秋を彩る『花』で、サロンの雰囲気も一新! 彩りと一緒に香りも楽しみましょう!

夏の暑さも薄れ、過ごしやすくなる10月。街を歩いていると、キンモクセイの香りがふわりと漂います。秋は結婚式も多いシーズンです。贈り物でお花を差し上げる方も多いのではないでしょうか。「読書の秋」など、教養を深めるのにピッタリな10月に、身近なお花のことをもっと知ってみませんか。

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10月に咲く花

10月の花を知る

10月に咲く花として、代表的なものをいくつか見ていきましょう。

金木犀(キンモクセイ)

秋の短い一時期にオレンジ色の花を株全体に咲かせる美しい花です。花の香りがよく「三香木」のひとつとされています。その金木犀の香りの強さから、かつてはトイレの芳香剤に金木犀の香りを使用するのが主流だった時代があるほどです。汲み取り式トイレの全盛時代で、悪臭を放つトイレのニオイを消すために、強い香りを出す金木犀が好んで使用されたといいます。また、トイレの近くに金木犀を植える家庭も多く、そんな由来から「金木犀の香り」といえばトイレの香りを連想する人も多いかもしれません。とても香りの強い花ですが、咲いたあとで雨風があるとあっけなく散ってしまう、はかない花です。

茶の木(チャノキ)

葉から緑茶や紅茶が作られる、茶の木です。緑の美しい茶畑はよく知られていますが、うつむき加減に咲く花の認知度は低いです。茶の葉の緑のイメージがありますが、椿科の白い花が咲きます。チャノキの品種は、「中国種」と「アッサム種」の大きくふたつに分けられます。中国種は緑茶に適しており、寒さに強く、日本・中国で栽培されています。アッサム種は紅茶に適しており、寒さに弱く、インドなどの熱帯地方で栽培されています。

菊(キク)

広義には、花のきれいなキク属の植物を「キク」と呼びます。狭義には、花を観賞する栽培ギクの事で、多くの品種があります。菊は日本の国花としても有名です。本来は秋に咲く品種の多い菊ですが、その需要の高さから一年中栽培され、流通する花と言えます。また、独特の栽培方法も確立されており、秋になると菊の品評会が各地で開かれています。

秋桜(コスモス)

キク科コスモス属の総称で、日本の秋を代表とする草花のひとつです。秋に咲き、桜の花に似ているのでアキザクラ(秋桜)とも呼ばれます。葉は線のように細いですが、台風などで倒されても茎の途中から根を出し、また立ち上がって花をつけるというほど強い花です。

薔薇(バラ)

「花の女王」とも称される薔薇は、世界で最もよく知られている花と言われるほど認知度が高く、美しい花の観賞だけでなく、かぐわしい香りに魅せられる人も多い花です。薔薇は愛に関する花言葉が多いので、恋人に花言葉の意味をこめてプレゼントすることも多い花ですが、花言葉があり過ぎるため、贈るときには注意が必要な花でもあります。

10月を表す花【季語】を知る

10月の花を知る

日本ならではの「俳句」ですが、日常的にたしなむ人は少ないかもしれません。ですが、学校で一度は習ったことがあるという方は多いのではないでしょうか。俳句には「季語」を必ず入れるという決まりがあります。そして、それぞれの季語がどの季節に属するか、きちんとした約束事があります。日本人の教養として知っておくといいかもしれません。

10月はどの季節なのか

季語は旧暦にもとづいて作られているため、新暦を使っている私たちにはなじみが薄いところがあるかもしれません。「立春」とは「春の始まる日」という意味です。旧暦で立春は1月の初めにあたりましたから、春の始まりは1月となりました。同様に、夏は4月から、秋は7月から、冬は10月からということになります。つまり、旧暦で10月は「冬」なのです。

10月の季語を知る

季語は花や木などの植物だけでなく、生き物や行事、生活、天文など多岐にわたります。

【冬の季語(植物)】

落葉、枯れ尾花(かれおばな)、枯れ木、枯野(かれの)、枯葉(かれは)、寒椿(かんつばき)、さざんか、水仙(すいせん)、大根、大根引き、人参(にんじん)、ねぎ、白菜、みかん、冬菊、山茶花(さざんか)、帰り花、木の葉、麦の根、冬木、葉牡丹、柊、シクラメン

旧暦で考えるとなかなか難しいかもしれませんが、普段から季節の移り変わりやその風物にも関心を持ってきた日本人ならではの感覚が感じられる素晴らしい文化です。

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手紙を書く【時候の挨拶】を知る

10月の花を知る

過ごしやすくなる秋、たまには手紙でも書いてみようかな? と思ったとき、少し形式ばった手紙を書くときに大切になるのが「時候の挨拶」です。いくつかある中でも、花が入ったものは、「菊花の候」、「紅葉の候」などのほかに、「菊の花が香る季節となりました」などといった時候の挨拶を入れると、グッと秋めいて感じられます。花が入った時候の挨拶は、女性らしい文章になりとても素敵です。

おわりに

10月の花を知る

いかがでしたか? 身近な花ですが、近年は年間を通して流通するものも多く、なかなか季節を感じにくいものです。また、10月は運動会やハロウィンなどイベントが多く忙しい月だという方も少なくないでしょう。しかし、ひと息ついて花を愛でる時間を持ち、季節の移ろいを感じるこころのゆとりを持ってみるのも、過ごしやすくなった10月にはおすすめかもしれません。

取材・執筆 おてんきママ<vivace next>

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