男性でもアイリストになれる?アイリストに必要な資格や男性がアイリストになるメリットを紹介

かつては女性しかしていなかったまつ毛エクステ(まつエク)やまつ毛パーマなどの施術を受ける男性が、近年少しずつ増えてきています。しかしまつエクなどの施術をするアイリストは、いまだに女性が多いイメージです。まつエクの施術を受けるだけではなく、施術する側であるアイリストにも男性はいるのでしょうか。

この記事では、男性アイリストの需要や必要な資格、求人応募の際に気を付けたいポイント、男性がアイリストになるメリットについて解説します。

なお、「アイリスト」は有限会社ローヤル化研によって商標登録されているため、無断で「アイリスト」を名乗ることはできません。

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男性アイリストの需要は増えている

男性にまつエクが普及するにつれ、男性アイリストの需要も増加しています。

男性のお客様は、女性アイリストに施術を受ける際に「男性なのにまつエクをするのか」と偏見を持たれるのではないかと不安に感じがちです。そのため、同性である男性アイリストなら、そうした心配なく、リラックスして施術を受けられると考える人が多いようです。

また、美容師として働きながら、まつエクの技術を習得して活躍している男性アイリストもいます。

男性向けのまつエクサロンが増加

スキンケアやネイルケアが男性の間でも徐々に定着しつつあるように、今後は目元ケアに対する男性の関心もさらに高まっていくと考えられます。

今はまだまつエクサロンのお客様は女性が大半を占めていますが、大都市では男性専用のアイラッシュサロンもオープンし始めており、男性の目元ケアへの需要が高まってきていると考えられるでしょう。

美容関連に特化した求人サイト「リジョブ」には、「男性歓迎」のアイリスト求人も数多く掲載されています。ぜひ一度チェックしてみてください。
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アイリストになるのに必要な資格とは

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アイリストになるためには、国家資格である美容師免許の取得が必須です。

以前は、アイリストは特に資格を必要とされる職業ではありませんでした。しかし、まつエク施術による健康被害が増加したため、2008年3月以降は美容師免許を持っていることが必須条件となっています。

引用元
厚生労働省|まつ毛エクステンションによる危害防止の徹底について
厚生労働省|まつ毛エクステンションによる危害について

美容師免許を取得するためには、厚生労働省が指定した美容師養成施設を卒業し、年2回行われる美容師国家試験に合格する必要があります。

美容師免許の取得方法やその他の必要資格については、以下の記事も参考にしてみてください。

関連記事
美容師の資格と取得方法を紹介|キャリアアップに役立つ資格5選
アイリストとは?どんな資格が必要なの?|やりがいや向いている人などを徹底解説!

民間資格を取得すれば技術や知識の証明にも

アイリストとして活躍するために、美容師免許以外の資格は必須ではありません。しかし専門の資格を持っていることで、技術の証明にもなります。

ここではアイリストの資格試験を開催する団体や協会を4つ紹介します。

日本まつ毛エクステンション認定機構 技能検定試験

日本まつ毛エクステンション認定機構は、正しく安全なまつエクの技術・知識・商材を追及し、普及を目指す団体です。

技能検定試験は「安全技術師」「まつ毛エクステンション3級」「まつ毛エクステンション2級」「まつ毛エクステンション1級」「認定講師」の5段階で構成され、美容師免許を取得済みもしくは美容養成校に在学中の学生のみ受験が可能。

現在は認定スクールでの検定を行っているため、検定受験希望者は事務局への問い合わせが必要です。

引用元
一般社団法人日本まつ毛エクステンション認定機構|技能検定試験

日本アイリスト協会(JEA) 技能検定試験

日本アイリスト協会(JEA)は、急激な成長を遂げているまつエク業界において、消費者保護と業界の健全な発展を目的とする協会です。

「3級 JEAベーシックライセンス」「2級 JEAスタンダードライセンス」「1級 JEAプロフェッショナルライセンス」の技能検定試験のほか、「認定講師試験」や「JEA衛生管理士資格講習」も開催しています。

