叱られることは成長のチャンス。失敗と反省の末に身につけた正確な技術力「LUCK 2nd SPACE」馬場涼平さん

千葉県内の船橋、津田沼、八千代エリアで現在5店舗展開している「L’sグループ」。外国人風スタイルに特化したサロンとして地元のみならず、県外のお客様にも愛されています。そんな企業が手掛ける「LUCK 2nd SPACE」で店長を務めているのが馬場涼平さんです。

前編では、アシスタント時代の様子を中心にお話を伺いました。馬場さんは、試験を突破できるスキルを着実に身につけるために、練習のときはテーマを設けて取り組んでいたそうです。

後編では、馬場さんの新人時代の失敗談やキャリアップのために取り組んでおくといいことなどについてお聞きします。アシスタント時代に1人で技術練習に取り組んだことで、間違ったまま技術を覚えてしまったという馬場さん。時間を無駄にしないために先輩とマンツーマンで練習することが大切だと学んだといいます。

今回、お話を伺ったのは…

「LUCK2nd SPACE」店長
馬場涼平さん

千葉県出身。幼いころから興味を持っていた美容師を目指すため、大学を中退し、ユニバーサルビューティーカレッジに入学。2019年4月、「L’sグループ」に新卒入社。現在入社6年目。店長としてスタッフを統括しながら、プレイヤーとしても活躍している。

インスタグラム

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「お客様からみたらプロの美容師」。業務両立の悩みを救った先輩の言葉

デビューしてみて、掛け持ちしつつ完璧にスタイルを仕上げる先輩の偉大さに気づいたと話す馬場さん

――スタイリストとして初めて接客したときはどんな様子でしたか。

接客することに対しての緊張はまったくありませんでした。というのも、アシスタント時代からカラー入客をさせてもらっていたんです。そこで施術中の雰囲気づくりや提案の仕方などは身につけていたので、初めての接客もスムーズに対応できました。

――カラー入客をしていたんですね。アシスタント業務との両立は大変だったのでは?

大変でした。カラー施術をしながら、スタイリストのサポートなどアシスタント業務も同時にこなさなければならなかったんです。そのため、注意力が散漫になってしまい、質の良いサービスを提供できていないこともありました。

――その悩みはどのように解決したのでしょうか。

先輩に相談したことで解決できました。「店での立場はアシスタントだけど、お客様からみたらプロの美容師。施術中は自分たちに気を遣わなくていい」と言ってもらったんです。おかげで気持ちがすごく楽になって、カラーを塗布したり、お客様とコミュニケーションをとったりしているときは目の前のことだけに集中できるようになりました

――スタイリストに就任してから感じたことは何ですか?

先輩方の偉大さに改めて気づきましたね。デビューしてみて、お客様を何人も掛け持ちつつ施術時間内にかっこよく、可愛いく仕上げることが難しいと思ったんです。その大変さを先輩方は表に出すことなく、当たり前のようにこなしていたので尊敬の念が高まりました。

ひとり練習はキケン!先輩とのマンツーマンで効率よく成長

ひとりで練習した結果、間違った技術を覚えてしまったという馬場さん

――新人時代に失敗したことはありましたか。

ありましたね。印象深いものでいうと、間違えた技術を身につけてしまったことです。新人時代、ひとりで練習に取り組むことがよくあったため間違った技術なのにも関わらず、そのまま覚えてしまって。カリキュラムの試験のときに「全然違う」と叱られてしまったことがあったんです。その経験から、練習はひとりではせず、必ず先輩とマンツーマンで取り組むようになりました

――そんなことがあったんですね。

はい。先輩といっしょに練習することで、間違った技術の習得防止はもちろん、アドバイスがもらいやすかったり、ほどよい緊張感のなかで取り組めたりするので効率よく成長できます。

――現在の技術力に最もつながっていると思うことは何ですか?

何度も叱られてきたことだと思います。叱られることはよくないことだと思うかもしれませんが、叱られることで自分のどこが悪かったのか気づくことができるんです。逆をいえば、失敗しても「まあまあ」で済まされてしまうと自分の悪い点が曖昧になってしまいます。たくさん失敗して、たくさん叱られたことが正確な技術力につながっていると思います。

売上や集客だけじゃない。企業を理解することがキャリアアップにつながる

店長はスタッフがいてこその役職だから、応援される人になったほうがいいと話す馬場さん

――入社4年目で店長に就任されていますが、着実にキャリアアップするために大切なことは何ですか?

企業を理解することかもしれません。私が店長に向いていると思うのは、売上や集客力が高い人よりも自社の理念やビジョンをよく理解している人です。企業がどこを目指しているのか、どのようなマインドを持っているのか伝えながらスタッフを統括できるような人材になれると着実にキャリアアップできると思います。

――なるほど。

また、店長を目指すのであれば、応援してもらえる人になった方がいいと思います。店長はスタッフがいてこその役職です。スタッフが店長として認めていなければ、名ばかりの存在になってしまいます。積極的にスタッフとコミュニケーションをとったりして、応援したい、この人にならついていきたい、と思ってもらえるような関係作りをしておくといいかもしれません

――最後に、これから美容師を目指す方、いま新人時代を過ごしている方へのアドバイスをお願いします。

まず、これから美容師を目指す方に向けてでいうと、しっかりと気持ちを固めてから入社してほしいです。美容師という仕事に対して、楽に稼げるというイメージを持ち、浮ついた気持ちで入社してくる方がいます。遊ぶなら入社するまでにしっかりと遊び尽くして、数年は厳しい期間を過ごすと覚悟を決めたうえで挑戦してもらいたいです。

次に、いま新人時代を過ごしている方に向けてでいうと、内面を育てることを意識するといいかもしれません。技術はキャリアを積んでいくと自然と身につきます。でも、内面は意識しなければ変えることができず、年齢とともに変えづらくもなるんです。変えた方がいい部分があるのであれば、若いうちに改善したほうがいいと思います。


馬場さんが成功できた3つのポイント

1.カラー入客の経験を活かして、デビュー初日からスムーズな接客対応をした

2.新人時代に何度も失敗して正確な技術力を身につけた

3.スタッフから応援される存在になり、店長に就任した

明るく親しみやすい雰囲気でさまざまなエピソードを聞かせてくださった馬場さん。食事会のお話や悩みの解決法などから、馬場さんは新人時代から変わらず人とのコミュニケーションを大切にしている方なのだと感じました。また、その友好的な姿勢が店長就任にもつながったのかもしれないと思いました。これから美容師を目指す人、新人時代を過ごしている人はぜひ参考にしてみてくださいね。

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Salon Data

LUCK 2nd SPACE
住所:千葉県八千代市八千代台北1-7-5
電話:047-779-1110
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