ネイルサロンは無資格でも開業できる? 開業の形態や成功させるためのポイントを紹介
無資格の人がネイルサロンを開業することは可能なのでしょうか。開業を目指すのであれば、ネイリストに求められる資格やスキルについて理解しておくことが大切です。また、開業の形態にもパターンがあるので、特徴などとあわせて知っておきましょう。
ネイルサロンは無資格でも開業できる?資格取得のメリット

ネイリストが自分でサロンを開業する際、なにか必要な資格があるのかどうかは気になるところでしょう。実は、サロンを開業する場合に必要となる資格はありません。つまり、無資格で開業することも可能です。
しかし、資格を取得することでいくつかのメリットが見られます。ここでは、サロンを開業する際に、資格を取得しておくメリットを確認しておきましょう。
1. ネイリストとして必要な知識と技術を身につけられる
資格取得に向けてネイルの知識を学び、ネイル施術の練習を積むため、ネイリストとしての必要な知識や技術を身につけられます。
習得した知識や技術は、自分でサロンを開業する際にも役立つでしょう。
2. 技術力の保証になりサロンの信用を高められる
資格を取得していることは、ネイリストとして必要な一定の知識や技術を身につけていることの証明になるため、お客様からの信頼を得やすくなります。
また、資格を持つスタッフが在籍しているネイルサロンだということから、サロン自体の信用度も高められる可能性があります。
ネイリストの資格を取得するときの注意点

ネイリストとして必要な知識を身につけられ、お客様の安心や信用にもつながる資格取得ですが、実は注意点もあります。
それは、資格を取得するためにはそれなりの時間や費用がかかることです。資格取得のためにスクールに通うことも多いですが、そのためには通学する時間を確保し、スクールに通うための学費も用意しなければならないということも理解しておきましょう。
開業したい人におすすめの資格を紹介

前述したように、ネイリストがサロンを開業するために必要な資格はありません。しかし、資格を取得することでネイルの知識や技術を身につけられるため、取得しておいて損はないでしょう。
ここでは、サロンを開業したいネイリストにおすすめの資格を紹介します。
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JNEC|ネイリスト技能検定試験
ネイリストとして働くために、知っておきたい知識や技術を身につけているかどうかを確認するのが、JNECが主催するネイリスト技能検定試験です。この試験には1級、2級、3級があり、1級はトップレベルのネイリストが必要とする総合的な技術や知識を身につけていることを証明できます。
2級はサロンで働くために必要な技術や知識、3級はネイリストとして知っておきたい基礎的な知識や技術を身につけていることを証明するものです。どの級も、サロンを開業したときの技術担保に役立ちます。
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引用元
公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター|ネイリスト技能検定試験とは
JNA|ジェルネイル技能検定試験
ネイリスト技能検定試験と同様によく知られた資格で、ジェルネイルに関する知識や技術を身につけていることを証明するのが、JNAのジェルネイル技能検定試験です。
初級、中級、上級があり、それぞれ取得していくごとにジェルネイルに関する基礎的な知識や技術から、ジェルネイルに関する専門的な知識や技術まで段階的に学べます。この資格も、サロン開業時の技術担保に役立つのが特徴です。
なお、第31回試験以降の変更点として、実技試験でモデルハンドの使用が許可されたり試験時間が短くなったりしているので、JNA公式サイトなどで確認してください。
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引用元
NPO法人 日本ネイリスト協会|JNAジェルネイル技能検定試験
JNA|ネイルサロン衛生管理士
サロンでの安心安全なネイルサービスはもちろんのこと、サロンの衛生管理に関する知識も身につけていることを証明する資格がJNAのネイルサロン衛生管理士です。
ネイルサロンの衛生管理の講習会を受講したあとに、筆記試験に合格する必要があります。取得しておくことで、サロンを開業時の衛生管理に役立つでしょう。
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引用元
NPO法人 日本ネイリスト協会|ネイルサロン衛生管理士講習会
JNA|ネイルサロン技術管理者
ネイルサロンでの技術管理に関する理論や実務を身につけ、材料学についても学ぶための資格が、JNAのネイルサロン技術管理者です。
講習会の受講で取得できますが、以下のような受験資格が設けられています。
・年齢20歳以上
・ネイル技術に関する実務経験を3年以上有する方
・ネイリスト技能検定試験・2級を取得済みの方
・JNAジェルネイル技能検定試験・初級を取得済みの方
・JNAネイルサロン衛生管理士を取得済みの方
最初は自分ひとりで開業する自宅サロンであっても、のちのちスタッフを雇い入れたときに役に立つ資格です。
ネイルサロン開業にはどんな形態がある?

