【早見表あり】美容師免許がないとできないこと・できること 罰則・取得方法まで解説

美容師免許は、美容師として働くために必要不可欠な資格です。しかし、美容室の業務にはお客様の髪に直接触れない仕事もあり、美容師免許がなくても担当できる業務があります。

ただし、免許がない場合、担当できる業務は法律で厳しく制限されており、「できること」と「できないこと」は明確に分かれています。

本記事では、美容師免許がなくてもできること・あるとできることの具体的な違いを解説します。あわせて、無免許で施術した場合の罰則や、免許の取得方法、資格を活かせる多様なキャリアまで詳しく紹介します。

美容師免許がなくても合法でできること一覧【早見表】

美容室の求人には「要美容師免許」が基本条件ですが、資格取得を目指す学生や未経験者を「アシスタント」や「レセプション」として募集しているサロンも少なくありません。

これは、美容師免許がなくても担当できる合法的な業務があるためです。将来美容師を目指す人にとって、免許取得前からサロンワークの流れを体験し、先輩の技術や接客を間近で学ぶことは、大きな財産となるでしょう。

具体的に何ができて、何ができないのか、以下の表で確認してみましょう。

業務内容

免許

根拠・備考

受付、会計、電話対応

不要

接客業務であり、美容師法で定義される「美容」には該当しない。

タオル類の洗濯、清掃

不要

バックヤード業務であり、美容行為ではない。

施術道具の準備・洗浄

不要

同上。ただし、衛生管理の知識は求められる。

店販商品の在庫管理・販売

不要

商品販売であり、美容行為ではない。

髪を濡らさないドライヘッドスパ

不要

頭皮へのマッサージが主目的であり、美容行為(結髪、化粧等)に含まれない。

セルフエステ・セルフ脱毛機の案内

不要

顧客自身が機器を操作するため、スタッフによる施術行為が発生しない。

カット・カラー・パーマ

必要

美容師法第2条で定義される「美容」の中核的行為。

髪を濡らすシャンプー、ヘッドスパ

必要

シャンプーは美容行為の一部と見なされるため、免許が必須。

まつ毛エクステンション(まつエク)

必要

厚生労働省の通達により、美容行為と明確化されている。

まつ毛パーマ

必要

まつエク同様、美容行為に該当する。

メイクアップ(化粧)

必要

美容師法第2条で「化粧」は美容行為と定義されている。

1. 接客|受付や会計

美容師免許がなくても、以下のような接客業務(レセプション業務)を担当することができます。

・受付や会計
・電話対応
・お客様の案内
・店頭商品の販売

接客は、サロンの印象につながる重要な要素です。また、会計や予約受付などにミスがあると、お客様にもサロンにも迷惑がかかる可能性があるため、細心の注意を払って業務を行う必要があります。

2. バックヤード業務|商品管理・清掃

バックヤード業務は、サロンを円滑に運営するために大切な業務となっており、以下のような内容が含まれます。

・店販商品の在庫管理・発注
・施術で使用する道具の準備・洗浄
・タオル類の洗濯・補充
・店内の清掃

バックヤード業務は、美容師が施術に集中できる環境づくりをするだけでなく、お客様にとっても快適な環境を提供するためにも欠かせません。

3. ドライヘッドスパ・セルフ脱毛機の案内

髪を濡らさずに行うドライヘッドスパであれば、美容師免許がなくても施術が可能です。ただし、髪を濡らして行うウェットタイプのヘッドスパは美容師免許を必要とするため、注意しましょう。

また、近年導入が進むセルフエステやセルフ脱毛サロンで、お客様自身が操作する機器の利用方法を案内する業務も、スタッフが直接施術を行うわけではないため美容行為には該当せず、免許は不要です。

ヘッドスパ自体には必須とされる国家資格等はありませんが、ヘッドスパについての知識や技術を証明できる民間資格はあります。

美容師免許がないとできないこととは?

