鍼灸師の転職先としておすすめな職場とは? スキルアップにおすすめの資格4選を紹介

はり師・きゅう師の両方の資格を取得することでなることができる、鍼灸師。鍼灸師は鍼(はり)や灸(きゅう)を利用した施術で、体の調子を整えたり痛みを和らげたりと、東洋医学的な治療や癒やしを提供する魅力的な仕事です。

そんな鍼灸師の仕事ですが、よりスキルアップをするために、もっと幅広い経験を積んだり資格を取ったりしたいと考えている人もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、鍼灸院以外で鍼灸師が活躍できる転職先や、鍼灸師のスキルアップにおすすめの資格を紹介します。

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鍼灸師の転職先としておすすめな職場とは?

鍼灸師の就職先として最初に思い浮かぶのは鍼灸院だという人も多いでしょう。しかし、鍼灸師は、実は鍼灸院以外にも活躍できる場がたくさんあります。まずは、鍼灸師の転職先としておすすめの職場を見ていきましょう。

引用元

 job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))|はり師・きゅう師 – 職業詳細

1. 介護福祉施設

介護・福祉・リハビリテーションといった施設で、大勢の鍼灸師が活躍しています。介護福祉施設では利用者や入所者を対象に、鍼灸の施術やリハビリなどをおこないます。

もともと鍼灸院で対応する患者は、身体に何らかの不調や症状を覚えている方や、高齢者の方も多いため、介護福祉施設でも経験が活きるでしょう。

また、施設によっては鍼灸師としての施術だけでなく、介護現場のケアに携わることもあります。鍼灸院での経験で高齢者やリハビリが必要な方への対応に慣れているため、即戦力として働けるだけでなく、介護全般のスキルを磨きたい方にぴったりの現場です。

鍼灸師は機能訓練指導員にもなれる

介護福祉施設のなかでもとくに指定通所介護事業所では、事業所ごとに1名以上の機能訓練指導員の配置基準が設けられています。

機能訓練指導員は「日常生活を営むのに必要な機能の減退を防止するための訓練を行う能力を有する者」とされていますが、そういった名前の資格を取得するのではなく、特定の国家資格の所持者が職務にあたる際に任用される資格です。

引用元

e-Gov|指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準(平成十一年厚生省令第三十七号)

対象となる資格のひとつに、一定の実務経験を持つはり師・きゅう師が含まれています。

日本は今後ますます高齢化社会になっていくと見られており、機能訓練指導員の需要も高まり活躍していけると考えられるでしょう。介護業界で働きたいと考えている鍼灸師の方には、おすすめの仕事です。

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引用元

公益社団法人 日本鍼灸師会|機能訓練指導員「実務経験証明書」について」

2. スポーツトレーナー

医療や介護福祉業界だけでなく、スポーツ業界で活躍する鍼灸師もいます。鍼灸師の資格を活かした働き方には、スポーツトレーナーとしてスポーツ施設に勤めたり、チームと契約したりする方法があります。

鍼灸師は身体の構造や機能の知識を持ち、不調や痛みの緩和といったスキルを持っていますが、応用することで、効果的なトレーニングメニューの考案や指導をおこなえるでしょう。また、トレーニング後の疲労回復やケガ予防・応急処置といったサポートも業務のひとつです。

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3. 美容鍼灸サロン・エステサロン

鍼灸の施術は、美容にも効果があるとされています。そのため、美容サロンやエステサロン、美容に特化した美容鍼灸サロンなどに就職し、美容業界で働くこともできます。

とくに美容鍼灸がエステサロンのメニューとして組まれている場合、鍼灸のスキルに加えてエステ系のスキルも身につけると、需要が高まりより活躍できるでしょう。

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4. リラクゼーションサロン

鍼灸師は東洋医学にもとづいたスキルを所有しているため、アロママッサージやリフレクソロジーなど、リラクゼーション系のサロンと相性がよいでしょう。

とくにはり師・きゅう師という国家資格持ちのセラピストは、国家資格を所持していないセラピストでは不可能な施術をおこなえるとして差別化を図ることができ、需要も高いです。

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5. 独立開業

独立開業して、自分の鍼灸院やサロンを開くという方法もあります。鍼灸師の施術には大きな設備や機械は必要なく、比較的小規模なことから、個人サロンでも開業しやすく、自分の理想のサロンを開業することができるでしょう。

