【フリーランスのライフスタイル】永井克憲さんがこだわる髪質改善技術の追求
シェアサロンの普及などに伴い、最近増えてきたフリーランスという働き方。「どのようにして生計を立てているのか?」興味がある方も多いはずです。そこで、実際に活躍している現役のフリーランス美容師にインタビュー。今回は、2020年の5月からフリーランスとして働いている永井克憲さんに登場していただきました。
約6年間のサロン勤務ののちにフリーランスとなった永井さん。果たして、どのようにして現在のスタイルにたどり着いたのでしょうか?
後編では、プライベート時間の過ごし方や独自の髪質改善技術などについて伺いました。
自分のペースで働くことで充実度がアップ
――――フリーランスになってよかったことを教えてください。
「自分のペースで働けることです。サロンに所属していた頃は勤務時間の制約があるなど、お店のルールに従って行動しなければいけませんでした。フリーランスは空き時間の使い方や休日、勤務時間などすべて決定権が自分にあるので、縛られることがなく自由に働くことができます。
曜日は決めていませんが、休みは週2日。その代わり、働く日は時間を決めずにお客さまに合わせて予約を受け付けています。お客さまの希望を優先して働くことができるのもフリーランスのいいところですね。たとえば最近では、コロナ禍の影響で混雑時を避けた時間帯をご希望されるお客さまが増えています。そのような方は早い時間の予約がおすすめ。僕は8時から23時頃まで予約を受け付けているので一番に来ていただければあまり他の方とかぶることなく対応ができます。
前のサロンでは最終の受付が17時だったのでかなり時間の幅が広がりました。仕事帰りでも予約ができてうれしいという声もいただきます。お客さまの対応が好きなので、サロンにいる時間は長くても苦にはなりません。勤務時間は長くなりましたが、その分しっかりと休日が取れ、空き時間も自由にできるので毎日の充実度は増しています」
今は目標の売上に向けて仕事優先の生活をしたい
――――自由な時間が増えたと思いますが、どのように過ごしているのでしょうか?
「空き時間にはSNSの更新をしたり、副業のための情報収集をしたりしています。サロンの近くに家があるので一度帰ることができるのもうれしいですね。フリーランスならではの働き方だと思います。自由な時間が増えたことはメリットですが、同時に何もやらなければ売上が確実に落ちるというプレッシャーもあるんです。そのため、空き時間は休憩時間ではなくサロン以外の仕事の時間と考えて動いています」
――――休みの日の過ごし方について教えてください。
「趣味のゲームや、ラーメン屋巡りをしてのんびりと過ごすことが多いです。また、自然と触れ合うのが好きなので花を見に行ったり、動物と触れ合ったりすることもあります。休みは取りやすくなりましたが、今のところ長期の休みを取る予定はありません。フリーランスになったばかりなので、1ヵ月先まで予約が埋まるくらいちゃんとした売上を確立することを目標にしばらくは仕事を優先したいです」
他のサロンにはないオリジナルメニューでお客さまの心をつかむ
――――フリーランスの美容師として工夫していることはありますか?
「僕にしかできないオリジナルメニューを提供しています。基本的に美容室で行うトリートメントは薬剤や方法が決まっていて、1人ひとりに合わせたやり方ができません。僕が独自に考えた髪質改善トリートメント『STIM』は、お客さまの髪質やダメージに合わせて20種類の薬剤のなかからベストなものを調合。オリジナルの薬剤と技術を駆使してここでしか実現できない美しい髪に仕上げていきます。さらに、癖に悩む多くのお客さまがオーダーしてくださるのが『STIM』を使用した髪質改善縮毛矯正『匠』、『極』、『至極』の3メニュー。すべて髪質を改善しながら癖を伸ばす施述ですが、使用する薬剤の濃度や効果、仕上がり、持続性が変わり、傷み具合やお客さまの希望によってメニューを選びます。僕にしかできない特別なメニューなので、フリーランスとしてやっていくうえでも強みですね」
――――最後に、今後の目標を教えてください。
「お客さまの美意識を高められる美容師になりたいと思っています。髪の毛がきれいになれば全体の印象も変わり、気持ちがポジティブになりませんか? そうして髪に限らず美しくいるための努力をお客さま自身が楽しんで行えるようになってほしいです。そのため、サロンでは自宅でできるケアやアドバイスも行うようにしています。オリジナルの髪質改善を通じて、サロンにいない時もお客さまがよりきれいになってくれたらうれしいです」
充実したフリーランス生活を送るための極意
髪質改善、縮毛矯正の技術を日々学んでいるという永井さん。充実したフリーランス生活を送るための極意をまとめると、下記の3つでした。
1. 空き時間を活用し情報収集を行う
2. お客さまに合わせて働く時間を決める
3. オリジナルメニューでお客さまの心をつかむ
さまざまなアプリを活用して事務作業もこなしているという永井さん。「これからも自分のペースで働くための工夫を続けていきたいです」と笑顔で答えてくれました。フリーランスに興味がある方は、参考にしてみてはいかがでしょうか?
▽前編はこちら▽
【フリーランスのライフスタイル】永井克憲さんが取り組む将来を見据えた自由な働き方>>