美容師がブランクで悩む理由とは? おすすめのカット講習・スクールを紹介
美容師として働いていた人が仕事を辞め、しばらく経ったのちにまた美容師として働きたいと考えた場合、ブランクが気になるケースも多いことでしょう。「カットやパーマの技術が落ちているのでは」「そもそもブランクがあると採用が厳しいのでは」など、不安は尽きません。
そこで、カットの講習を受けられると安心です。具体的な講習やスクールを紹介するので、現場復帰したい人はぜひ活用してください。
美容師がブランクで悩む理由とは?
はじめに、美容師のブランクについて、どれくらいの年数のことをいうのか、またブランクによる悩みの理由はどんな点なのかを解説します。
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ブランクと呼べるのは何年まで?
美容師のブランクとはどれくらいの期間のことなのでしょうか。実は、期間の明確な定義はありません。状況などによって、1~2年で復帰を考える人もいますし、5年や10年経ってから美容師に戻る人もいます。
「〇年以上経ったからNG」「〇年したら免許が無効になる」というような決まりはありません。年齢制限もなく、人手不足かつ人材育成が大変な美容業界では、経験者は重宝されやすいでしょう。
ブランクありの美容師はどんなことで悩んでいるの?
では、ブランクを持つ美容師の悩みとはどんな点なのかを見てみましょう。
1. カット技術に自信がない
1つ目は、しばらく現場を離れていたため、カット技術に対する自信が失われているという悩み。
ハサミを動かしていない期間が長くなると、「手がうまく動かないのではないか」「カットのやり方を忘れてしまっているのでは」「お客様の要望通りの髪型をつくれないかも」などの不安を感じる人も多いようです。
2. 美容師としての勘への不安
2つ目は、美容師としての勘を取り戻せるかという悩みです。現役の頃にはてきぱき動けていた人でも、ブランク後は仕事が元通りできるかどうか気になります。
「流行りのスタイリングがわからない」「時代のニーズに合う施術が自分にできるのか」など、ブランクが長ければ長いほど心配ごとは尽きません。
カット技術を学び直すにはどうすればいいの?
ブランクのある美容師のなかでも不安を感じる人が多い、カット技術を学び直すにはどうすればいいのでしょうか。3つの手段を紹介します。
1. カット講習やセミナーを受講する
まず、ブランクありの人を対象にしたカット講習やセミナーを受講する方法。復職を目指す人向けにサロンが開講しているケースや、美容メーカーなどが主催しているケースがあります。
グループ制やマンツーマンなどさまざまなやり方がありますが、講師から直接指導やアドバイスを受けながら技術を取り戻せるのがメリット。プロから先端の技術やトレンドを学び、スキルを改めて磨きましょう。
2. オンラインサロンで学ぶ
次に、外に出向いて学ぶのではなく、インターネット上で開催されているオンラインサロンで動画を見ながら勉強する方法です。在宅で学べるので、移動の時間や交通費を節約できます。
定額制でコミュニティに参加し、リアルタイムで動画講習を受講するのが一般的です。内容や金額などはさまざまですが、有名な美容師などが講師を務めます。
3. 動画で学ぶ
最後は、YouTubeなどの動画サイトやアプリで公開されているカットの動画を見ながら学ぶ方法。リアルタイムで質問できないため理解しにくい部分もあるかもしれませんが、無料かつ自分の好きなタイミングで視聴できることがメリットです。
おすすめのカット講習・スクール3選を紹介
つづいて、ブランクありの美容師におすすめのカット講習やスクールを紹介します。
フランベール|カットスクール
フランベールのカットスクールは、ブランクを持つ美容師向けに開講されており、基礎から学べるスクールです。レッスンは全4回で、ベテランスタイリストの講師からカット技術を教えてもらえます。
復習のような感覚で実践しながら受講でき、1回あたり5人以内の少人数制のため、わからないことなども質問しやすいです。
引用元
フランヴェール|カットスクール
スルスムコルダ|スタイリストさん向けのカット講習
スルスムコルダがスタイリスト向けに行っているカット講習は、人それぞれに異なる悩みを持っていることに着目し、マンツーマンで実施されていることが特徴。3時間×3回のコースです。
ブランクの人に限定せず、苦手なカットがある・スタイリングできるデザインの幅を広げたいなどの美容師に対して行われています。気になる人は無料相談してみてはいかがでしょうか。
引用元
スルスムコルダ
スルスムコルダ|カット講習
日本カットアカデミー|オンラインカットコース
カット教育の専門機関、日本カットアカデミーが開催するオンラインカットコース。美容師初心者はもちろん、どんなに長いブランクがある人でも、数カ月で自信を持って施術ができるようになると評判です。
担当講師からマンツーマンで学べます。今までしたことのないカットもパッと切り方が頭に浮かぶような理論などを習得でき、20~70代まで世代や経験を問わず多くの美容師に支持されている人気講習です。
引用元
日本カットアカデミー
日本カットアカデミー|特別説明会申し込み
ブランクありでの復職に不安がある場合には?