ただし、施術を含めたすべての業務を自分でおこなわなければならず、集客や経営のスキルやノウハウも必要で、責任も負わなければなりません。

リジョブでは、日本で唯一の耳鼻科専門を掲げる鍼灸院を開業した、竹内岳登さんのインタビュー記事を公開しています。

竹内さんは、鍼灸師の独立開業についてこう語ります。

「歌手などのアーティストの方たちは、病院に行っても悩みをなかなか解決できないという現状を知ったんです。

そういった方たちに、何とか良くなってもらいたい。そして、僕の施術でアーティストの方たちが高いパフォーマンスを発揮できれば、もっと多くの人を感動させられる。そこにすごく魅力を感じて、耳鼻科専門鍼灸院ができないかと考え始めました。
開業当初は、駒込でベッド2床のスペースでスタートしました。2年ほどでベッドが足りなくなり、代々木上原店を出すことになり、2年後には駒込院を大塚院に拡大移転しました。それでも集客に困らないほど、悩みを抱えている方は多い。やはり耳鼻科症状に専門的に取り組んでよかったなと思います。」

引用元
耳・鼻・喉の奥深い悩みを抱える人を救いたい!【もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事 Vol.54 はりきゅうルーム岳 竹内岳登さん #1】

鍼灸師のスキルアップにおすすめな資格4選を紹介

ここからは、鍼灸師のスキルアップや転職に役立つ、おすすめの資格を紹介します。

あん摩マッサージ指圧師

あん摩マッサージ指圧師は、はり師・きゅう師と同じく国家資格の一つ。体の痛みや凝りといった症状を、筋肉に対し押し・揉み・叩きといった刺激や、指圧・マッサージなどの機器を用いない手技で改善する仕事です。

あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律」(あはき法)という法律があることから、鍼灸師と親和性が高いといえるでしょう。

あん摩マッサージ指圧師の資格を取得するには、文部科学大臣か厚生労働大臣が認定する学校や養成施設に入学して3年以上の学習をしたのち、国家試験に合格する必要があります。

引用元

 job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))|あんまマッサージ指圧師 – 職業詳細

厚生労働省|あん摩マッサージ指圧師国家試験の施行

e-Gov法令検索|あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律

柔道整復師

柔道整復師も、はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師と同じく、国家資格です。一般的には、いわゆる「整骨院」「ほねつぎ」の先生として知られているでしょう。鍼灸の施術による内面からのアプローチと、柔道整復師による怪我・捻挫などの外面からのアプローチで、さまざまな症状に対応することができるようになります。

柔道修復師も、柔道整復師養成施設で必要なスキルを3年以上学習したうえで、国家試験に合格することで資格を取得できます。

引用元

 job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))柔道整復師 – 職業詳細

厚生労働省|柔道整復師国家試験の施行

AJESTHE|AJESTHE認定エステティシャン

AJESTHE認定エステティシャンは、「基本的な知識・技術をもち、担当範囲のエステティックサービスを適切に提供できる能力を有するエステティシャンに与えられる資格」とされています。

鍼灸院など医療的な施術には必須とはいえませんが、エステサロンなど美容的なアプローチをするサロンで働くにあたっては、所持していると就職に有利になったり、より大勢の顧客を得るのに役立つでしょう。

この資格を取得するには、一般社団法人 日本エステティック協会の正会員であることに加え、エステティシャンセンター試験に合格と協会認定校での300時間以上コースまたは1,000時間以上コースの修了、または実務経験1年以上が必要です。

引用元

一般社団法人日本エステティック協会|AJESTHE認定エステティシャン – 資格・検定

日本エステティック試験センター|エステティシャンセンター試験

AEAJ|アロマセラピスト

アロマセラピストは、植物から抽出した香り成分を含んだ精油(エッセンシャルオイル)を用い、アロマトリートメントなどの施術を通して美容やリラクゼーションにアプローチする仕事です。アロマセラピストの資格も、鍼灸師のスキルアップにおすすめです。

アロマセラピストには国家資格はありませんが、民間資格はいくつかあります。公益社団法人 日本アロマ環境協会(AEAJ)ではアロマセラピスト学科試験・アロマテラピー検定・アロマテラピーアドバイザーなどいくつかの資格・検定が実施されていますので、確認してみてください。

引用元

 job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))|アロマセラピスト – 職業詳細

(公社) 日本アロマ環境協会 | 検定・資格 | アロマセラピスト

(公社) 日本アロマ環境協会 | 検定・資格 | アロマテラピー検定

(公社) 日本アロマ環境協会 | 検定・資格 | アロマテラピーアドバイザー

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自分に合った職場を探すには?

