ネイリストが年収1,000万を目指すには? 年収UPを目指せる方法と独立開業について紹介

ネイリストは収入が低い、と思っている方も多いかもしれません。実は、ネイリストで年収1,000万円は夢ではありません。

本記事では、ネイリストの給与相場から始まり、年収アップの具体的な方法・独立開業のポイントまで詳しく解説します。スキルアップや資格取得・SNSを活用した集客術など、ぜひネイリストとしてキャリアアップする参考にしてください。

さらに、より良い条件の職場を探すためのおすすめ求人サイトも紹介。ネイリストとしての努力を結びつけ、年収アップを実現しましょう。

履歴書なしで応募可能!

「ネイリスト×経験者歓迎」で探す

ネイリストの給料の相場はいくら?

オフィスで好感度の高いシンプルなネイルから、トレンドを意識した華やかなものまで、ネイルアートの種類はさまざまです。

お客様にネイルアートを提供するネイリストの収入は、果たしてどれくらいなのでしょうか。ここでは、ネイリストの給料相場をそれぞれの雇用形態・働き方別に詳しく解説します。

1. 雇用されているネイリストの場合

ネイリストの年収は、およそ300万円だといわれています。しかし、この300万円という数字は、経験やスキル、勤務先によって大きく前後します。

「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、正規雇用の美容師を除く美容サービス従事者の賃金は、約310万円とされています。なお、この数字にはネイリスト以外の美容業種も含まれているので、あくまで参考としてください。

引用元
政府統計の総合窓口(e-Stat)|令和5年賃金構造基本統計調査

また、求人サイト「リジョブ」に掲載されている、ネイリストの求人データから見る賃金は以下のとおりです。

正社員

月給下限

月給上限

平均

スタッフ

208,978円

377,985円

293,482円

店長(候補)

241,322円

407,798円

324,560円

※2024年1月現在

このデータから、下限と上限に大きく差があることがわかります。これは、先程お話したように、経験・スキル・勤務先といった違いによるものだと考えられます。

アルバイト・パートの場合

アルバイト・パートでは、月給ではなく時給で計算されるのが一般的です。

「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、美容師を除く美容サービス従事者の平均時給は、1,170円とされています。なお、こちらもネイリスト以外の美容業種も含まれているので、あくまで参考としてください。

引用元
政府統計の総合窓口(e-Stat)|令和5年賃金構造基本統計調査

また、求人サイト「リジョブ」に掲載されている、ネイリストの求人データから見る時給はは以下のとおりです。

アルバイト

時給下限

時給上限

平均

スタッフ

1,090円

1,519円

1,305円

店長(候補)

1,110円

1,422円

1,266円

※2024年1月現在

引用元
政府統計の総合窓口(e-Stat)|令和5年賃金構造基本統計調査

2. ネイリスト講師の場合

ネイリストには、ネイリスト講師として働く選択肢があります。ネイリスト講師の収入は、認定講師資格を持っているか否かで収入が変わります。資格を持っている場合、一般的なネイリストよりも高収入となるケースが多いようです。

求人サイト「リジョブ」に掲載されている、ネイリスト講師の求人データから見る賃金は以下のとおりです。

講師

月給下限

月給上限

平均

正社員(月給)

232,863円

371,278円

302,071円

アルバイト(時給)

1,133円

1,512円

1,323円

業務委託(月給)

283,333円

750,000円

516,667円

※2024年1月現在

3. 独立開業した場合

独立開業したサロンが雑誌で取り上げられるほど有名になった場合には、年収1,000万円を超えることもありえます。独立開業する際の注意点は、家賃や施術道具、消耗品、人件費などの経費がかかってくることです。

売上からこれらの経費を差し引いた金額が純利益となるため、経費だけがかさんでしまう状態では経営が傾いてしまいます。独立開業する際には経費と売上のバランスを考えて、事前にしっかりと準備しましょう。

業務委託 ネイリスト・ネイルサロンの求人・転職・募集│リジョブ

ネイリストが年収をアップさせる方法

ネイルサロンの店舗数は、年々増加傾向にあります。多くの競合店がひしめく中で売上を伸ばすには、さまざまな工夫や努力が必要です。ここでは、ネイリストが年収をアップさせる方法について詳しく解説します。

