アイリストはサロン見学をするべき?チェックしたいポイントや注意点も解説
お客様の目元の美容にたずさわる職業、アイリスト。就職先を探すにあたって、募集要項のみを見て応募することもできますが、自分の働きやすい環境かどうかを確かめるために、事前にサロン見学をするという方法もあります。
今回は、アイリストが就職する前にサロン見学をすべきか、もしサロン見学に行くならどんな点をチェックすればいいのかを解説し、見学の際の服装や持ち物についてもお伝えします。見学を迷っている人はぜひ最後までご覧ください。
なお、「アイリスト」はローヤル化研が商標登録しているため、許可なく「アイリスト」を名乗ることはできません。
アイリストは就職前にサロン見学に行ったほうがよい?
アイリストとして「ここで働きたい」と思えるサロンが見つかっても、実際に入社してみると「イメージと違った」「自分には合っていない」となることも。理想と現実のギャップが大きいと、せっかく就職しても長く続かない可能性があります。
そこで、アイリストがより自分にぴったりのサロンに就職するためには、事前にサロン見学をしたほうがよいでしょう。サロン見学は、それまでに情報収集した内容からは見えなかった、生の現場の雰囲気を知ることができる点が大きなメリットです。
サロン見学前に気をつけること
では、アイリストがサロン見学に行く前に気をつけるべき点を押さえましょう。
見学OKか確認してから予約する
まず、希望のサロンが見学を受け付けているかを確認しなければなりません。しているとしてもアポなしで訪問するのはNGなので、見学日時の予約を取る必要があります。
予約をする際、電話の場合は忙しそうな時間を避けること、メールやサイトから申し込む場合は丁寧な文面を心がけることが大切です。
当日までに準備を整える
見学当日までに、店までのアクセスをしっかり確認しておきましょう。サロンで聞きたいことなどは、前もってまとめておくこともポイントです。当日の服装はスーツではなく私服でもかまいませんが、清潔感を意識してください。
時間や内容はサロンによって異なることに注意
「サロン見学」といっても、対応はサロンごとに差があります。30分~1時間ほどじっくり時間をとってもらえることもあれば、10分程度の見学で終わるサロンもあるでしょう。
また、対応してくれる相手がアイリストなのか事務スタッフなのかによっては、見たい部分が見られない、聞きたいことが聞けないという可能性もあります。
アイリストのサロン見学でチェックしたいポイント
前章でお伝えしたように、気をつけることはありますが、アイリストは就職前にサロン見学に行ったほうがよいでしょう。そこで、サロン見学の際に確認したいチェックポイントを取り上げます。
1. サロン全体の雰囲気
訪問先であるサロンのおおよそのイメージは、Webサイトやコンセプトに表れます。高級感のあるものから和気あいあいとした雰囲気までさまざまです。自分にとって「よい雰囲気」と感じられるかを確認しましょう。
また、内装やイメージがコンセプトに合っているか、居心地はいいかを確認することも大事なポイント。店内で流れているBGMや衛生面、清潔感もチェックしましょう。
どんなお客様が利用しているかも確認
店舗はターゲットをしぼって運営されているため、どのような顧客がついているかという点もポイント。
落ち着いたインテリアなら主婦層を視野に入れていたり、ラフなイメージなら若い人を対象にしていたりするので、そのサロンを利用するお客様にも注目してみましょう。
さらに、お客様の年代や属性が自分に合うかも重要です。苦手な客層が多い場合、日々の仕事でストレスがたまってしまう可能性があります。
2. 接客の雰囲気
お客様に対してスタッフがどんな風に接しているかも見ておきましょう。改まった雰囲気の接客なのか、親しみやすいフレンドリーな接客なのかなどです。ただし、スタッフごとに個人差がある場合もあります。
また、可能であれば、カウンセリングやアフターフォローの対応もチェックするとよいでしょう。
商材を積極的にすすめる場合はノルマがあるかも
お客様に店頭販売の商品を強くすすめているサロンの場合、ノルマが設けられている可能性があります。ノルマが不安な場合は、質問して確認しておくと安心です。
3. スタッフの雰囲気
店舗で働く人にはそれぞれ個性があるほか、ベテランのスタッフもいれば、中堅・若手のスタッフもいるでしょう。
自分がその場で一緒に働くときに、人間関係は非常に重要な点です。そのため、スタッフたちから感じ取れる雰囲気も見逃せません。うまくなじめそうな雰囲気かどうかを確認しましょう。
また、髪型・メイク・服装はどの程度OKなのかもチェックしておいてください。
スタッフ同士の会話や役割分担もチェックしよう
スタッフ同士のやり取りがうまくできている職場は、仕事をスムーズに進めることができているはずです。どのような会話をしているのかに耳を傾けてみましょう。
