美容師を目指せる進路とは? 主な就職先や活躍できる職場を紹介
美容師を目指している方のなかには、実際に美容師になったあと、どのような進路に進もうかと悩む方もいるのではないでしょうか。美容師が目指せる進路は、おもに4つの就職先があるようです。
ここでは、美容師が目指せる4つの進路にフォーカスをあてつつ、そもそも美容師になるためにはどのような進路を歩んでいけばよいのかをくわしくご紹介します。
美容師のおもな就職先や活躍できる職場を紹介!
美容師の資格を取得すると、一体どのようなところで働けるのでしょうか。ここでは、美容師になったあとのおもな就職先と活躍できる場所をご紹介します。
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1. 美容室
美容師の働く場として代表的なのが美容室です。一言で美容室といっても、店舗の規模によって特徴は大きく異なります。
この特徴をしっかり把握しておくことで、自分の働きやすい美容室を見つけられるでしょう。ここでは、美容室の規模ごとに店舗の特徴を解説します。
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大型店|フランチャイズ・チェーン店など
大型店とは、おもにフランチャイズで契約をしているお店やチェーン店のことです。大型店は名前が知られていて有名なところが多いので、必然的に多くのお客様が来店されます。比較的駅から近い立地にあるため、お客様が来店しやすく、新規のお客様が多い点もポイントです。
また、規模が大きいので教育体制が充実していたり、福利厚生がしっかりしていたりと、働きやすい環境が整っています。
小型店|個人サロンなど
小型店とは、独立して開業した小さな美容室のことを指します。店舗自体が小さいのでお客様の来店数も少なく、じっくりとお客様に関われる点がポイント。リピーターも多く、顔見知りのお客様が増える可能性があります。
アットホームな環境のため、若いスタッフだけでなく子育て中のスタッフなど、さまざまなバックグラウンドをもったスタッフが無理なく働ける体制が整っていることが多いです。
2. ブライダル業界|結婚式場など
美容師が美容室以外で働ける進路にブライダル業界があります。ブライダル業界で美容師は、新郎新婦のヘアメイクを担当。お祝いの場に同席でき、お客様の喜ぶ姿を間近で見られる点を魅力に感じる美容師が多いようです。
ただし、ブライダル業界は求人数が少ないので競争率が激しいのが特徴。場所によってはヘアだけでなくメイクの技術も必要となるため、メイクについても学んでいなければ採用してもらえないこともあります。
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3. トータルビューティーサロン|ネイルやメイク・まつエクなど
トータルビューティーサロンとはヘアだけでなくメイクやネイル、まつエクなどトータルで美を追求するサロンのことをいいます。
とくにまつエクは、美容師免許がなければ施術ができません。美容師になるための学びを進めながら、プラスアルファで技術を取得しておくと、トータルビューティーサロンでは働きやすいでしょう。
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4. ヘアメイク事務所|ヘアメイクアーティスト
ヘアメイクアーティストとして事務所へ所属するという働き方で、テレビや映画の収録、雑誌の撮影などのときに現場へ赴き、芸能人やモデルへのヘアメイクを担当する仕事です。
ヘアメイクアーティストの募集は少ないため、採用されるのは狭き門となります。さらに、事務所に所属できたとしても、待っていれば確実に仕事をもらえることが少なく、仕事をもらえるかどうかは自分の実力次第になるでしょう。
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キャリアの目標を決めよう|独立開業など
進路を決めるうえでは、将来的に自分がどうなりたいかというキャリア目標を明確にしておくことが大切です。たとえば、将来的に独立開業を視野に入れているのであれば、大型店の美容室で美容師としての基礎を学んでいく必要があります。
また、フリーランスとして独立したいのであれば、メイクやまつエクなども学び、さまざまな活躍ができることが求められるでしょう。どの分野で独立していきたいかを明確にしたうえで、進路を選ぶのがおすすめです。
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美容師を目指せる進路とは? 美容師免許を取得するまでの流れを紹介
ここまで美容師になってからの進路をご紹介しましたが、これらの進路を目指すためにやらなければならないことが、美容師資格の取得です。
つづいては、美容師資格を取得するためにはどうすればいいのか、その流れをくわしく解説します。
美容師は国家資格|国家試験の受験&合格が必要
美容師は国家資格なので、この資格を取得するためには国家試験で合格することが必須条件です。
しかし、ただ合格すればよいものではなく、受験するためにまずは指定された美容専門学校に入学して、必要な課程を修了する必要があります。