美容師としてお客様に施術を行うためには、国家資格である美容師免許が必要です。美容師免許がないとできないことは法律で定められており、美容師免許がないまま規定された業(施術)を行うと、法律違反になります。

施術全般|美容師法に準ずる

美容師法で定める、美容師の定義は以下の通りです。

・美容師は「美容を業とする者」をいい、美容師法に基づき厚生労働大臣の免許を得なければならない。美容師の免許を持たないものは美容を業として行うことはできない。

・美容とは「パーマネントウェーブ、結髪、化粧等の方法により、容姿を美しくすること」とされており、染毛やまつ毛エクステンションも美容行為に含まれる。

引用元
e-Gov法令検索|美容師法

「美容の業」に含まれるのは、美容師が行う施術全般を指します。カット・カラー・パーマといった髪の施術をはじめ、メイク、そして後述するまつ毛エクステンションなど、首から上の容姿を美しくする施術には美容師免許が必要です。

引用元
厚生労働省|美容師法の疑義について〔全身美容〕(◆昭和42年02月16日環衛第7030号)

美容師免許なしでシャンプーはできない!

「シャンプーくらいなら」と思われがちですが、シャンプーも美容行為の一部とされており、美容師免許がなければできません。過去に、美容学生の補助業務としてシャンプーを認めるかどうかが検討されましたが、公衆衛生の観点から「衛生管理の知識を修得した美容師が行うべき」として認められませんでした。

シャンプー等の美容行為は、必要な衛生措置を適切に講じるための知識を修得した美容師が行う必要があるため、無資格者である学生が美容行為を行えることとすることは、公衆衛生上適切な措置とは考えておりません。

引用元
内閣府|提案内容に関する所管省庁の回答 参考資料

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まつエクが美容師法の適用範囲になった背景

今や定番メニューとなったまつ毛エクステンションですが、かつては美容師法の適用範囲が曖昧でした。しかし、その人気と共に、知識や技術が未熟な施術者による健康被害(目の痛み、充血など)が国民生活センターに多数報告される事態となりました。

これを受け、厚生労働省は2008年に「まつ毛エクステンションは美容師法に基づく美容に該当する」という通達を出し、施術には美容師免許が必須であることを明確化しました。

引用元
国民生活センター|後を絶たない、まつ毛エクステンションの危害
厚生労働省|まつ毛エクステンションの危害
厚生労働省|まつ毛エクステンションに係る消費者事故等について(依頼)
厚生労働省|「美容師養成の改善に関する当面の方針」に係る令和 5年度以降の対応

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法律に違反した場合の罰則

美容師免許を持たない人が美容行為(カット、シャンプー、まつエク等)を行った場合、「無免許営業」として30万円以下の罰金が科せられます。これは施術を行った本人だけでなく、無資格者であることを知りながら雇用し、施術をさせた美容室の経営者も処罰の対象となる可能性があります。

引用元
理容師免許・美容師免許の概要

今後法改正され、美容師免許の適用範囲が広がる可能性もあるため、関連する法律は適宜確認しましょう。

美容師免許の取得方法と最短ルート

美容師として働くには、国家試験に合格し、免許を申請・取得する必要があります。ここではその道のりを3ステップで解説します。

1. 美容師養成施設(専門学校)を卒業する

まず、美容師国家試験の受験資格を得るために、厚生労働大臣が指定する美容師養成施設(専門学校)で規定のカリキュラムを修了する必要があります。課程は主に3つに分かれています。

・昼間課程
修業年限: 2年以上
特徴: 平日の日中に通学し、実技と座学をバランスよく学べる最も標準的なコースです。
こんな人におすすめ: 高校卒業後、美容の勉強に集中したい人。
学費目安(総額): 200万~300万円

・夜間課程
修業年限: 2年以上
特徴: 平日の夜間に通学するため、昼間はサロンなどで働きながら学べます。
こんな人におすすめ: 日中の時間を有効活用したい人、働きながら資格取得を目指す人。
学費目安(総額): 200万円前後