友達感覚でフレンドリーに接しているところもあれば、上司と部下など上下関係がはっきりしているところもあります。
また、仕事上の役割分担の仕方も注意して見ておきましょう。どの人がどんな業務を受け持ち、別のスタッフにどのように指示しているか、実際に確認することが大切です。
4. 自分が譲れないところ
自分が働くとき、一人の顧客にじっくりと時間をかけたいのか、短い時間で多くの接客をこなしたいのか、理想とする働き方をしっかりとイメージしましょう。
職場の環境を確認することも大切です。和気あいあいと活気にあふれたところや、落ち着いた環境で仕事に集中できるところなど、さまざまな環境があります。見学をしたうえで、自身はどういう職場で働きたいのかを改めて確認しましょう。
自分にとって「これだけは譲れない」というものがあれば、ひとつの基準のようなものができあがるため、どういったサロンに勤めたいという明確なビジョンが見えてくるはずです。
見るだけではわからない部分は質問を
見学に行く前にアイリストについて事前に調べておくことは大切ですが、それでもわからないことや、見学先で見聞きしただけでは理解できないこともあるでしょう。
そんなときは、ためらわずになんでも聞くことをおすすめします。現場にいるからこそ生まれる疑問もありますし、現場でしか知ることのできないものも多いはずです。
5. マイナス面もチェックしておく
実際に見学してみると、「最初にイメージしていたことと違うな」という点が出てくるかもしれません。見学している時点でマイナスの印象を受けた部分は、しっかりと覚えておきましょう。
もちろん、どのような職場でも効率的に利益を上げるため、働きやすい職場にするため、問題点を解決しようと努力しているはずです。
そうした改善を重ねていても、それでもきっと自分に合わないサロンもあるでしょう。今後のために覚えておくことで、就職活動をする際に役立てることができます。
短所も含めて判断しよう
ものごとには長所があれば、短所もあるものです。たとえば仕事に集中できるよう朝礼をきっちりとするところもあれば、出勤後の動きは各自に任せているところもあります。
「朝礼があった方が切り替えができてよい」という人はそれが長所になりますし「自分のペースで始めたい」という人には、朝礼のあることが短所になるはずです。
自身がどのような働き方を望むか考えておき、見学先であるサロンの長所・短所を見極めるようにしましょう。
アイリストのサロン見学時のマナー
サロン見学においては、見学者がサロンを見ているのと同様、「サロン側も見学者のことを見ている」ことを意識しなければなりません。そこで働く可能性もあるため、自分がサロンに与える印象も重要です。そこで、見学時のマナーを下記で押さえましょう。
1. 遅刻は厳禁
当たり前のことですが、社会人として、見学の予約時間に遅れるのはマナー違反です。時間に余裕を持って訪問しましょう。万が一交通機関の遅れなどで時間に間に合わなくなりそうな場合は、必ず理由を添えて電話連絡を入れること。無断遅刻はもってのほかです。
2. 身だしなみを清潔に
サロン見学のときの服装について、私服でもOKであることを前述しましたが、派手な服や地味すぎる服は避けましょう。美容という仕事柄、服装からセンスを判断されることもあります。
また、メイクやヘアスタイルにも気をつけてください。ノーメイクはNGです。清潔感のある服装と、服に見合ったメイクや髪型を心がけましょう。
3. 立ち振る舞いも意識
立ったり座ったりするときの姿勢、見学時の態度、ハキハキした受け答え、明るさや笑顔も重要です。すべての所作が相手から見られている、ということを意識しましょう。
また、しっかりメモを取る・積極的に質問するなど、サロンや仕事に対する意欲を見せることも大切です。
4. サロンの情報を下調べしておく
サロン見学にあたっては、事前にサロンのホームページやSNSなどでサロンについて下調べをしておきましょう。質問を考えるうえでも大切です。
「ホームページに書かれていたコンセプトのことですが…」といった具合に質問し深掘りすれば、「この人はしっかり調べているな」と思われ、アピールにもなります。
反対に、ホームページやSNSを見ればわかることを質問してはいけません。「自店のことをきちんと調べていない」と受け取られ、マイナスになってしまう可能性もあります。
サロン見学で自分にぴったりの職場を見つけよう
今回は、アイリストがサロン見学にあたってチェックすべきポイントや、見学の際に気をつけておくべき点などをお伝えしました。
見学が重要な理由は、就職後に「イメージしていた職場と違う」という事態になることを避けるためです。前もってサロン見学で雇用する側もされる側もイメージをすり合わせることができれば、就職後の将来のビジョンも想像しやすくなります。
自身とサロンのミスマッチを防げるサロン見学を有効に活用して、希望する職場を見つけ出しましょう。