、忍耐力・知識や技術などです。
履歴書に自己PRを書くときにおさえておくべきポイント
履歴書に自己PRを書くときは、いくつかおさえておくべきポイントがあります。いきなり自分のアピールしたいことを書き始めるのではなく、順を追って書くべき内容を整理してから記入しましょう。
ここから、ポイントについて紹介します。
1.自己分析を行う
自己分析をすると、これまでの自分と向き合い、自分がどんな人間であるかを客観的に把握することができるようになります。
自分のことをよく理解できないまま自己PRをすると、矛盾した内容を話してしまったり、説得力に欠けてしまったりする可能性があるため、履歴書を書く前に行うことが大切です。
自己分析は、小学生の頃くらいまでさかのぼり、成功したことや評価されたことなどを洗い出し、そこに至った経緯まで書き出すと自分の長所となる一面が見えてくるでしょう。
ほかにも、過去の「得意/不得意」「好き/嫌い」といった視点から分析してみるのもおすすめです。
2.自分の長所を具体的に伝える
自己PRでは、長所をアピールすることが大切です。自己分析の結果から、長所を裏付けられるような具体的なエピソードとあわせて伝えましょう。長所によって得られた結果まで伝えると、説得力のある自己PRになります。
3.受賞歴や実績などのスキルを具体的に伝える(転職者の場合)
転職者の場合、前職での経験も大きなアピールポイントになります。顧客の数やコンテストの受賞歴、後輩の教育担当の経験など、自分のスキルを客観的に伝えられるようにすることで即戦力になれることをアピールできるでしょう。
スキルだけでなく、これまでの経験から得られたことや学んだことなども伝えるのがおすすめです。
4.どのように貢献・活躍したいかビジョンを明確にする
自己PRの最後には、自分の長所やこれまでの経験・スキルを活かして、お店にどのように貢献したいか、自分がどのように活躍したいかを述べると好印象です。
自分がなりたいビジョンを明確にして、意欲を伝えましょう。
【スキル別】理容師の自己PRの例文
ここからは、理容師に必要なスキルごとにアピールできる、自己PRの例文を紹介します。文章を考える時のポイントもあわせてお伝えしますので、参考にしてくださいね。
最初にお伝えしたとおり、理容師には接客力や提案力などを含めた高いコミュニケーション能力が必須です。また、忍耐力・知識・技術なども欠かせません。また、その内容をエピソードの中に具体的な数字を入れ込み伝えることも重要です。
こういったスキルを備えていることが伝わるような自己PRを考えましょう。
接客や提案を含めたコミュニケーション能力についての例文
お客様に「また来たい」と思ってもらえるような居心地のいい接客・提案スキルや、あたたかい信頼関係を築くためのコミュニケーション能力を備えていることがアピールできるような文章を心がけましょう。
お客様の話をじっくり聞くこと・気配りや目配り・お客様が喜ぶ解決策の提案など具体的に示せるとベストです。
新卒者向けの例文 |
私の長所は、相手に合わせた声かけや提案ができることです。
所属していたバスケットボール部で、チームの雰囲気が悪くなったことがありました。 メンバーの性格を考えながら毎日ひとりひとりに違う声かけをしたところ、それぞれ、プレーにコンプレックスを感じていたことが分かりました。 そこで、克服できるよう、シュート練習を増やす・プレーごとに得意な人と苦手な人でペア練習を組むといったメニューを提案し、チームの雰囲気も改善することができました。 理容師になるにあたっては、お客様が話しやすい・頼りたいと感じていただけるような理容師を目指したいです。 |
転職者向けの例文 |
私は○○というお店で3年間、お客様が日常のことでも気軽に話せる関係性を築いてきました。
高齢男性のお客様が多く、最初は会話が続かないこともありました。会話を希望しない方もいるので雰囲気をよく見て、会話をするときは敬意を忘れないよう心がけ、それでいて親しみを感じてもらえるよう努めました。 イベントやよく行くお店の話などをすると会話が弾み、家族の話や最近あった出来事を話してくれるようになった人もいます。そのおかげで、店舗のリピート率が10%上がりました。 今後もお客様から親しみを感じてもらえる接客を大切にして、お店に貢献したいです。 |
忍耐力についての例文
技術を習得したり高めたりするための練習や努力を欠かさず、つらい時でも投げ出さないことがアピールできるような文章を心がけましょう。
新卒者向けの例文 |