2級と1級は合格時にライセンスも付与されますが、有効期間は1年間です。ライセンスを保持し続けるには協会会員資格の更新が必要となり、未更新の場合はライセンスを失効してしまいます。

引用元
一般社団法人日本アイリスト協会|JEA技能検定試験概要

日本ラッシュアーティスト協会(JLA) 技術評価試験

一般消費者に安全・安心・安定したまつエクが提供できる環境構築を目指している協会です。海外にも支部を持ち、海外での資格認定試験も開催しています。

開催している「技術評価試験」はまつエクの正しい知識と技術を持つプロフェッショナルを育成するための試験であり、LEVEL1からLEVEL5までの5段階となっています。LEVEL3以上を受験する場合は、受験するLEVELに応じた実務経験が必要です。

引用元
JLA一般社団法人日本ラッシュアーティスト協会|資格認定 5STAR 技術評価試験

NEA日本まつげエクステ協会 プロアイリスト検定

「まつげエクステが100年続く美容技術に確立する」ことを理念として活動している協会です。

検定試験では、安全衛生面の管理が求められるのはもちろんのこと、美しさと施術後数週間経ってもバラつきのない繊細さを追求した高度な技術力が重視されています。

3級・2級・1級・認定講師の4種類を開催しており、飛び級はできないため、3級から順を追って受験する必要があります。

引用元
NEA日本まつげエクステ協会|検定試験 プロアイリスト検定

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男性がアイリストになるメリット

男性がアイリストとして活躍する場合のメリットを3つ紹介します。ひとつずつ詳しくみていきましょう。

男性ならではの提案やデザインができる

男性アイリストにとって、男性目線でのデザイン提案やアドバイスができることは大きな強みのひとつです。

男性目線のかわいいを求めている女性は多く、男性の視点からまつエクのデザインやアドバイスができる男性アイリストは、非常に貴重な存在といえます。

また、感覚だけではなく理論や構造から「かわいさ」を説明できたり、マニアックなほどに薬剤や商材の知識を追求して施術に活かしている人もいるようです。

男性のお客様が施術を頼みやすい

仕事での印象アップや目元のコンプレックス解消のために、まつエクを希望する男性が増えています。しかし、アイリストもサロンの客層の大半も女性のため、男性客は足を運びづらかったり施術を頼みにくかったりしてしまうことも。

そんななか、まつエクを希望する男性客が気後れせず施術を受けられる環境を提供し、男性の美容ニーズに応える重要な役割を担うことができるでしょう。

他のサロンと差別化ができる

男性アイリストはまだ少なく、その在籍自体が他店にはない特色となり、独自性を高めるポイントにもなります。地域によっては、男性アイリストが在籍するサロンがごく一部に限られている、あるいは全くない可能性もあるでしょう。

そのため「男性アイリストが提供するメンズまつエク」や「男性目線でつくる”かわいい”デザイン」といった、男性アイリストならではの魅力を全面に押し出すブランディングを打ち出すことも可能です。

アイリストに向いている人とは

アイリストの仕事では、一日中同じ作業を繰り返すこともあります。そのため、集中力が途切れてしまう人や同じ作業を続けることに苦痛を感じる人は、アイリストに向いているとはいえません。

では、どのような人ならアイリストに向いているのか、その特徴について詳しく解説します。

おしゃれや流行に敏感

美容業界は流行の移り変わりが早いので、ファッションやおしゃれの最新トレンドにアンテナを張って自らおしゃれを楽しみ、豊富な知識を持っている人は、アイリストという仕事に向いていると言えます。

まつげパーマやまつエクの施術を受けに来るお客様の多くは、美容への関心が高く、ファッションや美容の流行に敏感な人が多いため、豊富な知識はお客様との円滑なコミュニケーションに役立ち、リピーターの確保にもつながりやすいです。

細かい作業が好きで長時間集中できる

まつげパーマやまつエクなどの施術は、お客様の目元近くで細かい作業を行うため、緻密さと正確さが要求されます。また、1回の施術時間が長い傾向があるうえ、1日に何人もの施術を行うことがあるため、集中力も必要です。

