SNS集客で新規指名No.1。人柄が伝わる投稿が大切 「AFLOAT GINZA」藤田圭介さん

カリスマ美容師として有名な宮村浩気さんが代表を務める「AFLOAT」。東京を中心に大阪や愛知など全国各地に店舗を展開する大人気サロンです。今回は「AFLOAT GINZA」のトップスタイリスト、藤田圭介にお話を伺います。

前編では、アシスタント時代の様子を中心に伺いました。なかなかカリキュラムが進められずに悩んだという藤田さんは、先輩にアドバイスをもらいながら人一倍練習を重ねて乗り切ったそうです。

後編では、藤田さんがスタイリストなってからどのような意識で取り組んで、半年でトップスタイリストになったのかを伺います。ウルフカットのブランディングでSNS集客が上手くいきフォロワーは4万人以上になったそうです。SNS発信では特にストーリーズで人柄を表すことを大切にしているといいます。

今回、お話を伺ったのは…

「AFLOAT GINZA」スタイリスト
藤田圭介さん

徳島県出身。神戸ベルェベル美容専門学校を卒業後、2018年に「AFLOAT」入社。スタイリスト2年目でカミカリスマを受賞するほどの実力者で、2023年には社内新規指名1位を獲得。SNSでは「ウルフカットの神様」として人気を集めるなど、サロン内外を問わず大活躍している。

インスタグラム:@ksuke1129

美容師は技術が高くて当然。技術+αでお客さまを惹きつける

お客さまを退屈させないためにマッサージなどを実施しているという

――スタイリストに就任したのはいつごろでしたか?

入社してから5年目でした。僕は丸4年間アシスタントをしていて、同期の中でもデビューが早い方ではないのですが、その分技術以外のサービス面が鍛えられたと思っています。デビューから半年でトップスタイリストに昇格できたのは、アシスタント時代に不安なことを残さなかったからですね。

――半年で昇格はすごいですね。施術中、何を心がけているのでしょうか。

お客さまを飽きさせないことですね。アシスタント時代に付いた先輩からの受け売りなんですが、美容師は技術力が高くて当然で、お客さまは技術+αの要素で足を運ぶサロンと担当のスタイリストを決めていると思っています。技術力があっても、待たされる時間が長かったりしたらリピートにはつながりません。だから、技術以外の部分でお客さまを楽しませることは意識していますね

――具体的にどんなことでお客さまを楽しませているのでしょう?

ひとつあげるならマッサージです。サロンにiPadや雑誌を置いていますが、お客さまは動画や読書をしにきているわけではありません。スタッフと会話をしない時間が続けば続くほど、放置されているなどと感じて退屈さが増していくので、パーマやカラーの待ち時間などでマッサージをしているんです。マッサージはカリキュラムに入っていて、アシスタント時代から取り組んでいます。

社内新規指名1位を獲得!SNSで人柄を伝えることが集客の秘訣

1日1投稿は欠かさないという藤田さん。ストーリーズでは人柄の表現を意識しているそう

――2023年に新規指名1位を獲得。その集客の秘訣は?

一番はSNSですね。僕のご新規さまの9割がInstagramやTikTokなどのSNSからになっています。SNSはアシスタント2年目から力を入れていて、1日1投稿はするようにしているんです。

いま「ウルフカットの神様」という肩書きをもっているのですが、ウルフカットを推し始めたのはアシスタント3年目からです。ウルフカットが得意な美容師のところに行き、実際に切ってもらったりして勉強していました。ウルフのブランディングを継続して、集客を成功させたんです。

――SNS発信で工夫していることはありますか。

ストーリーズで人柄を伝えることですね。最近はSNSで美容師を知る機会が多く、SNSから利用するサロン、スタイリストを決める人も増えていると思います。リールや投稿が流れてきて、そのあとプロフィールを見る、多くの人がこの流れのなかで興味が湧いたらサロンに行こうかなと考えると思うんです。つまり興味をもってもらう「何か」が必要なんですよね。

お客さま目線になって自分がどんな投稿を見たら足を運びたくなるか考えたとき、得意なスタイルなどがわかるリール投稿にくわえて人柄が分かれば興味が湧くと思いました。だから、ストーリーズでは人柄がわかることを意識して仕事以外のプライベートな投稿もしているんです。

――一方でリール投稿ではどういった意識を?

驚きのある投稿を意識しています。心が動くものは印象に残りますし、興味にもつながると思うんです。実際に投稿しているものでいうと、カット前とカット後のビフォーアフターがわかるリール動画は、短い時間でインパクトを感じられるので多く投稿していますね。

評価される接客を目指して、バイトでお客さま対応を学んでおく

バイトはお客さまや職場の人とのコミュニケーションを学べる場という

――学生のうちに取り組んでおくといいことを教えてください。

バイトをしておくと良いかもしれません。美容師は接客業なので、スタッフとしてお客さまを対応する経験があればあるほど、サロンでも活躍できると思います。またバイトでは、職場の人との付き合い方など社会的コミュニケーションや協調性も学べるのがポイントです。サロンではチームワークが重要なので、広い視野と気遣いの心を身につけておくと良いと思います。

――最後に美容師を目指す人にアドバイスをお願いします。

気負わずに楽しんで働いてほしいですね。志が高かったり、明確な目標があったりしても、楽しんでいなければ美容師は続けられないと思っていて。自分が楽しんでいないとお客さまを幸せにすることも難しいです。逆に楽しんでいれば、どこまでも努力できます。お客さまと話すのが楽しい、感謝されるのが楽しい、できることが増えて楽しい、何でもいいので楽しむことを意識して頑張ってほしいと思います。


藤田さんがスタイリストになってすぐに活躍できた理由3選

1.お客さまが退屈しないようにしてリピートにつなげた

2.アシスタント時代からウルフカットのブランディングをして集客を成功させた

3.人柄が伝わるストーリーズとインパクトのある投稿で多くの人の興味を惹いた

流暢かつていねいなお話しぶりだった藤田さんでしたが、言葉の端々に美容師への熱意が感じられました。アシスタント時代から人一倍練習に取り組むことやブランディングのうえSNS投稿を毎日おこなっていることから、コンスタントな努力が目標達成につながるのだと分かった気がしました。これから美容師を目指す方、いま新人時代を過ごしている方はぜひ参考にしてみてくださいね。

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Salon Data

AFLOAT GINZA
住所:東京都中央区銀座2-5-14 銀座マロニエビル10F
TEL:03-5524-0701
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