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サロンが飛び切り『Cool』にキマるBGMで、1日の始まりも『Cool』にキメよう!

サロン空間を構成する要素として、インテリアや明るさ、香り、そして音があります。時間帯やお客様の雰囲気、天気や季節によってBGMも変えてみると楽しいですね。ここでは編集部オススメのBGMをご紹介していきます。かなりの趣味が入っていますのでぜひご視聴くださいませ!

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孤高の高音ヴォーカルを練習中のBGMに

アーティスト:James Blake
アルバム:The Colour in Anything(2011)

James Blake
出典:ウィキメディア・コモンズ (Wikimedia Commons)

James Blakeはイギリスのインフィールド・ロンドン特別区出身のシンガーソングライター、音楽プロデューサー。2011年のデビューアルバムから、3作目となるニューアルバム「The Colour in Anything」をリリース。若くして才能を開花させた彼はその並外れた作品で音楽の境界線を超越していると言われるほど。デビューアルバム「James Blake」は本当に評価が高く、31世紀のポップの重要課題が含まれているなどと言われ、これまでの音楽ではないと批判も受けたりして、世界を揺さぶった。歌声は悲しく美しいソウル、トラックは暗く、しかし透明感があってダブステップ以降のビートであり、アンビエント、ドローン、グリッチ、ミニマルテクノなどエッセンスをチラつかせたりと、ここ最近のアーティストでは、もっとも実験的なアーティストと言われている。

決してサロンでかけていてもお客様とアツくなるような音楽ではありませんが、ひとりで聞いていると引き込まれる感、そして想いを張り巡らせる感はとてつもないので、瞑想曲としてもいいかもしれません。

この3作目となるアルバム「The Colour in Anything」は、これまで以上にヴォーカルを感じられるように作られていますが、メロディーが豊富で1曲ごとに頭の回転が変わる感じがします。エレクトロニックだけど静かで幅のある高音ヴォーカルが耳の奥に入り込んでいくようです。サロンワークとして聞くよりも、営業後の練習時間に静かに聞くことをオススメします。個人的には後ろの曲になればなるほど感傷的になり、別れが惜しくなるような感じさえします。

James Blake
出典:ウィキメディア・コモンズ (Wikimedia Commons)

1日の始まりにふさわしい勢いのあるアルバム

アーティスト:Brazilian girls
アルバム:Brazilian girls(2005)

Brazilian girls
出典:ウィキメディア・コモンズ (Wikimedia Commons)

N.Y.のサブカルチャー文化発信地であるイーストヴィレッジを中心に活動する異色ユニットのデビューアルバム。ボーカルの紅一点の女性は、なんと5ヶ国語(英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語)のイメージ合わせて言葉を自在に操る! 1曲目がフランス語のシャンソン風な曲で始まったかと思えば、2曲目は英語でテクノっぽい。他にもハウス、レゲエ、ボサノバもあり、次の曲はなに? という楽しみがあります。荒削りな部分もありますがとってもこの先の成長が楽しみなバンドが登場したとその時は思いました。その後、4作のアルバムが発表されましたが実は聞いておらず、このデビューアルバムしか知りません。レトロな歌声とは裏腹にいろんなテイストで展開されるメロディーは、未完成だからこそ勢いがいい。楽しんで作っているエネルギーが感じられるアルバムだと思います。これはサロンワークにピッタリですね。1日始まりに最初のBGMとしてもいけちゃいます。

Caribou
出典:ウィキメディア・コモンズ (Wikimedia Commons)

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大人のための数学博士が作ったダンスミュージックアルバム

アーティスト:Caribou
アルバム:Swim(2010)

Caribou
出典:ウィキメディア・コモンズ (Wikimedia Commons)

カリブーは1978年カナダ生まれのミュージシャン。作曲家であるダン・スナイスのソロプロジェクトです。ミュージシャン活動初期はマニトバの名義で活動していたが、リリースしたアルバムがアメリカのバンド、ディックテーターズのメンバーであるハンサム・ディック・マニトバから訴訟を起こされ改名を余儀なくされたというエピソードがあります。全然カリブーの方が呼びやすくてカッコイイので今となっては改名してよかったねと思います。ちなみに彼は数学博士でもあります。すごいね。

エレクトロックでサイケデリックと言われがちなんですが、ほとんどサイケではなく、電子音の使い方もチラホラで打楽器もたくさん使用していて、しかしとにかくリズムがいい。疾走感たっぷりです。ミニマルなハンマービートがカリブーの代名詞とも言われるようですが、このSwimはハウス、テクノ系が押し出されていてダンスミュージックに仕上がっています。とっても聴きやすいですが全体でカリブーらしさが感じられ、自分はいっぱで好きになりました。確かライブを観たのは2012年のフジロックのホワイトだったと思います。おもしろそうな、何かをやってくれそうなちょっとハゲたオジさんでしたが、さすが数学博士? と思えるくらい何かの数式から導き出されたような音でした。ここからさらによく聞くようになりましたね。特に4曲目のBowlsは和のエッセンスが入っているように聴こえてものすごく入りこめました。(そのつもりで作っているのかしりませんが)。なんというか、大人の曲ですね。20代そこそこの時はわからなかったかもしれません。

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