アシスタント美容師がスタイリストになるまで何年かかる?デビューまでのカリキュラムやキャリアパスを紹介

美容師免許を取得してはじめてサロンに就職したあとは、アシスタントという「見習い」のような立場からスタートします。

アシスタントは、サロンの仕事や施術のスキルなどを一通り学んでからスタイリストとしてデビューできるのが一般的です。では一体、スタイリストデビューまでに何年くらいかかるのでしょうか?

この記事では、アシスタントがスタイリストデビューするまでの目安となる年数や、デビューまでの道のり・デビュー後のキャリアパスなどを紹介します。

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美容師のアシスタントとは?

美容師のアシスタントとは、一人前の美容師になる前の下積み・見習いのこと。美容師の国家資格は取得していますが、まだ1人で施術を担当することができません。施術すべてを1人でできる「スタイリスト」のサポート業務や、サロンの雑務などがおもな仕事です。

詳細は下記記事をご覧ください。

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アシスタント美容師がスタイリストになるまで何年かかる?

アシスタントとして何年働けば、スタイリストになれるのでしょうか。平均的な期間は、2〜4年ほどとされています。しかし、場合によっては5年以上かかることも。サロンによって異なるほか、個人差もあるためです。

技術の習熟度によって、早い人もいれば時間がかかる人も出てくることは否めません。

苦難の時期でもある

アシスタントは、日々スタイリストの補助などの通常業務を行うだけでなく、スタイリストとしてデビューするために練習を積み重ねなければならない立場。

いつスタイリストになれるのか、というゴールが明確にならない状態で、毎日のように夜遅くまで練習し続けていると、だんだんつらくなって辞めてしまうという人も少なくありません。美容師のなかでも、アシスタント時代はとくに離職率が高いのが現実です。

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サロンの環境にも左右される

サロンによっては、きちんと新人を育成するためのカリキュラムが組まれており、早く一人前になれるようにサポートしてくれる環境が整っています。

しかし、一方で、アシスタントが足りないため実力があってもなかなかスタイリストデビューできない、というサロンもあります。

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美容師アシスタントの給与

一般的に、アシスタントの給与はスタイリストに比べて低いです。月給は15~20万円程度で、そこから税金や社会保険の自己負担分が引かれ、手取りはさらに少なくなります。低賃金かつ重労働ということで離職する人も多いです。

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スタイリストの給与は?

厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、理容師・美容師が毎月決まって支給される現金給与額の平均は、27万7,600円です。ただし、理容師のデータも含まれていることや、性別によって平均額には差があることから、一概にこの金額とは言えません。

なお、アシスタントからスタイリストに昇格すると、ベースとなる固定給に「歩合給」が加算されるのが一般的です。指名が入った際、売上に対する歩合が給料に上乗せされます。また、店で販売している商品が売れるごとにインセンティブが支給されることも。

いわゆる「カリスマ美容師」のような人のなかには、月収100万円を超えるスタイリストもいるようです。

引用元
e-Stat|賃金構造基本統計調査 令和5年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種 | ファイル | 統計データを探す
e-Stat|賃金構造基本統計調査3 一般_職種(小分類)(役職者を除く)DB | 統計表・グラフ表示

また、求人サイト「リジョブ」に掲載されている美容師の求人をもとにした、スタイリストの毎月の給与は次表のとおりです。

スタイリスト 下限 上限 平均
正社員(月給) 231,753円 410,359円 321,056円
アルバイト(時給) 1,079円 1,285円 1,182円
業務委託(月給) 269,562円 441,368円 355,465円

※2024年1月現在

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スタイリストデビューまでのカリキュラム

美容師アシスタントがスタイリストとして働けるようになるまでには、サロンごとにカリキュラムがあり、習得していかなければなりません。そこで、3年でデビューするとして、各年のカリキュラムの例を紹介します。

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アシスタント1年目

ほやほやの1年目には、接客の基本やマナーを身につけるところから始まり、カウンセリングのやり方を学んでいきます。さらに、シャンプー・トリートメント・カラー塗布の基礎から応用まで身につけ、ブローやスタイリングの技術も習得します。

アシスタント2年目

2年目になると、パーマの基本から学び、デジタルパーマ・縮毛矯正といった特殊パーマの技術を身につけることが可能です。基本的なカット技術も磨いていきます。サロンによっては、和洋のセット技術・着付け・メイクについても学ぶことも。

アシスタント3年目

3年目には、ほとんどのことができるようになっているでしょう。2年目で基本のカットを学んでいるため、3年目になると、ショート・ミディアム・ロングといった髪の長さごとにカットの応用技術を習得します。

昇格試験(技術試験)への合格が必要

それぞれの段階で指導やチェックが行われるほか、最終的にはカットモデルに対して、接客からスタイリング、仕上げまでの一連の流れを実践する昇格試験が行われます。

オーナーや店長などが審査員になり、接客のやり方・技術力・スピード・トレンド感・モデルに合ったスタイリングができているかなどの項目が判断基準に。

総合的に見てスタイリストとして認められるかどうかが審査・評価され、試験に合格すれば晴れてスタイリストになれます。

独自基準を設けているサロンも

スタイリストデビューにあたり、施術を行ったカットモデルの人数や、所定の研修カリキュラムを修了しているかなど、サロン独自の基準が決められていることもあります。

また、昇格試験はなく、一定期間アシスタントをすれば自動的にスタイリストになれるというサロンもあるので、サロンの規定を確認しておきましょう。

美容師のキャリアパス

美容師のキャリアは、アシスタントから見事スタイリストになれたらそれで終わり、というわけではありません。そこで、スタイリスト昇格後のキャリアパスについて見ていきましょう。

