ネイリスト資格のなかに国家資格はある? 持っておきたい民間資格とおすすめ勉強方法を紹介

カラーやアートなど爪を美しく彩るネイルの施術は、高い知識や技術が必要です。そのため、ネイリスト資格のなかに国家資格があるのかどうか気になる人もいるのではないでしょうか。

この記事ではネイリストに国家資格があるのかどうかや、持っておきたい民間資格・おすすめの勉強方法などをお伝えします。あわせて、ネイリストとして活躍できるサロンの探し方や、履歴書・面接のポイントも紹介しますので、参考にしてください。

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ネイリスト資格のなかに国家資格はある?

はじめに結論からお伝えすると、日本においてネイリストに関する国家資格はなく、ネイリストになるために必須の資格もありません。世の中には、ネイル関連の技術や知識を習得できるさまざまな資格がありますが、すべて民間資格です。

今後国家資格が必要になる可能性は?

あくまでも現段階で国家資格がないというだけで、将来的に、ネイリストの仕事をするのに国家資格が必要になる、ということは十分考えられます。ひとつめの理由は、海外にはアメリカや韓国など、ネイリストになるのに国家資格が必要な国もあるためです。

また、そのほかに、ネイルサロンでの施術による「グリーンネイル」のような健康被害問題があるなどの理由も。かねてから国家資格化についての議論も上がっており、いずれ国家資格となる可能性はあります。

国家資格になったときのメリット

仮にネイリストが国家資格化された場合、どんなメリットがあるのでしょうか。何といっても国に認められた資格ということから、ネイル業界の質や技術が向上し、お客様が今以上に安心して施術を受けられるようになります。

さらに、国によって専門性が保証されるため、ネイリストの社会的地位や信用が高まることも期待できるでしょう。

国家資格になったときの注意点

一方、国家資格化されてしまうと、資格を持っていない人など、これまでネイリストとして働けていた人たちが職を失う可能性があります。

国家資格になることでネイリストの地位が上がり、ライバルが増えることも考えられるため、今のうちから民間資格を取得しておくと良いでしょう。

ネイリストが美容師免許を持っておくメリットはある?

ネイリストとして活躍する人のなかには、美容師免許を持っている人も多く存在します。

美容師免許は国家資格なので、所持しているとヘアカット・カラー・まつエクなど、ネイル以外の仕事も幅広く行えるようになる点が大きなメリットです。

美容所登録がなされている美容室やサロンでは、美容師法にもとづき美容師資格を持つ人しか美容の施術ができません。そのためネイリストの資格を持っていても、美容師資格がなければネイルの施術も行えないのです。

しかし、美容師の資格を取得することで、美容所登録された場所でネイルの施術を行うことができます。

また、就職や転職する際にも、美容師の資格とネイリストの経験をあわせ持つことで、就職先の選択肢が増える・独立開業に役立つといったメリットもあります。

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ネイリストが美容師免許を取得するメリットとは? 働きながら通える専門学校・通信コースを紹介
美容室でネイルの施術をするのは違法!?美容室とネイルサロンを併設することはできるの?

引用元
e-Gov法令検索|美容師法

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ネイリストが持っておきたい民間資格を紹介

ここからは、ネイリストにおすすめの民間資格を紹介します。

JNECネイリスト技能検定

JNECネイリスト技能検定とは、公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター(JNEC)が実施するネイルの資格検定です。

ネイルケアやネイルアートなどの基礎を学べる3級、プロとして活躍したい人向けの2級、さらに高みを目指したい人向けの上級という3段階があります。

筆記試験と実技試験があるので、筆記試験は公式問題集を繰り返し解き、実技試験は課題をもとに練習を重ねて、しっかり本番に備えましょう。

引用元
日本ネイリスト検定試験センター|ネイリスト技能検定試験とは

JNAジェルネイル技能検定

JNAジェルネイル技能検定は、NPO法人日本ネイリスト協会(JNA)が行うジェルネイルの検定試験です。

健全なジェルネイルの普及とネイリストのスキルアップを目的に実施されており、ジェルネイルの施術を行うなら、ぜひ持っておきたい資格。初級・中級・上級とステップアップを目指せます。