・通信課程
修業年限: 3年以上
特徴: 自宅でのレポート学習と、定期的に行われるスクーリング(面接授業)を組み合わせて学びます。
こんな人におすすめ: 自分のペースで勉強を進めたい人、学費をできるだけ抑えたい人。学費目安(総額): 50万~80万円

一定の条件を満たせば、国が費用の一部を支援してくれる「教育訓練給付制度」を利用できる場合もあります。


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引用元
厚生労働省|教育訓練給付制度
厚生労働省|理容師・美容師免許の取得まで

2. 美容師国家試験に合格する

養成施設を卒業(または卒業見込み)すると、国家試験の受験資格が得られます。試験は年2回(春期・秋期)実施され、「筆記試験」と「実技試験」の両方に合格しなければなりません。

実技試験:カッティングやオールウェーブセッティングなど、衛生面を含めた基本的な技術力が審査されます。

筆記試験: 関係法規・運営管理・衛星管理(公衆衛生・環境衛生・感染症)・保健(人体の構造・機能)・香粧品化学・文化論・美容技術理論など、幅広い知識が問われます。

第51回(令和7年春期)の合格率は92.9%と高い水準ですが、これは専門学校で十分な対策を行った結果です。油断せず、日々の授業と試験対策に励むことが重要です。

引用元
理容師美容師試験研修センター|理容師美容師になるためには
理容師美容師試験研修センター|理容師・美容師実技試験審査マニュアル
理容師美容師試験研修センター|新制度による筆記試験実施要領

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3. 美容師免許を申請・登録する

国家試験に合格しただけでは、まだ美容師として働くことはできません。合格証書と共に必要書類を揃え、公益財団法人理容師美容師試験研修センターに免許の登録申請を行う必要があります。

申請後、美容師名簿に登録され、免許証が交付されて初めて、正式に美容師を名乗ることができます。

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美容師免許で広がるキャリア例

美容師免許は、サロンでハサミを握る以外にも、さまざまなキャリアの可能性を拓く強力な武器になります。

1. サロンでスタイリストとして働く|カット・パーマ・カラーなど

美容師免許を取得した人のもっともオーソドックスな働き方は、サロンでスタイリストになることです。スタイリストの仕事は、髪の毛のカット、カラーリング、ヘアセット、パーマなど、髪の美容に関する施術全般です。

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2. アイリストとして働く|まつエク施術・まつ毛パーマ

まつエク・まつ毛パーマなど、目の美容を専門とした施術を行うのがアイリストです。専門性が高く、需要も安定しています。

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3. アイブロウデザイナーとして働く|眉のデザイン・成形

アイブロウデザイナーは、眉のスタイリングを専門とする職種です。近年、男女問わず需要が急増しており、専門サロンも増えています。

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4. ヘアメイクアップアーティストとして働く|ヘアセット・メイク

雑誌、テレビ、ブライダルなどの現場で、モデルや一般のお客様にヘアセットやメイクを施します。

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5. ヘッドスパニストとして働く|頭皮ケア・マッサージ

ウェットタイプのヘッドスパや頭皮ケアを専門に行い、リラクゼーションと美髪を提供します。

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美容師の平均収入は?

厚生労働省が公表している令和5年賃金構造基本統計調査によると、理容・美容師の平均年収は約336万円です。月収が約28万円、賞与は約6万2,000円となっています。ただしこの金額は、理容師も含んだものです。

美容師のみの収入の参考として、実際の求人として求人サイト「リジョブ」に掲載された美容師求人の平均給与額を紹介します。なお、正社員・業務委託は月給、アルバイトは時給で表記しています。

正社員

平均

アシスタント

233,852円

スタッフ

321,056円

店長(候補)

448,168円

アルバイト

平均

アシスタント

1,203円

スタッフ

1,182円

店長(候補)

