“パーソナルな最高のちょうどいい”を提供するサロン『THE GOESWELL HAIR』
表参道の閑静なエリアにある『THE GOESWELL HAIR』。“パーソナルな最高のちょうどいい”をコンセプトにしたことで人気を集めていますが、オープン当初は「そのコンセプトでは難しい」と言われることも度々あったそうです。お店が成功した理由を、オーナーの代表のたろうさんに伺いました。
時代に逆行したニーズを信じて作りあげたコンセプト
――お店のコンセプトが“パーソナルな最高のちょうどいい”だとお聞きしましたが、どういう意味が込められているのでしょうか?
「お客さまそれぞれに合った、“ちょうどいい”を提供するサロンをコンセプトとしています。それが高い、安いの価値観ではないということですね。このお店をオープンさせた頃、プチプラというものが台頭してきた時代で、商品コンセプトは高いか安いかのどちらかに寄せなければ生き残れないと言われていました。ですが僕たちのビジョンとして、“ちょうどいい”を必要としている人は必ずいると考えていましたし、いいものであったとしても高ければ続かないという思いがあったんですね。たとえばシャンプーですが、確かに高いものでいいものもあるんです。ただそれが続かなければそんなに意味がない。だったらそこにそこまでこだわらずに、少し安くてもいいものを使い続けるほうが髪には効果的なわけです」
――お店を続けていくなかで、中間層を必要としているお客さまは確実にいると実感されましたか?
「そうですね。オープン時はゼロだったお客さまが順調に増え、客単価も上がり自分たちの価値をわかっていただけるようになったと思います。オープン当初は、まずはこのお店に来てもらわないと話にならないわけですから、このお店を知ってもらうということを含めてお客さまの単価が多少低くてもいいと、それから自分たちの価値をあげていこうと考えていましたので、表参道の相場の半分以下という感じでした。それを経て今はお客さまの単価が倍以上にあがりました。今はやっと自分たちの目指す形で運営ができていると思っています」
――そのコンセプトに至ったのは、須川さんが美容師として働いていたときの思いが反映されているのでしょうか?
「ええ、僕自身の経歴も大きく影響していると思います。元々僕は有名店で働いていましたから、当然客単価はとても高かったんですね。その後、業務委託のマネジメントを任されていた時には、単価の低いお店がありましたから、両極端な現場を知ったことで、どちらもありなんだと気付かされました」
次に目指すのはワールドワイドな展開
――他に力を入れているところはどんなところでしょうか?
「純日本製のオーガニック商品を販売しているビオロジックフィロソフィと提携し、『BIO HOTEL』 というアイテムを販売しているのですが、サロンではしっかりとした対面販売ができるため、デパートなどの他の販売店では取り扱いのないアイテムの販売もしています。今後は共同でプライベートブランドの開発を行い、オーガニック商品の販売にも力を入れていこうと考えています」
――最後に今後の方向性について教えてください。
「店舗拡大、海外進出ですね。経営者のひとりがニューヨークにいることもありますので、やはりグローバルを目指していきたいと思っています。それはスタッフが夢を持てるということでもあると思うんですね。僕たち経営者の3人は“豊かさ”をキーワードにしているんです。働く人が豊かになれるお店を目指そうと。そしてその豊かさというのは経済的な意味だけでなく、時間的な豊かさ、心の豊かさでもあってほしいし、それがお客さまも幸せにすると考えています。ですので、今後も豊かさを追求するために前進していきたい、そして店名の“go+well”の通り、ポジティブに楽しくやっていきたいなと思いますね」
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Salon data
THE GOESWELL HAIR
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6-12-6 J-cube B棟 2F
03-6450-5810
http://goeswellhair.com/