私の強みは、最後までやり遂げられることです。
4歳からピアノを習っており、毎日欠かさず練習を続けてきました。テスト期間や受験とコンクールの時期とが重なることもあり、両立はとてもつらかったです。 ピアノはやめてもいいと言われましたがどちらも妥協したくない気持ちが勝り、ピアノも勉強も時間配分を考えて取り組み、コンクールでは入賞を、高校は志望校に合格することができました。 晴れて理容師の免許も取得できたので、今後も妥協したり諦めたりせず、技術を磨いていきます。 |
転職者向けの例文 |
私は5年間○○というお店で、努力し続ける根気強さを養いました。
理容師免許を取ってすぐに入社したお店ということで、接客も技術も半人前の頃お客様からお叱りを受けたこともあります。 とくにシェービングが緊張しやすく、父や祖父にも付き合ってもらい、接客からシェービングまで自宅でも練習しました。 少しずつお客様から褒めていただくことが増え、お叱りを受けた方からも指名していただけるまでに成長しました。「あの時は辞めてしまうかと思った」と言われましたが、このお客様に認めてもらえるまで続けてよかったです。 今後も練習を欠かさず、お客様が理想とするスタイルを完璧に再現できるよう努めてまいります。 |
知識や技術についての例文
知識や技術によって得られた実績(顧客数・コンテスト受賞歴)や取得した資格などを示し、自分のスキルを証明するとともに、どんな姿勢で取り組んでいたかを伝えられるよう心がけましょう。
新卒者向けの例文 |
私には何事も楽しみながらチャレンジできるという強みがあります。
幼い頃、楽しそうに仕事をする理容師の父に憧れ、専門学校へ入学しました。 想像以上にカリキュラムはハードでしたが、講師にアドバイスをいただき、ひたむきに練習しました。おかげで2年次にはコンテストのメンバーに選ばれ、入賞することができました。結果も嬉しかったのですが、できないことができるようになることの喜びがより大きかったです。 就職後も持ち前のチャレンジ精神を活かして、1日でも早く一人前になれるよう練習を重ねていきたいです。 |
転職者向けの例文 |
私は10年ほど勤めたお店で、4年間トップの売上を上げてきました。
最初の頃は先輩の足元にも及ばず、自分はこんな風にはなれないと諦めかけたのですが、全国理容競技大会の作品を見て自分も挑戦してみたいという気持ちが湧き、技術を一から勉強し直しました。 磨いた技術をお客様にも楽しんでもらうため、同世代のお客様の呼び込みにも注力したことで指名数も増え、ここ4年間はずっとトップの売上で、技術もさらに磨くことができました。 今後は全国理容競技大会への入選を目指してさらに技術を磨き、お店全体をけん引できるよう努めさせていただきたいです。 |
自己PRを書くときの注意点
自分の長所を伝える自己PRですが、書くときには注意点もあります。どんなことに注意したらよいかチェックしておきましょう。
長所は詰め込み過ぎず簡潔な文章にする
せっかく自分をアピールするなら、長所をたくさん伝えるべきでは?と考える人もいるかもしれません。しかし、いくつも長所を並べると文章が薄っぺらくなってしまいやすく、かえって印象に残りにくいです。
いくつも長所をあげることで文章が長くなり、読みづらさにもつながるため、長所は少ない要素で、できれば一つに絞って簡潔な文章を心がけましょう。
結果までの過程の説明を大切にする
長所をアピールするにあたって、結果よりも過程の説明に重きをおくことで説得力が増します。ただ、「長所は○○です。」と伝えても根拠が欠けていて信用されづらいため、具体的な内容を述べることが大切です。
エピソードを羅列しすぎると、自慢話になってしまい印象を落とす可能性もありますので、ひとつの結果に対する過程を記入しましょう。
自己分析に基づいた長所をエピソードとあわせてアピールしよう!
自己PRを書くうえで、過去の自分を振り返って自己分析をすることが大切です。そこから見えてきた自分の長所は、実際のエピソードと結果をあわせて伝えることで説得力が増します。
長所は詰め込み過ぎるとかえって印象に残りづらくなるため、できるだけ一つに絞って、結果に至るまでの経緯を具体的に説明しましょう。
理容師の求人を探したい方には、リジョブがおすすめです。豊富な求人数から、自分好みの条件に絞って探すことができます。理美容・リラクゼーション・治療といった職種の求人に特化したサイトなので、自分に合った職場が見つかるでしょう。
ぜひ、チェックしてみてくださいね。
美容・リラクゼーション・治療の求人 リジョブ