1,349円

業務委託

平均

アシスタント

406,613円

スタッフ

355,465円

店長(候補)

603,013円

※2024年1月現在

美容師の年収は勤め先のある地域や給料体系・勤続年数など、さまざまな要因によって変わるため、あくまでも目安として参考にしてください。

引用元
e-Stat|賃金構造基本統計調査3 一般_職種(小分類)(役職者を除く)DB 理容・美容師

美容師の求人を探すときのポイントと探し方

求人を探すときは、チェックしておきたいポイントがいくつかあります。以下の項目を参考に、自分に合った働き方ができるかを確認しておきましょう。

・勤務条件(勤務時間・給与体系
・雇用形態・福利厚生・休日数など)
・教育制度(研修や教育システム、キャリアアップなど)
・サロンの規模や雰囲気
・経営方針

入店後に「想像と違った」とならないよう、応募を考えているサロンに見学に行き、働いているスタッフやお店の雰囲気を直接確かめておくのもおすすめです。 ここからは、どのように求人を探したらよいかを紹介します。

求人サイトを利用する

求人サイトは、希望する条件を選択し、自分に合った求人情報を探せるサービスです。スマホやPCから手軽に利用でき、気になる求人にはサイト上から応募することができます。

美容師の求人を探す際は、「リジョブ」のような美容業界に特化した求人サイトを利用するのがおすすめです。

リジョブには、必要情報を登録するだけで企業側からオファーをもらえる機能もあります。 また、豊富な条件を用意しており、「未経験歓迎」「研修制度あり」など、これから美容師を目指す人が応募可能な求人に絞って検索することも可能です。ほかにも、「大手サロン」「個人サロン」といったお店の規模や、席数、客単価なども簡易的に選択できます。

求人を出している店舗は、「求める人物像」や「オーナーからのメッセージ」を掲載していることもあり、欲しい情報が充実しているのも特徴です。

求人サイトリジョブ

サロンのホームページやSNSをチェックする

求人サイトに掲載がないサロンでも、採用活動を行っていることもあります。そういった場合は、サロンのホームページやSNSに求人情報を掲載していることが多いです。

働いてみたいお店の求人情報が見つからなかった際は、一度チェックしてみるとよいでしょう。

美容師の採用までの流れ

応募後は応募先の指示に従うのが基本です。ここからは、採用までの流れについて一例を紹介します。

1. 担当者からの連絡を待つ|面接日の相談など

応募したあとは一般的には1週間ほどで担当者から連絡が来るので、それまで待ちましょう。連絡が来たら、面接の可否や面接日の相談などをして、必要書類等の指示を仰いでください。

2. 履歴書や職務経歴書を作成する

履歴書や職務経歴書は、面接当日に持参する場合と、事前に送る場合があるので指示に従って作成します。書類をもとに面接を進めることも少なくないので、丁寧に記入しましょう。

履歴書と職務経歴書の共通事項として、誤字や脱字といったミスには要注意です。間違えてしまったら、手書きの場合は新しい用紙に取り換えて最初から書き直します。PC作成の場合でも、しっかりと見直しをして、ミスは修正しましょう。

志望動機や自己PRをはじめ、業務経験・スキル・実績などを通じて、自身の魅力を伝えます。求める人材であるかや、サロンにふさわしいかどうかの判断材料になるため、応募先にマッチした内容を記載することが大切です。

志望動機やそのサロンで働く意気込み、自分のスキルがどう活かせるかなどを明記することで、高評価につながるでしょう。 書き方や詳しいポイントについては以下の記事をチェックしてください。

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美容師の志望動機には何を書く? 例文や書き方のポイントを紹介
【見本あり】美容師の職務経歴書を徹底解説|記入項目や記入するときのポイントとは?