日本全国で10万人以上がいずれかの級を取得しているほどメジャーなもので、ジェルネイルの専門知識や技術を着実に身につけられるでしょう。

なお、2024年12月に実施された第31回の試験から、実技試験や試験時間に変更がありました。おもな変更点は以下の通りです。

・トレーニングハンドの使用禁止
・JNEC認定モデルハンドの使用も許可(モデル同伴もOK)
・初級第1課題と中級第2課題の「ポリッシュオフ」が試験対象外に
・中級第2課題の「ジェルオフ」が右手中指1本のみに変更
・初級第1課題・中級第2課題・上級の実技試験時間が短縮

詳しくは以下の記事をご覧ください。
【変更点あり】JNAジェルネイル技能検定|最新の実施要項・合格するための方法・初級取得後の進路

引用元
JNA|JNAジェルネイル技能検定試験

INAネイルスペシャリスト技能検定

INAネイルスペシャリスト技能検定は、NPO法人インターナショナルネイルアソシエーション(I-NAIL-A)が行うネイル検定試験です。初心者向けのA級・SA級と、プロネイリスト向けのPA・AA・AAA級があります。

学科試験と実技試験があり、それぞれ出題範囲や合格基準が明示されているので、入念に対策を行ってから試験に臨んでください。

引用元

インターナショナルネイルアソシエーション|ネイルスペシャリスト 技能検定試験

INAジェルネイル検定

前項と同じインターナショナルネイルアソシエーションが主催するINAジェルネイル検定は、ジェルネイルの正しい知識・技術の習得を目的としたサロンワークに役立つ検定試験です。1級から3級までの3段階で、3級から順にステップアップを目指せます。

3級のみ学科試験が行われ、ネイル(美容)技術を行うために必要な消毒衛生・爪や皮膚を含む人体のしくみと病気・技術テクニックに関わる知識などがマークシート方式で出題されます。独自の参考テキストがあるため、活用するとよいでしょう。

各級の実技試験で、テーブルセッティングやプレパレーションの審査も行われるのが特徴です。注意事項や失格・減点につながることなどは、試験要項に詳細が記されているため、しっかりと確認しておきましょう。

引用元
I-NAIL-A|ジェルネイル 技能検定試験
I-NAIL-A|ジェルネイル技能検定試験 試験要項

ネイルサロン衛生管理士

ネイルサロン衛生管理士は、前述したJNAが認定する資格です。

ネイルサロンでは、ネイルの技術はもちろんですが、衛生管理がきちんとできているかどうかも重要。そこで、JNAでは独自の衛生基準を設け、しっかりと内容を理解して現場の環境を整えることができる人材を「ネイルサロン衛生管理士」として認めています。

所定の講座を受講し、確認テストを受けて合格すれば取得、という流れです。

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ネイルサロン衛生管理士とは? 取得するメリットや取得方法を紹介

引用元
JNA|ネイルサロン衛生管理士講習会

ネイリストの資格を取得するための勉強方法を紹介

つづいて、ネイリストの資格を取得するにはどのように勉強すればいいのか、ネイルの学習方法を3つ紹介します。

ネイルスクールに通う

ネイルの基礎から応用までしっかり学びたい人は、ネイル関連のスクールに通うのがおすすめです。熟練の講師から間近で直接学ぶことができる、模擬試験など資格検定試験への対策が行き届いているといったメリットがあります。

学費はスクールや通学期間などによって異なりますが、数十万~100万円前後を考えておきましょう。

ネイルスクールに通う費用の相場はどれくらい?教材費を抑えるコツやスクールを選ぶポイントについても紹介

通信講座を利用する

通信講座で学ぶ方法もあります。検定試験合格を目的にしていることが多く、効率良く資格取得を目指せる点がメリットです。自主的に勉強を進めなければなりませんが、スクールよりも低価格・短期間で学べるので、お金や時間に余裕がない人でも挑戦しやすいでしょう。

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通信講座でネイリストになった人はいるの?通信講座で資格をとるメリットや講座を選ぶポイントを紹介

独学で学ぶ

3つ目は、独学で身につける方法です。市販のテキストや動画教材などを購入し、自分のペースで自力で勉強します。サロンでネイリストとして働きながら教材で勉強すれば、筆記試験も実技試験も並行して対策を行うことが可能です。

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ネイリストになるには独学では難しい? 独学のメリットとは|独学で目指す方法を紹介

海外のネイリストの資格事情はどうなっている?

冒頭でも触れたように、アメリカ・韓国・オーストラリアなどの国では、ネイリストは国家資格の仕事です。とくにアメリカでは、州ごとにライセンスが異なり、ライセンスのある州でしかネイリストとして働けません。

将来海外での活躍を考えている場合は、国内の資格に加えて海外の資格も取得すると良いでしょう。

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ネイリストとして海外で働きたい!海外で働くのに必要なものやメリット・デメリットを紹介

ネイリストが自分に合ったサロンを探すには?