1. 店長を目指す

ネイリストが年収をアップさせるには、ネイルサロンの店長を目指す方法があります。店長になると正社員やアルバイトより責任が重くなるぶん、年収は上がります。ただし従業員の指導や売上管理など、店長になる前よりも幅広い業務をこなす覚悟が必要です。

店長の場合、通常のお給料に管理手当が上乗せされるケースもあります。まずは正社員からスタートして経験を積み重ね、店長候補になれるようスキルアップを目指しましょう。

2. 講師を目指す

ネイリストが年収をアップさせる効果的な方法の一つに、講師になることもあります。前述の通り、一般的なネイリストと比較すると、講師になることでさらに高い収入を得られる可能性があるからです。

とくにおすすめなのは、JNA認定講師の資格を取得することです。

JNA認定講師になるためには、まずJNAネイリスト技能検定試験1級を取得し、その後JNA認定講師資格試験に合格する必要があります。この資格は難関とされていますが、取得することで活躍の場が広がるでしょう。

ネイルスクールでの指導や検定試験の試験官・イベント実行委員・コンテストの審査員など、多岐にわたる活動が可能になります。

講師として働くことで、技術指導だけでなく、生徒とのコミュニケーションスキルも向上します。こういったスキルは、将来独立してサロンを開業する際にも役立ちます。また、講師としての経験は、ネイル業界での知名度向上にもつながり、キャリアアップの可能性をさらに広げるでしょう。

関連記事
JNAネイリスト認定講師とは? 目指す方法と資格取得のメリットを紹介

引用元
NPO法人 日本ネイリスト協会認定講師
NPO法人 日本ネイリスト協会認定講師資格試験

3. 独立開業する

ネイリストが年収をアップさせるには、独立開業する方法があります。ネイリストとして独立開業した場合、集客がうまくいけば大幅な年収アップが見込めます。

売上を増やす方法として、店舗をひとつだけではなく複数展開するやり方があります。複数の店舗を営業するのはお金も手間もかかりますが、人目に触れるぶん話題になりやすく、長い目でみれば売上アップの可能性が高まります。

また、できるだけ経費を削減し、純利益がしっかりと出る経営を目指しましょう。ただし、人件費や研修代を削減しすぎると、従業員満足度が下がり、スキルもなかなか向上しません。あくまでもバランスを考え、適切な経費の使い方を考えましょう。

リジョブでは、ネイリストのmarina様にお話を伺いました。marina様はヘアメイクからネイリストに転身し、独立して自身のネイルサロン「utloi」を開業しました。

marina様はアシスタントとして採用されたサロンで、7〜8カ月間雑務をこなしながら、練習を重ねてネイリストのスキルを磨く日々を、お話されました。

「サロンワークの経験不足から、アートのクオリティは高くてもスピードがなく、そこがネイリストとしての私の課題だったからです。

入社したサロンがネイリストを育てる方針のサロンだったのは、本当にありがたかったです。

その後、サロンのオーナーや店長からのお許しをもらい、晴れてネイリストとしてデビュー、お客様の施術に入らせてもらうようになりました。

実は、入社時の面接の時に「将来的に独立を考えていますか?」と聞かれていたんです。思えば、これがきっかけといえばそうなりますね。そこでゆくゆくは独立することを意識し始め、「30歳までに自分のお店を持とう」と決意しました。

開業に必要な準備や手続きはそれなりに大変でしたが、自分で予約をある程度管理できるのも独立することのメリットです。暮らしに必要な分はきちんと稼ぎつつ、自分の時間も大切にする。そんな働き方がしやすくなったと実感しています。」

引用元
ネイリストとして再出発。そして、独立開業へ 私の履歴書 【サロンオーナー・ネイリスト marinaさん】#2

4. 資格を取得する

ネイリストが年収をアップさせるために、資格を取得する方法があります。無資格でもネイリストになることは可能ですが、資格を持っている人と持っていない人とでは、スキル面にとどまらず収入面でも大きな差が出ます。