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チーフ・主任

スタイリストとして働くなかで、チーフや主任などの役職を目指す方法があります。役職に就けば、キャリアが開けるだけでなく、昇給や手当にも期待できるでしょう。

トップスタイリスト・ディレクター

スキルが向上していくと、トップスタイリストやディレクターのポジションも狙えます。オリジナルのヘアスタイルを生み出す力がつき、指名も増え、サロンへの影響力も高まっていくでしょう。

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マネージャー・店長

サロンの規模や経営方針などによっても異なりますが、マネージャーや店長といった、店の経営に関われる幹部としての活躍も目指せます。

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独立

スタイリスト昇格後は、同じ店舗でさらに上の役職を目指す道があるほか、独立してサロンを開業したり、フリーランス美容師として働いたりする方法があります。

以下でこの2つについて詳しく見ていきましょう。

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サロン開業

独立してサロンを開業する場合、サロンのコンセプトやメニュー・内装・外装など、すべて自分好みのお店づくりが可能です。うまく軌道に乗れば、お店で雇われているときよりも高収入になる可能性があります。

ただし、オープンまでに多額の資金を要し、毎月経費も掛かるため、お金や経営・集客などについてしっかり理解を深めておくことが大切です。

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フリーランス|業務委託・面貸し

独立後、自分で店舗を持たずにフリーランスとして働く人も少なくありません。フリーランス美容師は、サロンと業務委託契約を結び、サロンに来たお客様を担当したり、サロンのセット面を借りる面貸しという方法で、自分のお客様を施術したりするのが主流です。

どちらも雇用関係を結んでいるものではないため、自分の都合に合わせた働き方ができます。

業務委託の場合の収入は、売上に対し40〜60%程度を受け取れるのが一般的。面貸しは、サロンに利用料を支払い、それ以外が自分の収入になります。

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目指せスタイリスト! 自分に合ったサロンはどうやって探す?

アシスタントは、スタイリストになるための下積み期間です。いかにスキルを身につけられるかで、スタイリストとしての自身のキャリアにも影響するため、自分に合ったサロンに入社することが大切です。

以下で、サロンの探し方について紹介しますので、将来について考えながら求人を探しましょう。

就職・転職エージェントを利用する|美容業界に強いエージェントがおすすめ

就職・転職エージェントは、アドバイザーに相談しながら就職・転職活動が進められます。希望や適性にマッチした求人紹介を受けたり、書類作成や面接対策などをサポートしてもらえるのが特徴です。

ただし、履歴書などはエージェントを通して先方に送られるため、面接や内定までに期間を要する可能性があります。

エージェント会社は多数あるため、美容業界に強いエージェントを利用しましょう。

求人サイトで探す|美容業界に強い求人サイトがおすすめ

求人サイトは、多くの求人のなかから、希望条件に合う求人に絞って検索・閲覧・応募が可能です。好みの求人が見つかれば、スムーズに応募まで進められます。スマホやパソコンから、手軽にアクセスできるのは利点といえるでしょう。

数ある求人サイトのなかでも、美容業界に特化している「リジョブ」がおすすめです。リジョブには、美容師の求人を豊富に掲載しており、未経験歓迎の求人も多数あります。

美容師の履歴書で気をつけたいポイントとは?

履歴書は、先方から指定がなければ手書き・PC作成のどちらでも構いませんが、手書きの場合は丁寧かつ正確な字で記入しましょう。誤字や脱字・略称・略語などはNGです。ミスをした場合は、新しい紙にはじめから記入しなおしてください。

履歴書のなかでも志望動機は、どのサロンも重視している項目です。美容師を目指した理由や、そのサロンでなければならない具体的な理由を述べ、入社したいという熱意を伝えましょう。

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美容師が面接で好印象を与えるには?

面接では、服装やマナーなどが見られます。第一印象をよくするためにも、清潔感のある装いで、言葉遣いや姿勢にも気を配りましょう。基本的にはスーツを着用し、私服OKでもオフィスカジュアルの範囲で、TPOをわきまえたものを着用してください。

ヘアスタイルなどにトレンドを取り入れたり、サロンの雰囲気に合ったアイテムを身につけたりするのがおすすめです。

面接での質問は、自己紹介や美容師ならではのものがあります。以下の記事も参考に
しながら自分なりの回答を考えておくと、スムーズな受け答えができるでしょう。

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美容室の面接にふさわしい服装とは?髪型のポイントやそのほかの身だしなみについても紹介

美容師アシスタントとしての下積みを乗り越え、一流スタイリストを目指そう

アシスタント期間は平均すると2~4年程度で、一人前のスタイリストになるために基礎から応用まで学んでいきます。サロン差や個人差もあるので、少しでも早くスタイリストデビューしたいなら、環境の整ったサロンを選ぶことが大切です。

自分の学びやすい環境で先輩たちからさまざまなことを学び、しっかり自分のものとして落とし込んで、活躍できる美容師になりましょう。

これからスタイリストデビューを目指す人には、「リジョブ」でのサロン探しがおすすめです。

リジョブには、アシスタント・スタイリスト・店長など役職を選べる条件のほかにも、「未経験歓迎」「研修制度あり」「資格取得予定者」など、これから美容師としてキャリアを築く人にぴったりの条件が豊富にあります。

また、転職満足度※98%と、リジョブを通じて転職した人の評価が高いサイトでもあるため、スタイリストとしてキャリアアップを目指す人にもぴったりです。

ぜひリジョブをチェックして、自分に合ったサロンを見つけてください。

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