ネイリストには国家資格がないため、未経験でも働けます。しかし、求人によっては資格を必須としているところもあり、自分に合ったサロンを探すのに苦労することもあるかもしれません。

そこで、ネイリストが求人を探す際におすすめの方法を紹介します。

就職・転職エージェントを利用する

就職・転職エージェントは会員登録をすることで、希望や適性に合う求人を紹介してもらったり、条件交渉や日程調整などを代行してもらうことができます。就職・転職活動をサポートする担当者がつくため、ひとりで求人を探すことに不安がある人におすすめです。

エージェントを利用する際は、美容業界に強い会社を選ぶとよいでしょう。

求人サイトで探す

自分の好きな時間に閲覧・応募ができる求人サイト。希望に合う条件を指定して検索できるため、効率よく自分好みの求人を探せるのが特徴です。複数の求人に応募可能なサイトも多く、自分のペースで就職・転職活動を進められます。

求人サイトのなかでも美容業界に特化した「リジョブ」は、ネイリストの求人を探すのにぴったりです。未経験OKの求人も豊富にあり、詳細な条件を用意しているため、より自分に合った求人を探しやすいでしょう。

履歴書はどう書けばいいの? 押さえておきたいポイントを紹介

理想的な求人が見つかったら、次は履歴書の準備が必要です。採用につなげるためには、しっかりとポイントを押さえて作成する必要があります。ここでは、基本的な書き方や志望動機に書くべきことをお伝えしますので、以下の記事とあわせて参考にしてください。

ネイリストの履歴書の書き方は?提出方法や印象を良くするポイントも紹介!

基本的な書き方をおさらいしておこう

履歴書は、採用担当者や面接官が目を通すものなので、ていねいに書くことが重要です。手書きの場合は、誤字・脱字・略字などのミスをすると1から書き直す必要があるため、まずは下書きをしてから清書にかかりましょう。

記入欄は多数ありますが、空欄を残さないようにすることも大切です。とくに、志望動機や自己PRは重要視されている項目なので、志望先に合った内容を記入しましょう。
書き終わったら、今一度ミスや空欄はないか・学歴や職歴の年号は正しいかなどをチェックしてください。

志望動機に書くべき内容とは?

志望動機は、応募者がネイリストを目指した理由や入社意欲・自店とのマッチ度などを確認するために問われます。サロンについてしっかりと調べたうえで、そのサロンを選んだ理由やどのように貢献したいかなどを伝えることが大切です。

サロンが求めるスキルや人物像に合うアピールポイントを挙げ、具体的なエピソードを述べましょう。

【例文あり】ネイリストの志望動機|必要性やまとめ方、アピールしたい点を解説

ネイリストが面接で好印象を与えるには?

どんな職種であっても、面接では社会人としてのマナーを備えているかがチェックされます。接客業であるネイリストはとくに、言葉遣いや清潔感のある身だしなみに気を配りましょう。ネイルを整えておくことも大切です。

面接では、礼儀正しく相手の目を見て受け答えすると好印象につながります。志望動機や自己PRなどよく聞かれる質問もあるため、事前にチェックしてスムーズに答えられるようにしておくと安心です。

ネイリストの面接に必要なマナーとは|よく聞かれる4つの質問と回答例

ネイリストに国家資格はないけれど民間資格を取得しておくと安心

現在の日本では、ネイリストに必要な国家資格は存在しませんが、この先国家資格化される可能性はあります。資格がなくてもできる仕事とはいえ、ネイルには多様な民間資格があるため、自分のためにもお客様のためにも取得しておくと安心です。

学んだ知識や技術をもとに、ネイリストとして経験を積みながらさらに成長していってください。

なお、ネイリストは未経験でも働ける求人もあります。就職後に研修があるところや、資格取得を支援しているサロンも多く、スキルを1から学べるので安心です。

リジョブは転職満足度※が高いため、未経験からスタートしたい人でもピッタリの求人が見つかる可能性があります。

各サロンのページには、求める人物像やお店の想い・PRポイントなど、事前に知りたい情報が満載です。気になる求人はないか、ぜひリジョブを探してみてください。

※リジョブ経由で採用された1,242名を対象に実施した満足度自社調査より(実施期間:2023年2月8日〜2023年3月8日)


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