ヘアカラーがうまくなる?美容師が行うヘアカラーのテクニックとは

美容室には、髪のダメージが強い人や色素が薄い人などさまざまな髪質の人がやってきます。なかには、具体的なカラーが決まっていない人もいます。ヘアカラーをうまく行うためには、お客様の要望と髪質に合ったヘアカラーを選ぶことが大切です。万が一、失敗した場合、イメージ違いや色ムラ、色落ちなどで、お客様の満足度は低くなってしまうことでしょう。このようなトラブルを避けるために、ヘアカラーのテクニックを熟知しておくことが大切です。ここでは、ヘアカラーのコツや色落ちを防ぐテクニックについて紹介していきます。

履歴書なしで応募可能!

「美容師×経験者歓迎」で探す

ヘアカラーの種類とタイプ別パーソナルカラーについて

・ヘアカラーは何種類あるの?

ヘアカラー、ヘアマニキュア、ブリーチ、ヘアマスカラの4種類です。ヘアカラーは永久染毛剤で、一度のカラーリングでしっかりと染めることができるのが特徴です。髪のキューティクルを破壊し、薬剤を髪内部にまで浸透させて染毛します。色持ちは2~3カ月といわれていて、髪への負担は大きいです。ヘアマニキュアは半永久染毛剤で、薬剤を内部に浸透させるのではなく、表面に染料をのせていきます。髪へのダメージは少ないですが、シャンプーでの色落ちは防ぐことができません。長くても3カ月、早くて1カ月で色が抜けていきます。ブリーチは脱色剤で、完全に色を抜いて明るくするため、色落ちの心配はありません。ヘアカラーのなかではダメージがもっとも大きく、ブリーチ後は適切なケアをする必要があります。ヘアマスカラは一時着色料なので、シャンプーをすれば簡単に色を落とすことができます。イベント時などに重宝され、その日の気分で好きな色が楽しめるヘアカラーです。髪への傷みはほとんどないですが、雨や汗で色落ちするなどのデメリットがあります。カラースプレーやカラーフォーム、チョークタイプ、マーカータイプなど種類が豊富です。

・タイプ別で見るパーソナルカラーについて知っておこう

美容院でヘアカラーを希望されるお客様のなかには、なりたい色がはっきりと決まっていないケースは意外と多くあります。そういった場合、パーソナルカラーでその人に合った色をチョイスするのがベストです。パーソナルカラーは、肌、髪、瞳、唇などの色味で診断し、最終的に春、夏、秋、冬に分類していきます。春タイプは、肌色がイエローベースで瞳が明るいブラウン系、唇はサーモンピンクが一般的です。ゴールドブラウンや、オリーブブラウンといった明るいカラーが似合います。秋タイプもイエローベースですが、唇はオレンジ系、瞳はダークブラウンで、春タイプよりもやや落ち着いた印象を与えます。深みのあるマット系やディープブラウンをおすすめするのがベターです。夏タイプと冬タイプはどちらも肌色はブルーベースで、夏タイプは唇がピンク系、瞳はローズブラウンが特徴です。ソフトな色味のピンクベージュやローズブラウンが適しています。冬タイプは唇がローズ系、瞳はブラックで、パープル系やアッシュ系といった個性的なカラーが似合うタイプです。パーソナルカラーを取り入れることで、顔の印象をぐっと明るくさせることができます。反対に、似合わないカラーを取り入れてしまうと、くすみやクマが目立ってしまうということにもなりかねないので注意してください。お客様がヘアカラーの色を迷っているようであれば、パーソナルカラーを教えてあげるのも美容師としての重要な役割です。

ヘアカラーを長持ちさせるには?ホームケアについても知っておこう

・持ちを良くするカラーリングのコツ

美容師にもカラーリングの上手い人、そうでない人がいます。その違いは発色や色持ちを良くするコツを実践しているかどうかにあります。色持ちを良くする秘訣は、ずばりシャンプーする前の乳化です。薬剤をまんべんなくなじませることができるため、色ムラの心配もなく、しっかりともみ込むことで色が定着し色落ちも防ぎます。乳化は、頭皮や地肌に付着してしまった薬剤を取り除く目的もあるので、頭皮トラブルを防ぐことにもつながります。シャンプー前に、お湯で頭皮をマッサージしながらしっかりと乳化を行いましょう。カラーリングの失敗を防ぐためには、薬剤の放置時間を守ることも大切です。放置時間が適切でないと、暗くなりすぎたり明るくなりすぎたりと、お客様が希望したカラーとは別の仕上がりになる可能性が高いです。色ムラの原因にもなるため、気をつけるようにしましょう。

