セラピストが看護師資格を持つ4つのメリット|看護師におすすめしたいセラピスト資格を紹介!

近年、医療分野ではアロマセラピーへの注目が高まっています。アロマセラピーとは、「アロマ(香り)」と「セラピー(療法)」を合わせた言葉で、植物から芳香成分を抽出したエッセンシャルオイル(精油)を用いて、心身の健康を目指す植物療法のことです。

アロマセラピーへの関心が一般の方々の間でも高まっており、セラピスト全体に対する理解も広まっています。日本の医療や介護の現場でも、セラピーが積極的に活用されるようになっています。日本では、美容や娯楽目的のものとして認識している人が多いですが、海外ではセラピストも医療のために積極的に使われている国もあります。

このようにアロマセラピストはサロンだけでなく医療現場でも求められているため、看護師資格を持つセラピストが重宝されることも多いです。そこでこの記事では、アロマセラピストが看護師の資格を持つメリットや、おすすめのセラピスト資格をご紹介します。

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セラピストが看護師資格を持つ4つのメリット

セラピーはアロマだけでなくリンパや血管の流れ、神経など幅広く人体へ影響を与える技術です。最近は心や体の健康を目的として利用する方も増えてきています。そのため、セラピストが看護師資格を取得すれば、仕事で非常に有利になります。ここでは、看護師資格を取るメリットを4つご説明します。

①医療の知識が理解を助ける

まず、看護師資格取得に向けて培う医療の知識は、自分自身のセラピーへの理解を深めることにつながります。認定資格を取得するためには、セミナーへ参加したり自主的に試験勉強をしたりする必要がありますが、それらを通じてセラピーのより専門的な知識を身につけることができるのです。

②病院での経験を活かした施術ができる

看護師としての経験が施術にすぐ活かせるという点も、看護師資格を取るメリットと言えます。セラピーが体にもたらす作用など、セラピストとして基礎知識をもう一度復習できるだけでなく、医学的な視点で疾患や症状に与えるセラピー効果を理解することができます。

③お客様の信頼を得やすい

看護師資格のために身についた専門的な知識は、お客様が服用している薬や受けている治療、また心身の状態に合わせて、どのようなセラピーを施すべきか判断するときに非常に役に立ちます。そのため看護師資格を持っていると、お客さまにより安心して施術を受けていただくことができます。

④キャリアアップに活かせる

活躍しているセラピストの中には、自分でサロンを開業している人もいます。自分のサロンを開けば、よりフレキシブルに働くことができるだけでなく、得意客が付けば収入の大幅な増加も期待できます。将来独立することを視野に入れている方にとって、看護師資格を持っていると自信にもなりますし、資格があることを強みにもできます。

看護師におすすめしたいセラピスト資格を紹介!

それでは看護師資格を活かしてセラピストを目指す方は、どのような資格を取得すればよいのでしょうか。ここでは看護師におすすめのセラピスト資格を4つご紹介します。

日本統合医学協会|メディカルアロマセラピスト

この資格は、人間の身体の仕組みや基礎医学の知識、アロマが心体に及ぼす影響などを審査します。より医学的な視点でアロマセラピーを理解し、症状に対する精油の作用やトリートメントの方法を実践することを目的としています。医療機関などで役に立つトリートメント技術と知識を証明する資格です。協会が運営する認定校修了者に受験資格が与えられます。この協会は、他にもアロマに関する検定をいくつか行なっています。

たとえば、メディカルアロマ検定は、消化器系、呼吸器系、整形外科系、婦人科系の不調に使われる精油20種や症状別のブレンドなどの応用知識を測る検定です。

また、メディカルアロマインストラクター資格は、症状に合わせた精油の調合や健康アドバイスに加えて、メディカルアロマ教育の専門家として、アロマの幅広い利用方法を一般の方に説明できる技術を証明する資格です。精油30種やメディカルハーブ30種に関する知識、だけでなく基礎医学や心理学、ボランティア概論まで幅広く学ぶことができます。