つづいて、ネイルサロンの主な開業形態や、形態ごとの費用の目安について解説します。
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1. 自宅
自宅の一部を改装してネイルサロンを開業する方法です。集客の難しさやセキュリティ面などの注意点もありますが、店舗物件を借りるより費用を抑えやすく、自分のライフスタイルに合わせながら働ける点がメリットです。
費用は内装や道具などにこだわると高くなる可能性もありますが、20~50万円程度を見ておきましょう。
2. テナント
テナントを借りて開業する方法です。立地のよい所に出店できる反面、物件の取得や内装が高額になりがちなことに注意しましょう。費用の目安は175~270万円程度です。
3. フランチャイズ
すでに名のあるネイルサロンとフランチャイズ契約を結んで開業する方法です。知名度から集客しやすいというメリットはありますが、注意すべきは費用面。テナントと同様の開業費用に加え、加盟金や保証金なども発生するため、トータルで数百万円かかるでしょう。
開業を成功させるためのポイントとは?

ここからは、ネイルサロンの開業を成功させるためのポイントをチェックしていきましょう。
1. サロンでスキルを磨いておく
開業前の職場で働いている間に、しっかりとスキルを高めましょう。技術だけでなく、接客スキルも身につけ、コミュニケーション能力を上げることが大切です。また、開業後は経営の手腕も必要なため、経営ノウハウも現場で学んでおくとよいでしょう。
2. 競合店との差別化を図る
ネイルサロンは競合が多く、集客に悩むサロンは少なくありません。そこで、開業にあたっては、自分の魅力を明確に打ち出して、競合店と差別化することも重要です。競合には真似できないような強みを持ち、積極的にアピールしましょう。
ネイリストのスキルを磨こう! 自分に合ったサロンを探すには?

ネイルサロンに就職するためには求人を探さなければなりません。しかし、前述のようなスキルを身につけるのに、どのような求人が自分に合っているのか判断できず、迷ってしまうことも多いでしょう。
そこで、正社員や業務委託として自分にぴったりの求人を探す方法を2つ紹介します。
1. 就職・転職エージェントを利用する|美容業界に強いエージェントがおすすめ
一つめは、就職・転職エージェントを利用する方法です。エージェントには専任のアドバイザーが所属しており、希望する職種や勤務条件、持っているスキルなどからマッチする企業を紹介してくれるサービスです。
紹介だけでなく、面接の対策をアドバイスしたり、不安や悩みを相談したりと、さまざまなサポートを受けることができます。
エージェントによっては各業界に特化したものもあるため、美容業界に強いエージェントを利用するのがおすすめです。
2. 求人サイトで探す|美容系に強い求人サイトがおすすめ
二つめは、求人サイトを利用して探す方法です。さまざまな企業が求人情報を掲載しており、応募条件や待遇などを確認することができます。
エージェントと比較すると、サポートを受けられず自分の力で就職活動をしなければなりませんが、好きな時間に求人をチェックすることができるのが魅力です。
求人サイトにも美容業界に特化したものがあり、リジョブもその一つ。ネイルサロンの求人も豊富に掲載されており、利用は無料ですのでぜひ一度アクセスしてみてください。
履歴書を書くときに押さえておきたいポイントを紹介

就職・転職活動をするにあたっては、履歴書を作成しなければなりません。ここからは、ネイリストが履歴書を作成するときに押さえておきたいポイントを見ていきましょう。
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基本的な書き方をおさらいしよう
まずは、ネイリストに限らず、履歴書の基本的な書き方をおさらいしましょう。
履歴書は、誰が見ても読めるよう、丁寧な字で書きましょう。美しい文字を書くのは難しいという人もいるかもしれませんが、丁寧に書くことは誰でも心がけることができるはずです。
また、略字や略称は使用せず、正式名称を書きましょう。たとえば、前職で
「○○株式会社」という会社に勤務していたのなら、「○○(株)」ではなく、きちんと「株式会社」と記載します。
もしも間違えてしまったときは、修正ペン・テープや二重線、訂正印などで訂正せず、新しく書き直してください。
志望動機には何を書けばいいの?
志望動機には、なぜネイリストになりたいのか、なぜこのサロンに応募したのか、どんなネイリストになりたいのかなど、自分の熱意が伝わる内容を書きましょう。
何を書けばいいのか悩んでしまったら、一度過去を振り返ってみてください。きっとネイルを好きになったきっかけや、ネイリストになりたいと思ったエピソードが見つかるはずです。
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ネイルサロンの面接で気を付けるべきポイント

ネイルサロンでの面接も、一般的なマナーを守れば問題ないといえるでしょう。ネイリストは美容業界の仕事ですから、ファッションやメイクなどにこだわらなければ、と考える人もいるかもしれません。しかし、美容業界とはいえ面接は面接。スーツを着用し、清潔感のあるメイクを心がけましょう。
ただし、ネイルに関しては別です。地爪をきちんと整えて、ネイルも施しておきましょう。とはいえ、当日は技術チェックをすることもありますから、長すぎるスカルプチャーや過剰なデコレーションは避けましょう。
面接先のサロンをきちんと調べて、雰囲気を合わせたネイルがおすすめです。
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ネイルサロン開業に必須の資格はなし!

無資格のネイリストが自分のサロンを開業することは可能です。しかし、事前にネイル関係の資格を取得しておくことで、ネイルに関する知識や技術を身につけられ、お客様の安心や信頼を得られるため、資格を持っておいて損はありません。
なお、せっかく自分のサロンを開業するのなら、資格取得とあわせて実務経験を積んでからがよいでしょう。
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