・ヘアカラーの持ちを良くするホームケアの方法

ヘアカラーを長持ちさせるにはホームケアは必須です。お客様に的確なアドバイスができるように、正しいホームケアについて知っておきましょう。まず、ヘアカラー当日のシャンプーは避けるのが基本です。カラーリング直後は色が髪内部にまで完全に定着していないため、シャンプーをすると色落ちの原因になってしまいます。当日はシャンプーを控えるように伝え、スタイリングの要望がなければ整髪料は使わないように仕上げましょう。次に、シャンプーの仕方についてですが、ヘアカラー後のシャンプーは38℃前後のぬるま湯で洗うのがベストです。ヘアカラーは熱に弱く、熱いお湯で洗うと色落ちが早まります。完全に定着させるために、最低でも1週間はぬるま湯で洗うようアドバイスすると良いでしょう。熱によるダメージも色落ちしやすくなるため、ドライヤーをかけるときはタオルドライ後、髪の根元から毛先の順でかけるようにします。コテを使う際は200℃以上の温度で使用しないように伝えましょう。シャンプー後はキューティクルが開かないように、アウトバストリートメントの使用を勧めることも忘れないようにしてください。ヘアカラーの持ちは美容師の腕にかかっています。カラーリングのコツやホームケアの知識を深めて、お客様が満足するヘアカラーを目指しましょう。

履歴書なしで応募可能!

実際の求人を見てみる

イメージ違いが失敗の元!お客様と仕上がりのイメージを確認しよう

・入念なカラーチェックが欠かせない

ヘアカラー希望のお客様のなかには、今の髪色よりも暗くしたい、明るくしたいといったオーダーの仕方をする人がいます。ピンク系にしたい、アッシュ系にしたいという伝え方も頻繁に行われます。このような場合、お客様と美容師で明るさの程度に差が生じますし、〇〇系にしたいという場合もはっきりと色が決まっているわけではありません。ヘアカラーを上手に行うためには、仕上がりのイメージを共有することが大切です。お客様が画像を持参していれば良いですが、そうでないときは雑誌やカラーチャートで細かな色の指定をしてもらうようにしましょう。また、美容師が行うヘアカラーは明るさを表すトーンと、マットやアッシュといった髪の色味を組み合わせて行います。素人は5トーン、9トーンといわれても分かりませんし、アッシュ系などの色味を正確に把握していない場合があります。カラーを決めるときに、専門用語を並べてお客様の判断を曖昧にさせてしまうのがもっとも危険です。専門用語はなるべく使わず、素人でも分かりやすいカラーチャートを使って、明るさと色味を明確に伝えてもらうようにしましょう。

・お客様が求める理想のヘアカラーを目指そう

ヘアカラーを希望するお客様は、根元の黒い髪が目立ってきたことが理由で来店する人も少なくありません。そのようなときには、髪全体のダメージを軽減するリタッチを提案してみましょう。短時間で済みますし、ダメージも少ないです。また、ハイトーンやブリーチを繰り返した髪には、一度トーンを落として色持ちを良くするテクニックもあります。2回に1回トーンダウンのヘアカラーでカラーコントロールをすると、色落ちを防ぐことができるのです。ヘアカラーには、覚えておきたいコツやテクニックがたくさんあります。美容師として活躍できるように、ヘアカラーについて理解を深めておきましょう。美容業界の転職求人サイトリジョブでは、美容関連のさまざまな情報をまとめて見ることができます。美容師の求人を探すときや知りたい情報をチェックするときなどにぜひ活用してみてください。”

履歴書なしで応募可能!

実際の求人を見てみる

この記事をシェアする

編集部のおすすめ

関連記事

近くの美容師求人をリジョブで探す

株式会社リジョブでは、美容・リラクゼーション・治療業界に特化した「リジョブ」も運営しております。
転職をご検討中の場合は、以下の地域からぜひ求人をお探しください。

関東
関西
東海
北海道
東北
甲信越・北陸
中国・四国
九州・沖縄