もともと細かい作業が得意な人は、アイリストの仕事でも手先を器用に動かし、緻密な作業をこなすことができるでしょう。持ち前の集中力を発揮し、長時間の作業も効率よく進められるはずです。

向上心が高く努力ができる

プロのアイリストとして活躍し続けるためには、知識や技術を取得し続ける意欲と、高い向上心が必要です。向上心が高いほど最新技術を取り入れた施術や、クオリティの高い施術を提供できるため、お客様の心をつかむ人気のアイリストになれるでしょう。

また、まつエクは常に新しい施術方法やトレンドが登場するため、新しい知識の吸収やクオリティの向上に努力を惜しまない人が向いています。

人と話すのが好き

アイリストは施術前のカウンセリングや施術中の会話を通じて、お客様の心をつかむ接客が求められます。お客様の不安や緊張を和らげ、悩みや要望を聞き出すためには、コミュニケーション能力と傾聴力が欠かせません。

また、人を喜ばせることが好きな方もアイリストに向いています。お客様を美しくするサービス業であるアイリストにとって、お客様の笑顔は仕事の原動力になります。

アイリストの平均的な給料は?

厚生労働省による職業情報提供サイトjobtagによると、美容師やメイクアップアーティストなど美容師免許を必須とする職業の全国平均年収は約330万円です。

引用元
job tag:美容師 – 職業詳細

この年収額にはアイリスト以外の職業も含まれますが、美容師免許を必要とする職業の平均年収額として、およその目安とはなるでしょう。

ちなみに求人サイト「リジョブ」に掲載されていたアイリストの正社員求人の月収は下記の通りです。

正社員 月給下限 月給上限 平均
スタッフ 213,096円 406,101円 309,599円
店長(候補) 246,756円 455,298円 351,027円

※2024年1月現在

実際の額面は、サロンの規模や経験年数、役職や歩合の有無などによっても変動します。サロンによっては資格取得など手当を充実させていることもあるため、求人内容をよくチェックしましょう。

関連記事
アイリストの給料はどれくらい?相場や収入UPを狙える方法を紹介

男性アイリストが気をつけること

需要が増えてきているとはいえ、男性アイリストはまだ珍しい存在です。メンズ専門サロンでない限り、一緒に働くスタッフもお客様も、女性であることが多いでしょう。そんななかで、男性アイリストが気を付けたいことを2つ、解説します。

サロンを探す時は「男性スタッフ在籍」「男性歓迎」などが書かれているか確認する

男性アイリストが活躍するためには、サロンの受け入れ体制が整っていることが重要です。

サロンによってはホームページなどで「男性スタッフ在籍」と明示し、施術するアイリストが男性である可能性をお客様へ事前にお知らせしている場合もあります。

求人に応募する際は、男性アイリストの在籍状況や、求人情報に「男性歓迎」と明記されているかどうかを確認することで、男性アイリストが働きやすい環境かどうかを判断できるでしょう。

女性に施術する場合は接客態度に注意する

女性が多く訪れる環境では、些細な動作や気配りにも注意が必要です。お客様のなかには、施術担当が男性というだけで威圧感を感じてしまう人もいるかもしれません。施術を担当する場合には、ツイザーなどの道具はなるべく物音を立てずに扱うなどの工夫をしましょう。

些細な動作にも心配りを徹底し、女性的な気配りや物腰の柔らかさを意識した接客態度を心がけることが大切です。

男性のアイリスト求人の探し方

男性アイリストの求人の探し方について「転職エージェント」と「求人サイト」の2つの方法について詳しく説明します。

転職エージェントを利用する

転職エージェントは、求人紹介から必要書類の添削、面接アドバイスまで、転職に関するさまざまなサポートを提供するサービスです。エージェントに登録すると、専任のアドバイザーがつき、希望の職種や収入などの条件をアドバイザーに伝えることで、条件に合った求人を紹介してもらえます。

