こだわりが光る! サロン専売プロダクト名鑑 『REY BREATHING SERIES/レイ・ビューティー スタジオ』
サロンのこだわりが垣間見える自社開発のプロダクト。配合成分が珍しいもの、パッケージにこだわりがあるもの、開発者の想いが込められているものなど、そのラインアップは実に様々です。
ここでは、各サロンで開発されたプロダクトについて、開発者にインタビューを実施。毎回様々なサロンの専売商品をご紹介します。「自社開発したい!」「他社のこだわりを知りたい!」という方はぜひ参考にしてみてください。
今回はゴッドハンドをもつカリスマエステティシャン、田中玲子さんが主宰するサロン「レイ・ビューティー スタジオ」の施術でも使用されている『REY BREATHING SERIES』をご紹介します。
「REY BREATHING SERIES」を開発したのは…
レイ・ビューティー スタジオ主宰 田中玲子さん
1981年下北沢に「レイ・ビューティー スタジオ」をオープン。2000年に発表した「美点マッサージ」が話題となり、雑誌やTVなど数々のメディアに取り上げられる。現在はエステティシャンとしてサロンワークをこなすかたわら、商品開発、書籍の出版、国内外に「美点マッサージ」の技術を広める講習を行うなど、活動は多岐にわたっている。
「タラソと乳酸菌をドッキングしたら何ができるか。ワクワクしながら作りました」
—-『REY BREATHING SERIES』のなかで、一番最初に生まれた『ブリージング ローション』を開発したきっかけを教えてください。
’83年から日本ではまったく知られていなかったタラソテラピーをサロンで取り入れていて、このタラソミネラルと私が体調管理のために飲んでいた「乳酸菌生成エキス」をドッキングしたら、「何ができるだろう?」って。絶対に良いものができるワクワク感があって始めました。それが1994年のことです。
実はその当時、タラソを取り入れた化粧水がフランスから日本に上陸していて、それが100ccでなんと4,800円! これじゃあ高すぎる。もっと使いやすい値段で商品化したいという思いもありました。
—-「乳酸菌生成エキス」というのはどういうものですか?
乳酸菌を丁寧に精製・培養したエキスのことです。乳酸菌にはいろいろな種類があって、その人ごとに持っている乳酸菌の種類が違います。だからこそ、菌そのものではなく生成エキスを使うことでどなたの肌にも合わせられるのです。
この乳酸菌生成エキスに、フランスのブルターニュ地方の海水から採取したミネラル、北海道の阿寒にある鉱山から抽出したミネラル豊富な水を組み合わせたのが『ブリージングローション』です。
—-開発を始めた26年前は乳酸菌もタラソも知名度が低く、完成までに壁が多かったのでは?
そうなんです。データが全くない状態ですから、いろいろ調合して自分の肌で試してみました。自分の中で「この比率がベスト」と思えるものが完成してから、フランスにいるタラソの専門家たちと乳酸菌生成エキスを作っている会社に「化粧水を作りたいんだけれど、配合比率をどうしたらいい?」って、問いかけました。私の答えと彼らの意見と一致したので、「これなら間違いない!」という自信になりました。
—-商品化するまでに時間がかかったとか?
当時は精製水に乳酸菌生成エキスとタラソミネラルを加えて、サロンのお客さまに使っていました。実際に商品化するには商品の安定化が必要ですが、保存料やアルコールは使いたくない…その葛藤がありました。
そんな折に化石層から抽出された水との出合いがあって、すべての問題がクリア。肌に必要のないものは一切入れない化粧水が生まれました。使い勝手がいいように200ccで4,800円という価格設定しています。
—-このローションはどんな肌質の方にオススメですか?
すべての肌質です。このローションは肌の基本をつくるベースになります。タラソミネラルがバランスを整えるので、肌悩みがある方には特におすすめです。
私たちの肌の表面には常在菌がいて、この菌バランスを整えるのも重要。乳酸菌生成エキスが善玉菌を増やすので、肌荒れやニキビ肌の方にもファンが多いですね。
—-このローションのほかに、『REY BREATHING SERIES』はラインナップが充実しています。
延べ人数19万人を超えるお客さまの肌に触れた経験値を生かして、試行錯誤を繰り返して商品を作ってきました。納得できるまで製造メーカーに何度もやり直しをお願いするので「こんなにNGを出されるのは初めてです」と泣きつかれたことも。
すべて自分自身が納得して作り出したものなので、お客さまの肌に安心して使えるし、施術しやすいものばかり。サロンでの施術の効果をさらに上げること、効果を実感していただくものが、『REY BREATHING SERIES』なのです。
「汚れをしっかり落とすのに洗い流した後、肌がべたつかないのでW洗顔の必要はありません」
「シミやニキビ跡などのケアに、サロンでも使っている商品です」
「1週間かけて丹念に精製したスクワランオイルがベース。エイジングケアの味方です」
「さらさらなスクワランオイルのベースにブライトニング成分をプラスしています」
サロン発のオリジナル商品を成功させる3つのポイント
オリジナル商品の開発を成功させる秘訣をまとめると…
1.自分自身の経験値を信じて商品開発に携わること
2.化粧品を使うことでサロンの施術効果をも上げること
3.使い続けられる価格設定であること
「私が開発した商品の中で、廃盤になったものは1つもありません」と断言する田中さん。それは商品の1つ1つと真摯に向き合い、納得できるまで試行錯誤を繰り返したからこそ。19万人を超える肌に触れて培われた経験値が、商品開発にもサロンワークにも反映されています。