条件の良い職場で働きたい場合には、「ネイリスト技能検定1級」や「ジェルネイル技能検定上級」などの上級資格を取得することをおすすめします。

上級資格は合格基準が厳しく、ネイルに関する総合的な知識と技術の修得が必須です。通信講座やスクール学習などを上手に活用し、自身のスキルアップのために学ぶ姿勢を身につけましょう。

関連記事
ネイリスト技能検定とは? 試験概要を紹介|3級受験のおすすめ対策を紹介
【変更点あり】JNAジェルネイル技能検定|最新の実施要項・合格するための方法・初級取得後の進路

5. 集客に力をいれる

年収アップのためには、集客も重要な要素です。どれだけ高い技術を持っていても、お客様が来なければ収入は増えません。最近では、SNSの活用が効果的な集客方法として注目されています。

福岡県でプライベートネイルサロン「Suu-」を経営するTsumiki様は、インスタグラムで3万人以上のフォロワーを獲得し、集客に成功しました。Tsumiki様は、SNSでの集客の秘訣をこう話されています。

「ネイルブックとインスタグラムで集客を行いました。デザインの写真を毎日投稿することで多くの方の目に留まり、ご来店していただくきっかけになったのだと思います。

大きなきっかけはわからないのですが、新色を入荷した際の投稿だったり、私が命名した「サテンカラー」というワードが人気になったり、流行り始めの頃のマグネットジェルの投稿だったり、複数のデザインがヒットすることで少しずつ増えていった感覚があります。毎日投稿を続けた結果ですね。

インスタグラムの写真と同じデザインにしてほしいというオーダーをいただくことが増えました。なかには「インスタのデザインが全部かわいいので、お任せします!」と言ってくださる方もいます。」

引用元
集客はネイルブックとインスタグラムだけ!毎日投稿することで3万人のフォロワーを獲得した ネイリスト・Tsumikiさん

履歴書なしで応募可能!

実際の求人を見てみる

ネイリストが独立開業するためには?|必要な資金と準備について

ネイリストが収入アップを目指す方法として、独立開業する手段があることは上記で述べた通りです。収入アップだけではなく、働き方を自由に選べる点にも魅力を感じて独立開業を志すネイリストが増えてきています。

ただし、独立開業には入念な下準備が必要です。ここでは、ネイリストが独立開業するために必要な資金と準備内容について詳しく解説します。

関連記事
ネイリストが独立するには?資格・準備・メリットを解説

ネイリストが独立開業するために必要な準備とは

ネイリストが独立開業するために必要な準備は、主に以下の通りです。

・店舗の確保
・開店資金の準備
・開業届の提出
・集客方法を含む経営の知識を身につける
・上級資格やスキルを身につける

ネイルサロンを開くにあたり、店舗となる建物の選択肢は複数あります。自宅の一部を改装する方法もあれば、賃貸物件やレンタルサロンを借りるのも手段の1つです。またあえて固定の店舗をかまえず、出張サロンを開く方法もあります。

開業するにあたり、ネイリストとしての豊富な知識や技術はもちろんのこと、経営に関する知識も必要です。特に集客の知識は収入面に直結するため、しっかりと勉強しましょう。SNSなどを活用し、最小限のコストで広く認知される集客方法を学ぶことをおすすめします。

ネイリストが独立開業するために必要な資金はいくら?

ネイリストの開業資金は、賃貸物件を借りる場合はおよそ150〜200万円、自宅で開業する場合はおよそ20〜30万円ほどが相場といわれています。

開業にあたり資金が必要となってくる項目の内訳としては、店舗賃貸料や内装工事費、宣伝広告費、人件費、施術道具費などが挙げられます。家賃が発生しないぶん、自宅開業のほうが大幅にコストダウンできます。