なかには、美容業界に特化した転職エージェントも存在します。

求人情報サイトで検索する

求人情報サイトは、スマホやパソコンから手軽に利用可能なうえ、自分の希望の条件に絞って検索・閲覧・応募ができるため、自分のペースで求人を探したい人に適しています。

数多くの求人サイトが存在しますが、アイリストの求人を探す場合は、美容関連に特化したサイト「リジョブ」がおすすめです。

「リジョブ」は絞り込み項目が充実しているため、自分の条件にあった求人を探しやすく、企業側からスカウトが来ることもあるため、好みの求人に積極的にアプローチすることが可能です。

男性アイリストが面接を受けるときのポイント

男性アイリストが面接を受ける際に気を付けるべき3つのポイントを、それぞれ詳しく解説します。

関連記事
アイリストの面接では何を聞かれる?チェックされる点や身だしなみ・持ち物も解説

清潔感のある身だしなみを心がける

面接では、サロンから私服での参加を求められる場合があります。その際は、シワのない白いTシャツにジャケットをあわせるなど清潔感のある服装を心がけましょう。

アイリストは、お客様との距離が近い職業であるため、ニオイに対する身だしなみも必須です。また、伸ばしっぱなしの爪やヒゲも印象が悪くなります。キレイに整えておくことを心がけましょう。

面接に必要な持ち物を確認する

アイリストの面接では、履歴書や職務経歴書などの応募書類の持参が必要です。面接時にメモを取るために、筆記用具や手帳なども用意しておくと良いでしょう。

また、アイリスト経験者の場合は、面接で技術チェックが行われることもあります。サロンによってはツイザーやグルーなどの施術道具の持参を求められる可能性もあるため、事前に確認しておくことをおすすめします。

笑顔でハキハキと受け答えする

面接では、面接官だけでなく、サロンのスタッフにも笑顔で挨拶することが重要です。入社後は、その場にいるスタッフ全員が仲間になるので、好感を持たれるような振る舞いを意識しましょう。

また、アイリストはお客様にカウンセリングや施術内容の説明をするため、面接官との会話でもハキハキと受け答えができるかどうかがポイントとなります。早口すぎたりたどたどしかったりすると、接客時の話し方に不安を抱かれるかもしれません。

志望動機を伝える時のポイント

履歴書でも採用面接でも、必ずと言っていいほど聞かれる質問が「志望動機」です。これは自分の熱意を伝えるチャンスでもあります。

ここでは志望動機を伝える際のポイントを3つ、それぞれ詳しく紹介します。

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アイリストが志望動機として伝えたいことは?NGの志望動機や例文も紹介

伝えたいことを明確にする

志望動機を考える際は、伝えたいことを明確にすることが大切です。多くを詰め込みすぎると、かえって伝わりにくい内容になってしまいます。

一度読んだり聞いたりしただけで伝わる志望動機にするためには、特に伝えたいことをピックアップして焦点を絞り込むことが大切です。

「なぜアイリストを目指したのか」「アイリストとしての目標や将来のビジョン」「入社後に活かせる接客スキルや施術の技術」「なぜそのサロンでなければならないのか」のなかから、自分の熱意を伝えやすい話題を選ぶことをおすすめします。

結論から伝える

志望動機を書く際は、まず結論を述べることが重要です。

結論が後回しになっていると、論理的思考力が不足していると判断されかねません。特にアイリストはコミュニケーション能力が求められる職業であるため、志望動機の書き方も重要な評価ポイントになるので、注意深く作成しましょう。

具体的なエピソードを添える

志望動機を作成する際には、そのサロンへあこがれたきっかけや、目元ケアの重要性を実感したエピソードなど、具体的に自分自身が体験したエピソードを交えて説明すると効果的です。ただし、他のサロンに対する批判にならないよう伝える配慮を忘れずに。

志望動機を作成するには、他社ではなくその会社を選んだ理由や自分の強みを活かせることを明確にし、それを根拠づける具体的なエピソードを添えられると良いでしょう。

男性ならではの強みを活かしてアイリストを目指そう

男性アイリストの数はまだ少ないですが、需要は確実に増えてきています。男性ならではの視点や強みを活かし、アイリストとして活躍していきましょう。

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