鍼灸師として働きたいと考えても、とくに鍼灸院以外の職場を考えている場合、自分に合う職場や求人を探す方法がわからない、とお悩みの方もいるかもしれません。そこで、鍼灸師の求人の探し方を2つ見ていきましょう。

転職エージェントを利用する

一つめは、転職エージェントを利用する方法です。転職エージェントとは人材会社が提供しているサービスで、転職を希望している人と人材を採用したい企業の仲介をし、転職活動をサポートしてくれます。

転職エージェントのなかには、医療系や美容系など特定の業界に強いエージェントもあります。

求人サイトで探す

もう一つは、Web求人サイトを利用する方法です。求人サイトにはさまざまな企業の求人情報が掲載されており、インターネットに繋がる端末があればいつでも閲覧することができます。スキマ時間に手軽に求人を探すことができるので、就業中に転職活動をしたい方にも便利です。

求人サイトも、医療系や美容系などの業界に特化しているものがあります。鍼灸師の転職活動には、リジョブのような医療・美容・ヘルスケアに特化した求人サイトの利用がおすすめです。

履歴書で押さえておきたいポイントとは?

転職活動につきものなのは、履歴書。ここからは、履歴書で押さえておきたいポイントを見ていきましょう。

書く前に押さえておきたいポイントとは?

履歴書を作成する前に、どんな点に気をつけるべきかを押さえておきましょう。

まず、誰でも読めるように、できるだけ丁寧な字で書くことが大切です。また、書き直しはNG。間違えてしまっても修正ペンや訂正印などで修正せず、新しい用紙に書き直してください。どうしても間違えたくない場合は、鉛筆で薄く下書きをしておきましょう。

略字や略称の使用もNGです。たとえば、前職の企業名が「株式会社◯◯」の場合、「(株)◯◯」と記載せずに必ず正式名称で記載しましょう。

志望動機に書くべき内容とは?

志望動機では、自分の熱意を伝えられるかどうかがポイントです。

たとえば、なぜその求人を選んだのかその職場で働きたい理由を書きましょう。この点が曖昧だと、「他の求人でも同じことを言っているかもしれない」など、悪印象を与えてしまうかもしれません。具体的であればあるほど、職場を選んだ理由がわかりやすくなり、熱意を伝えやすくなるでしょう。

また、就職後にどんな貢献ができるかを伝えることも大切です。自分の強みや持っているスキルを振り返り、具体的に働き方をイメージしてみてください。

面接で好印象を与えるにはどうすればいいの?

転職活動では、ほとんどのケースで面接をおこないます。ここからは、面接で好印象を与えるためのコツを見ていきましょう。

身だしなみ・マナーも忘れずに

面接では、清潔感のある服装が大切です。とくに医療業界や美容業界に就職する場合、清潔感は重視されます。

また、明るくハキハキとした声で、相手の目を見て笑顔で挨拶や受け答えをするようにしましょう。

よく聞かれる質問に答えられるようにしておこう

面接では、さまざまな質問をされます。プロフィールや今までの経歴など、どんな職業でも質問されるような一般的なものと、なぜ鍼灸師を目指したのかなど鍼灸師ならではの質問や、医療・美容業界ならではの質問もあります。

それぞれの質問でどんなことを聞かれやすいのかを前もってチェックし、回答を想定しておくと、面接当日にもスムーズに答えられるでしょう。

スキルアップして自分にぴったりの職場を探そう!

鍼灸師の主な就職先は鍼灸院ですが、それ以外にも病院や医療機関・美容サロン・介護福祉施設など、さまざまな場所で活躍しています。それぞれの現場で必要なスキルは異なりますので、転職先にあわせて新たな資格を取得することがおすすめです。

鍼灸師の求人情報を探すなら、求人サイト「リジョブ」の利用がおすすめ。リジョブは美容・ヘルスケア・リラクゼーションに特化した求人サイトで、豊富な検索条件項目で自分にぴったりの求人を見つけやすいです。

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※※リジョブ経由で採用された1,242名を対象に実施した満足度自社調査より(実施期間:2023年2月8日〜2023年3月8日)

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