独立開業とフリーランスの違いについて

ネイリストが雇用形態以外の働き方を望む場合、独立開業以外にもフリーランスという選択肢があります。

フリーランスと独立開業との違いは、一見わかりにくいものです。まず、フリーランスは働き方の名称であるため、開業届を出す必要がありません。

しかし、個人事業主になる際や開業する場合には、税務署に開業届を提出する必要があります。開業届を提出後、規定の額以上の収入があった場合、確定申告が義務付けられています。個人事業主とフリーランスとの大きな違いは、こうした書類の提出や申告の義務にあります。

フリーランスの場合、個人や企業と雇用契約を結ばず、業務委託契約の形で仕事を担います。受ける仕事を自分で決められるぶん自由度は高いですが、高いスケジュール管理能力と営業力が求められます。

関連記事
フリーランスのネイリストになるために必要な準備とは?メリット・デメリットや働き方の種類も紹介

ネイリストの年収アップにスキルアップは必要不可欠

ネイリストの年収アップに、技術向上は必要不可欠です。ここでは、ネイリストの年収と技術向上が密接に関係している理由を詳しく解説します。

スキルアップは指名客増加につながる

ネイリストとして技術が向上すれば、指名客の増加につながります。指名料が基本給に上乗せされるお店もあるため、年収アップが見込めます。また、将来的に独立を考えている場合は、指名客が開業したお店の顧客になってくれる可能性もあります。

対人スキルもネイリストの大切なスキル

ネイリストとして指名を獲得するためには、施術スキルだけではなく対人スキルも必要です。具体的なスキルとしては、丁寧なカウンセリング力や、お客様のニーズを把握した提案力があるといいでしょう。

どんなに施術のスキルが高くても、対人スキルや接客マナーが低いネイリストには、指名がつきにくい傾向にあります。リピーターを増やして売上を安定させるためには、技術と平行して対人スキルの向上を意識することもおすすめです。

今より条件のいい職場を探すならリジョブがおすすめ!

スキルや経験を活かして、より良い条件の職場を探したい方には、求人サイト「リジョブ」がおすすめ。リジョブは美容業界に特化した求人サイトで、ネイリストの求人も情報を豊富に取り扱っています。

リジョブでは、地域ごとに細分化された職種カテゴリーが用意されています。細かな条件設定が可能で、ネイリストの求人も細かく分類されているため、自分のスキルや希望に合った求人を見つけやすくなっています。

総会員数が67万人を超える大規模な求人サイトで、都市圏だけでなく地方の求人数も豊富なため、転居を考えている方や、地元での就職を希望する方にもおすすめです。

ネイリストとして努力を結果に結びつけよう

ネイリストは、努力が結果に結びつく可能性を秘めたやりがいのある仕事です。初任給から高額を望むことは難しいですが、経験を積んでスキルを磨けば、年収アップも夢ではありません。

お客様満足度を上げるためにも、自身の年収アップのためにも、日々の努力を積み重ねてキャリアアップを目指しましょう。

ネイリストの求人を探すなら、求人サイト「リジョブ」がおすすめ。勤務エリアや雇用形態・労働条件などの基本的な情報はもちろん、勤務経験や取得資格など、キャリアに合わせた細かな検索項目で、自分にぴったりの求人を探しやすくなっています。

会員登録をして希望条件を登録しておくと、企業から直接スカウトが届くことも。自分では見つけられなかった求人と出会えるかもしれません。

経験を積むためにサロンに就職するなら、美容系求人サイト「リジョブ」を利用してみてはいかがでしょうか。詳細な検索機能により、自分にぴったりな求人を見つけやすいです。

転職満足度が98%※と非常に高いリジョブで、まずは無料の会員登録をして、求人情報をチェックしてみてください。

※ リジョブ経由で採用された1,242名を対象に実施した満足度自社調査より(実施期間:2023年2月8日〜2023年3月8日)


履歴書なしで応募可能!

実際の求人を見てみる

この記事をシェアする

編集部のおすすめ

関連記事

近くのネイリスト求人をリジョブで探す

株式会社リジョブでは、美容・リラクゼーション・治療業界に特化した「リジョブ」も運営しております。
転職をご検討中の場合は、以下の地域からぜひ求人をお探しください。

関東
関西
東海
北海道
東北
甲信越・北陸
中国・四国
九州・沖縄