ブランクを持つ美容師がそれでもまだカットや復職に自信を持てない場合には、「ブランクOK」の言葉があるサロンを選ぶほか、いきなりスタイリストに戻るのではなく、アシスタントやレセプション業務で復帰する方法があります。
また、カラーをメインに行う「ヘアカラー専門店」やヘアメイクを担当する「結婚式場」など、カットなしで美容師の免許を活かせる職場で働くのもよいでしょう。
ブランクOKなサロンはどうやって探す?
美容師への復帰の際は、ブランクOKのサロンをどのようにして探せばいいのでしょうか。
就職・転職エージェントを利用する|美容業界に強いエージェントがおすすめ
求人情報の紹介や応募時のアドバイスなどを行ってくれる、就職・転職エージェントを利用する方法です。求職活動成功のノウハウを持っており、アドバイザーが親身になってサポートしてくれます。美容師の転職には、美容業界に強いエージェントがおすすめです。
求人サイトで探す|美容業界に強い求人サイトがおすすめ
求人情報がまとめて掲載されているサイトを利用する方法です。「ブランクOK」「ブランクあり」といった条件やキーワードで検索してみましょう。多数の求人のなかから、ブランクを持った美容師でも活躍を目指せる職場が表示されます。
美容師が転職する場合、美容系に強い「リジョブ」などの求人サイトで探すとよいでしょう。
ブランクがある美容師が履歴書で押さえておきたいポイントとは?
ここでは、ブランクを持つ美容師が応募時に履歴書を作成する際のポイントを押さえましょう。
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基本的な書き方をおさらいしよう
書き方の指定がない場合、手書きでもパソコン入力でもかまいません。しかし、特に手書きの際は、以下のような点に注意して作成してください。
・文字を丁寧に書く
・修正ペンや二重線を使っての書き直しはNG
・見直しを行い、誤字脱字がないようにする
・間違えたら新しい用紙に書き直す など
志望動機でブランクがあることをうまく伝えるには?
履歴書のうち、志望動機の欄は応募先から重視されやすいです。美容師の志望動機では、美容師になった理由やその職場で働きたい理由、応募先にどのように貢献するつもりかなど、自分なりのエピソードや入社したいという熱意を伝えましょう。
なお、ブランクがある経験者の場合には、ブランクの理由や期間中の過ごし方を伝えるとともに、前向きな志望動機や在職中の実績などをアピールするとよいでしょう。
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「どんな美容師になりたいか」はどう書く? 例文と面接での回答例を紹介|よく聞かれる質問とは?
美容師がサロンでの面接で好印象を与えるには?
美容師の採用面接でのポイントもチェックしましょう。
・よく聞かれる質問に答えられるように練習しておく(前章の「志望動機」と同じような内容などが聞かれやすい)
・シワのないスーツやシャツ、ブラウスを身につけ、髪型やメイクなどの身だしなみを清潔に整える
・あいさつや受け答えはハキハキと行う
・受付時や待っている間なども見られていることを意識し、態度に気をつける など
また、面接の最後に何か聞きたいことはないかを企業側から尋ねられること(逆質問)が多いため、内容を考えておいてください。
ブランクからの復帰の際は、同様の立場のスタッフがいるかを聞いたり、ブランク期間中に取った資格があれば活かせるかどうかを尋ねたりするとよいでしょう。
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自分に合った講習やセミナーを受講してカット技術のスキルを磨こう
美容師がブランクで悩む理由としては、きちんとカットができるか、美容師としての勘を取り戻せるかなどの不安が多いです。カットスキルを改めて学べる講習やオンラインサロンなどもあるので、自分に合った方法を選びましょう。
なお、美容業界に特化した「リジョブ」には、多くの魅力的な求人が掲載されています。ブランクOKの職場もたくさんあり、自分の希望の検索条件で探せるため、ブランク後の美容師復帰を目指す人はぜひリジョブを利用してみてください。