受験資格|養成施設で2年~3年間知識や技術を学ぶ
試験を受験するためには、美容専門学校に入学することが必要ですが、入学後は昼間課程であれば2年以上、通信課程であれば3年以上の課程を修了する必要があります。
そのため、受験しようと考えているのであれば、まずは美容専門学校への入学を検討しておきましょう。
美容師を目指せる学校へ通おう|短大・専門学校など
この試験の受験資格を得られ、美容師を目指せる学校は短大と専門学校です。ここでは、それぞれの学校の特徴をくわしくご紹介します。
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短大|専門知識・技術と一般教養を同時に学ぶ
短大では、美容師になるための専門知識や美容師としての技術を学ぶだけではなく、一般教養も学べます。
一般教養のなかには英語や経営学、心理学など美容師として知っておきたい内容が盛りだくさん。とくに独立をして経営を考えている方、グローバルに活躍したい方は学んでおくのがおすすめのものばかりです。
短大は卒業のときに準学士の称号が付与されるため、働く場所によってはこの称号が給料によい影響をもたらす可能性があります。
専門学校|より実践的に学ぶ
専門学校の授業では、美容師としての専門知識や技術を学びます。短大と違い、実技演習にも時間を多く割いているので、より即戦力になれる人材を育ててくれるのが特徴。
髪に関すること以外にも、メイクやネイル、ヘッドスパなど美容に関する幅広い領域の知識や技術を学べるので、美容業界で長きに渡って、さまざまなフィールドで活躍していけるでしょう。
美容師の国家試験を受験しよう|筆記試験・実技試験
養成施設ですべての課程を修了したら、次はいよいよ国家試験です。ここでは、2022年度におこなわれた第46回の試験を参考に、試験内容や合格率をくわしくご紹介します。
筆記試験|関係法規・制度および運営管理、衛生管理など
まずは筆記試験についてですが、この試験は以下の内容で構成されています。
関係法規・制度および運営管理:10問
衛生管理:15問
保健:10問
香粧品化学:10問
文化論および美容技術理論:10問
すべての問題のうち、60%以上正答であれば合格です。ただし、空白など無得点がひとつでもあると不合格になってしまいますので、ケアレスミスやマークシートの塗り忘れには注意してください。
また、過去問は理容師美容師試験研修センターのホームページにある過去の筆記試験問題というページに掲載されており、ダウンロードすることが可能です。試験対策にも役立つので、活用してみましょう。
実技試験|オールウェーブセッティング
美容師国家試験は筆記試験を受ける前に、先に実技試験を受けなければなりません。実技試験では、第1課題と第2課題という2種類の課題があります。
第1課題はカッティング、第2課題はオールウェーブおよびセッティングおよび衛生上の取り扱いです。オールウェーブセッティングは回によってはワインディングになることもあるため、受験をする回の情報を必ず確認しましょう。
さらに今後はオールウェーブの試験自体がなくなり、まつエクの技術試験に代わることも検討されているため、第46回以降の試験は、問題の動向を見守っていく必要があるでしょう。
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合格率はどれくらいなの?
試験の合格率はその年によって大きく差があり、60%台のこともあれば、80~90%台となることもあるようです。
最新のデータである第45回に関しては、92.3%の方が合格をしています。その年の問題の傾向や実技試験の内容も合格率には左右される要素なので、どの問題にあたっても確実に合格できる対策をしておくことが大切です。
美容師免許の新規登録をしよう
国家試験に合格するだけでは、美容師の国家資格を得られません。合格したあとは美容師の国家資格を登録する必要があるので、新規免許申請手続きにのっとり、免許の申請をおこないましょう。美容師免許は、一度取得すれば特別な事情がない限り永久に使用することが可能です。
もしも、免許申請をせずに美容師の仕事をすると無免許営業という扱いになり、30万円以下の罰金を科せられ、免許の取得すらできなくなることがあります。
美容師免許を活かせる職場はたくさん! 自分に合った進路を選ぼう
美容師免許を活かして働けるところは、美容室はもちろんのこと、ブライダル業界やトータルビューティーサロンなどたくさんあります。
自分に合った進路を選んで、美容師の免許や美容師としての知識、技術を活用してみるのがおすすめです。そのためにも、まずは学校に通って必要な単位を修了し、国家試験での合格をつかみ取りましょう。
引用元サイト
理容師美容師試験研修センター 試験について
理容師美容師試験研修センター 受験資格
理容師美容師試験研修センター 免許の概要
理容師美容師試験研修センター 各種免許申請手続きについて
理容師美容師試験研修センター 第46回理容師・美容師国家試験受験案内
理容師美容師試験研修センター 第46回美容師国家試験受験案内
理容師美容師試験研修センター 第45回理容師国家試験及び美容師国家試験実施結果