3. 面接対策をする

面接では美容師ならではの質問のほか、人柄を把握したり、入社意欲を確認したりすることを目的とした質問が出されます。くわえて、社会人としてのマナーや常識を備えているかもチェックされるため、事前に対策を練っておきましょう。

応募先とマッチした内容で、次のような項目を明確にしておくと安心です。

・美容師としての目標やビジョン
・自分のアピールポイント(強みやスキル、実績など)
・志望動機(なぜそのお店でなければならないか)
・入店後はお店にどのように貢献したいか

以下の記事で、美容師の面接でよくある質問と回答例を紹介しています。質問の意図や目的について把握した上で、自分なりの回答を用意しましょう。

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美容師の面接でよく聞かれる質問とは? 押さえておきたい面接の流れやマナーを紹介

4. 面接を受ける

面接当日は、身だしなみにも気を配りましょう。私服指定の場合を除いて、基本的にはスーツで面接します。私服OKの場合は、清潔感のある服装で、お店の雰囲気に合わせましょう。

ヘアスタイルやメイクもナチュラルに仕上げ、ネイルも清潔感を意識してください。

最低限の持ち物として、メモ帳や筆記用具をA4サイズの書類が入るカバンに入れて持参しましょう。 遅刻は厳禁です。開始10分前には現地に到着するようにします。受付時から面接のつもりで、言葉遣いや態度、声のトーンや明るさに気を配ることが大切です。

以下の記事で服装や面接について詳しくまとめていますので、あわせてチェックしてください。

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美容室の面接にふさわしい服装とは?髪型のポイントやそのほかの身だしなみについても紹介

実技試験やサロンワークテストがあることも

サロンによっては実技試験や、サロンワークのテストが実施されることがあります。その場合は、伸縮性のあるスーツなど動きやすい格好で臨みましょう。必要な道具はお店にあらかじめ確認しておくようにしてください。

5. 結果を待つ|内定後は勤務条件の再確認

結果が出るまでに2週間以上かかることもあるため、気長に待ちましょう。どうしても気になる場合は、面接のお礼を添えて、いつ頃合否がでるかを確認すると安心です。

内定通知をもらったら、再度勤務条件を確認します。気になることは内定を承諾する前にしっかり聞いておくことが大切です。

よくある質問(FAQ)

Q. お客様の同意があれば、無免許でもカットして大丈夫ですか?
A. いいえ、絶対にいけません。美容師法は、お客様個人との契約ではなく、公衆衛生の維持を目的とした法律です。そのため、お客様が同意していても、無免許での施術は法律違反となり、罰則の対象となります。

Q. 理容師免許があれば、美容室で働いてカットなどを行えますか?
A. 理容師と美容師では法律で定められた業務範囲が異なるため、原則としてできません。理容師は「理容(刈り込み、顔そり等により容姿を整えること)」、美容師は「美容(パーマ、化粧等により容姿を美しくすること)」を業とします。ただし、両方の資格(ダブルライセンス)を持っていれば、どちらの業務も行うことが可能です。

美容師免許なしでできることは少なめ! 取得を目指そう

美容師免許なしでできる業務は、受付や清掃などの補助的なものに限られます。シャンプーやまつエクなど、顧客の身体に直接触れる施術は、たとえ簡単なものであっても法律で固く禁じられており、違反すれば厳しい罰則が待っています。

美容業界で専門家として活躍し、お客様から信頼を得るためには、美容師免許の取得が絶対条件です。免許取得までの道のりは簡単ではありませんが、サロンでアシスタントとして働きながら通信課程などで学ぶことも可能です。

サロン環境に身を置きながら資格取得を目指すことは、技術だけでなく、現場でしか学べない貴重な経験を積む絶好の機会です。実際の職場環境に身を置きながら、美容師免許の取得を目指しましょう。

美容に特化した求人サイト「リジョブ」では、免許取得予定の方や通信制の学生を歓迎する求人も豊富に掲載しています。あなたに合ったサロンを見つけ、夢への第一歩を踏み出しましょう。


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