日本医療リンパドレナージ協会|医療リンパドレナージセラピスト

医療リンパドレナージセラピストとは、医師の診断・指示に基づいて、生活指導や複合的理学療法(リンパ浮腫の保存的治療法)により、治療を行なう施術者のことです。

当協会は、複合的理学療法の知識と技術が習得できる講習会を開催、次世代の医療リンパドレナージセラピストを養成しています。具体的には、3つのレベルに分かれた養成講習会と4種類の継続研修があり、協会認定の教師や臨床経験豊かな専門医などから質の高い教育を受けることができます。

日本アロマセラピー学会|日本アロマセラピー学会認定臨床看護師

日本アロマセラピー学会認定看護師は、日本アロマセラピー学会の認定資格です。「JSA基礎認定試験」に合格すると認定の申請ができます。学会認定看護師の資格を取れば、医者からの指示に基づきアロマセラピーの施術を治療と並行して行なうことができるようになります。患者さんの状態に合った精油を選び、足浴や手浴、マッサージなどの手法を用いることで、苦痛軽減やリラックス効果をもたらすことが期待できます。

この協会は、JSAトリートメント認定資格も主催しており、臨床現場でのアロマセラピーの知識やトリートメントの技術を認定しています。この資格は、アロマセラピストとしての営業を認めるものではありませんが、患者さんのケアを行なう際に役立つ資格です。

THAC医療従事者研究会|リンパ浮腫セラピスト

THAC医療従事者研究会によると、リンパ浮腫で困っている患者さんの数に対して、適切な対応ができるセラピストは圧倒的に不足しているといます。そこで、この研究会では臨床ですぐに活用できる知識・技術の習得を目的とした研修会を開催しています。当講座は、「医師」「看護師」「理学療法士」「作業療法士」「あん摩マッサージ指圧師」のそれぞれ専門領域の有国家資格者限定の講座です。

セラピストとして認定されるためには、33時間の座学研修と67時間の実技研修を受講し、それぞれの試験に合格する必要があります。座学研修では、「がんのリハビリテーション研修・新リンパ浮腫研修」に参加し、THACの講座では実技研修をおもに学ぶことができます。

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このように、アロマセラピーに関係する資格は、基礎的な知識や技術を修得するものから、仕事にすぐ活かせるものまでさまざまな種類があります。資格取得を目指す際に講座選びで迷っている方は、資格を取る目的をはっきりさせることが重要です。

また、セラピー講座には、おもに通学と通信、2つの学習スタイルがあります。通信講座は気軽に始められるメリットがある一方、仕事や家庭のことで忙しくなるとどうしても勉強を後回しにしてしまいがちです。通学講座では、経験豊富な講師から直接指導してもらうことで正しい知識を効率的に身に付けることができ、同じ夢を持った仲間と出会うこともできます。ただし、初期費用や講座探し、授業に出るための時間の確保など、始めるにあたっていくつかハードルがあります。

取得した資格を本格的に仕事に活かしていきたい場合は、あらかじめスケジュールが決まっている通学スタイルのほうが効率よく学習を進められます。自分自身の生活スタイルに合った、無理のない学習スタイルを選ぶとよいでしょう。

セラピーでは、医療行為だけでは完全に取り除くことができない、患者さんの身体の痛みや精神的な不安を和らげることができます。特に、介護現場では認知症の患者さんや体に麻痺のある方、さらにその家族が抱えるストレスを効果的に鎮静化できる大きな長所があります。

メディカルセラピスト、ナースセラピストを目指している方や、既にセラピストとして働いていてキャリアアップを目指している方も、ぜひこのページを参考にして自分の目標に合った資格や講座を探してみてください。

出典元:
内閣府認証 特定非営利活動法人 日本統合医学協会
日本医療リンパドレナージ協会
一般社団法人日本アロマセラピー学会
http://www.aroma-jsa.jp/news/20160215.html
一般社団法人THAC医療従事者研究会

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